サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】NU'ESTが「101ユニバース」で再び書いた物語

【ize訳】NU'ESTが「101ユニバース」で再び書いた物語

 

2017.08.09

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017080921327275271

 

「5千万ハート?そんなにたくさん?(カンドンホ/ベクホ)」「(5千万のハートに達したという知らせに)こんな瞬間が来る事があるんですね(キムジョンヒョン/JR)」
Mnet「プロデュース101シーズン2」から最近のネイバーVアプリまで、NU'ESTメンバーたちの発言を集めてみると一冊の物語のようだ。 5千万のハートを心配した同日の放送で、現在ボーイズグループWANNA ONEとして活動するメンバーファンミンヒョンを除いたユニットNU'EST Wは、その2倍を越える1億個以上のハートを受けた。 現在、韓国の男子アイドル2強、防弾少年団とEXOに続く3番目の記録だ。 この7月25日夕方6時に発表したシングル「If You」は、melonリアルタイムストリーミング・チャートに4位にランクインした。 男性アイドルグループにはなかなか席を許さないmelonリアルタイムチャートの上位圏にランクインするほど、彼らは相当な規模のファンドムを確保した。

 

NU'ESTの最近の人気はもちろん「プロデュース101シーズン2」の影響だ。 そしてこれは防弾少年団とEXOとは違う方式で話題の中心に入ってきた男性アイドルグループの登場でもある。 EXOはデビュー当時からファンタジー的な世界観を作った。 防弾少年団は「学校3部作」と「花様年華」シリーズでメンバーたちが活動しながら音楽とSNSYouTubeの動画などを通じて表現してきた情緒的なベースを仮想のストーリーとつなげ、この新しい方式のコンテンツは世界的なセンセーションを巻き起こした。 彼ら以降、アイドルグループは「世界観」を作る事に多くの力を入れた。 しかし、NU'ESTは現実世界に参入したいわば「物語長者」であり、彼らだけの世界観ができた。 カンドンホは「プロデュース101シーズン2」初回で「SEVENTEENのようになってみたいです」と言い、ファンミンヒョンはチームミッション曲を選択するために駆けつけ、「(SEVENTEENのヒット曲である)『MANSAE』だけはだめだ」と言った。彼らは所属会社PLEDISエンターテインメントに一緒に所属しているボーイズグループSEVENTEENより先にデビューしたが、商業的には成功しなかった。 同時にSEVENTEEN のリーダーエスクプスが「プロデュース101シーズン2」最終回でNU'ESTメンバーたちを応援しに行ったほど長年の親交関係がある事実もある。 このような関係によって、SEVENTEENとNU'ESTの1995年生メンバーたちはネット上で「クオズ(95line)」という括りで呼ばれたりもする。 両チームには友情と競争が入り混じった長い関係やストーリーがあり、「プロデュース101シーズン2」は彼らの歴史を大衆に知らせるきっかけになった。

 

今年に入ってNU'ESTのファンになったA氏は「日本活動の映像は心が痛くて2度は見られない。 でも、そのような時代を経験したグループだからもっと愛情が湧く」と話す。 「プロデュース101シーズン2」以降、NU'ESTがこの数年間に日本で活動してぎこちない日本語で喋って歌う姿が新たに生まれたファンを通じて発掘された。 しかし、「プロデュース101シーズン2」を通じて彼らの残念な過去を知っているファンたちはこれを嬉しい事としては心の中で消費しない。 そして切なさがあるほどに「花道」に対する念願は切実になる。 「プロデュース101シーズン2」の最終回と彼らが過去に発表した「ヨボセヨ」は彼らの叙事であり、さらなる絶望であり、新しい始まりだった。 「プロデュース101シーズン2」でJRとベクホは最後の11番目のメンバー候補に上がったが最終的に脱落し、これを見て絶望したファンミンヒョンの姿は視聴者たちに大きな衝撃を与えた。 そして防弾少年団のラップモンスターがある芸能番組(訳注:ヤンナムジャショー)で、「逆走したらいいな」と言っていた彼らの昔の歌「ヨボセヨ」が本当に逆走を開始した。 劇的なストーリーの末に彼らが持った真価が発見されており、メンバーたちの感情に深く入りこんだファンたちは、驚異的な熱意をもってNU'ESTメンバーたちの活動再開を要請した。 NU'ESTメンバーたちのキャスティングに関与したある関係者は「実際、これまでメンバーたちに訳もなく芸能人らしくしなさいと言ったのではないかと申し訳ない気持ちになった」と話した。 しかし逆説的に、その時代が今NU'ESTとファンの関係をさらに密着させるストーリーの始まりとなった。

 

