サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】SISTARのいない夏

【ize訳】SISTARのいない夏

2017.6.7

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017060623437270567&pDepth1=i2401

 

夏が来て、SISTARが去った。 SISTARのメンバー、ヒョリン、ボラ、ソユ、ダソムは一週間の音楽番組出演を最後にグループを解散した。 彼女達が最後の活動で歌った「Shake It」、「I Swear」「Touch My Body」などのメドレーは、この7年間SISTARの代表的なイメージだった。 夏に人々を「Shake It」させるセクシーなダンス曲を発表したガールズグループ。これはおそらくしばらくは、再び見にくい風景であろう。 彼女たちの最後の舞台となった4日のSBS「人気歌謡」でSISTARはヒット曲メドレーを歌い、ホットパンツを着てセクシーなダンスを踊った。 一方、最近デビューしたガールズグループたちのほとんどはテニススカートを元に、制服やチアリーダースタイルの服を着て子供のような愛嬌をふりまいていた。

 

TWICE以降、清純だったり愛嬌が多く、そして若いイメージを強調するグループが大量に増えた。 一方では男装をしたりするMAMAMOOが人気を得ている。 活発で清純ながら愛嬌を見せて男性たちにアピールするガールズグループと、いわゆる「ガールクラッシュ」で女性ファンにも多くの人気を得ているガールズグループ。それ程最近のガールズグループ達は、過去よりさらに特定の狭い好みの消費者層を攻略する。 ガールズグループに対する消費者の変化はこのような現状の理由を示している。 ガールズグループLOVELYZが去る2月に発表したアルバム「R U Ready?」はGAONチャートアルバム販売順位で2月8位、3月11位を記録し、45,992枚を販売した。 一方、同期間のタイトル曲「Wow」の音源チャート順位はチャート外と51位だった。 ファンドムの規模を示すアルバム販売量は過去より高くなっており、音源チャートで高い順位を記録するのは以前より難しくなった。 ガールズグループのGFRIENDが最近発表した「Fingertips」の音源チャート順位は過去より低かった。 しかし、この曲が収録されたアルバム「The Awake」の販売量は4月までのGAONチャート基準73,493枚でグループの最高枚数だ。

 

SISTARの衣装とパフォーマンスはしばしば直接的にセックスアピールをしていた。 「Touch My Body」や「Shake It」のような曲のミュージックビデオだけでも彼女たちの肉体のあらゆる部位を強調し、セクシーなイメージを浮上させている。 「So Cool」発表当時の舞台衣装は議論になったりもした。 しかし、「Touch My Body」ミュージックビデオは同時にSISTARがパーティーを楽しむ姿を通じて、彼女たちがみんなを楽しませるグループであることを表していた。 セクシーではあるがくどさを
は減らし、楽しさは育てている。 その結果、SISTARの歌は夏ごとに数多くの人が楽しむ曲となった。 SISTARは性別と年齢を問わない人気をもとに1年間、多くのイベントに出演した。 夏ではない季節にはソロやユニット、又はコラボレーションや演技活動を行った上、個人活動はメンバーたちの認知度をさらに上げた。 しかし、最近のガールズグループたちは1年に2回、または3回以上アルバムを発表する。 アルバムを買った消費者を対象に抽選し、当選者に出席の機会を与えるサイン会も地道にしている。 そんな風にファンドムを集めつつ認知度も一緒に上げてゆく。 人気を得た後も休む間もなくリアルタイム放送とリアリティーショーをしてファンドムを捉える。 missAの「Bad Girl Good Girl」のようにデビュー曲がその年最高の人気曲になるのは次第に難しくなっていっている時代の風景だ。

 

SISTARは昨年に発表したアルバムの「Come And Get Me」で女性の立場からセックスについて言及した。 (【ize訳】SISTARが今年の夏に持ってきたもの - サンダーエイジ)タイトル曲「I Like That」のミュージックビデオは彼女たちの体を依然としてセクシーに見せはするものの、以前のミュージックビデオのように体の特定の部分だけを強調しない。 代わりにメンバー間の関係を強調し、SISTARとジョルジオ・モドが一緒にした「One More Day」は、プロモーションビデオでデートDVを素材にしたりもした。 トークショーで彼女たちが男性MCの無礼なコメントを打ち返している姿はしばしばインターネットで広く認知され、個人活動ではヒョリンがMnet「UNPRETTY RAPSTAR」を通じて新しい領域に挑戦したりもした。 彼女たちが夏に発表した曲で築いた汎大衆的な認知度は、むしろ以前より破格的な試みをできる基盤になった。 同時に、自分たちが言いたいことをより直接的に出すようになった。 彼女たちはキャリアを積むほど更に自分たちの態度を明確に見せてくれたし、同時に大衆に愛された。 そして最後の舞台でさえ、これといったコメントもなく彼女たちを代表する曲と別れ話を描いた最後の曲「Lonely」を歌った後、笑いながら解散した。 最も大衆的なガールズグループの位置にいながら、むしろその大衆性を通じて大衆に言いたいことを言い始めたチーム。それゆえに、SISTARをもっと見ていたかった。 彼女たちはますます新しいガールズグループへと進化していた。 しかし、解散も彼女たちの選択だから、ただ拍手ばかりするしかない。 そしてこんな風に挨拶することができるようになった。 生き残った者が必ず勝者ではないはずだ。 しかし、SISTARは生き残っただけでなく、彼女たちの存在意義を人々に伝えた。 そして、みんなが記憶するような最後の挨拶を残した。 SISTARはその時代デビューしたガールズグループたちの勝者として残ったのだ。


文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつからか夏イコールSISTARというイメージになりましたが、個人的にはAloneが一番インパクトに残っていて、あああいう路線も好きでした。