最近のNU'ESTのすべてのコンテンツが彼らの現実を反映するように見えるのは、偶然ではない。 「If You」の歌詞はNU'ESTというチームの現在だ。
「他の道を歩いても時間は一緒に流れ/他の風景を見ても同じ空を見て/一緒に描かれた画用紙に君という色/満たされなかった今この絵に」
この歌詞を通じてNU'EST W(waiting)は、彼らのグループ名がなぜ作られなければならなかったのか大衆を説得している。 彼らはファンに会うために絶望に近い瞬間を経験し、同時に「一緒に描かれた画用紙」ファンミンヒョンとはしばらく「他の道」を歩いている。 また、彼らが過去の曲を4人組のバージョンでリメイクした最初の曲は「ヨボセヨ」で、「If You」が発表される日には「プロデュース101シーズン2」のファンたちがしてくれた地下鉄応援広告を逆にお返しして、ファンたちに感謝の意を表現した。 ファンたちは、リアルタイムで応援するグループのメンバー達が彼らと一緒にストーリーを書いて行く光景を見ている。

 

NU'ESTのドラマは、「101ユニバース」の代表的な事例であると同時に、本格的な始まりだ。 WANNA ONEとNU'ESTをはじめとする「プロデュース101シーズン2」の出演者たちは、放映期間中自分たちの喜怒哀楽を視聴者に対して露出した。 視聴者たちは出演者の関係について想像したりもして、TVの外の彼らの姿までに関心を示した。 その過程で「プロデュース101シーズン2」の出演者たちはどのような形であれ関係が作られ、それによって多くのキャラクターとストーリーが一つの世界になった。 出演者たちはNU'ESTや出演者の一部が集まって結成を進行中のボーイズグループJBJのように「プロデュース101シーズン2」から出たストーリーが活動に影響を与えざるを得ない。 SEVENTEEN のように「プロデュース101シーズン2」の出演者と関係のあるグループもこのストーリーの一部であると言える。 綿密な企画によるものではないが、プログラムを通じて生じた実際の状況が多くの男子アイドルを一つのネットワークの中に繋げるきっかけとなった。

 

防弾少年団とEXOとはまた別のタイプの世界観が登場し、産業はさらに予測できない方向に流れている。 この過程でNU'ESTのように現実とドラマを合わせたようなグループも登場する。 「実は3年目あたりを過ぎても売れなければ期待を捨てなければならないと思っていたが、NU'ESTを見て考えが変わった」と言うアイドル所属事務所の関係者Bの言葉は、最近の雰囲気を教えてくれる。 今までとは異なるアプローチが産業の中に入って来た。 だからだろうか、NU'ESTと同じ事務所所属の歌手ハンドングンの歌がもはやNU'EST、そして「プロデュース101シーズン2」に関連するすべてのグループに関する話のように聞こえる。 「この物語の結末をまた書いてみようとして」。


文 パクヒア
デザイン チョンユリム
校正 キムヨンジン

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

PLEDIS所属の歌手ハンドングンのヒット曲「この物語の結末をまた書いてみようとして 」もまた、TV番組の力により逆走ブレイクした曲でした。
(ハンドングンよりニュイのが先輩ですが)

 

NU'ESTの日本でのZEPP初ライブは見に行きましたし、リリースされたアルバムはほとんど買っていて(PLEDIS  BOYSも買いました...)友人にㄴㅇㅅㅌもいるので個人的には今人気が出たのは単純にすごく嬉しいんですけど、本国の人たちの多くが彼らを見つけられなかった日本活動が多かった期間を支えてくれたファンがいるからこそ今グループが存続してプデュに出るチャンスも訪れたわけで、それを考えるとずっとファンだった人たちは相当微妙な気持ちもあるのかな...と正直思う最近のこれ関係の報道でした。

 

プデュ関連のグループに関しては、国外のファン的にはKドルの活動をある程度長い目で見たら国外活動もすごく重要だと思うので、こういう形で出た人気がどの程度韓国外に影響を与えるのかは気になります。I.O.Iの時は特にこれといってないまま活動期間が終わってしまいましたが、今回は元々何かの活動をしてた参加メンバーが多いし各方面デビュー活動や加入の動きが早いので。WANNA ONEの活動期間もI.O.Iより長いですし。もちろん多少は良い影響があるとは思いますが、楽曲や活動で人気が出たパターンとはちょっと違う種類のものだとも思います。TV番組だと国外では逆にそれほど気軽に見るものでもないし(日本では正式放送されてますが、韓国の方がケーブルTVの普及率が高いし)周囲のKドル好きを見てても、番組を見た人と見てない人の温度差が極端に違う雰囲気ですが...