サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ブロマンスとロマンス│②「ブ」ロマンスなのか、ロマンスなのか

【ize訳】ブロマンスとロマンス│②「ブ」ロマンスなのか、ロマンスなのか

 

2017.5.30

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017052922047240905

 

 

男性芸能人が2人以上いさえすれば簡単に付けられる修飾語、ブロマンス。現在韓国で最も広く使われている大衆文化のキーワードの一つであり、有名ポータルの検索ウインドウで「ブロマンス」をサーチすればすぐにおよそ4万3千件に迫る記事が現れる。 しかしこの単語は、男性間のすべての心理的、肉体的な交感を素晴らしい義理関係として宣言し一元化する。 こうして作られた仁義の中では全てが安全だ。 どんなセリフを言っても、どのようなスキンシップをしても、ロマンスではないと言い張ればいいのだから。「ブロマンス」というキーワードを積極的に広報に活用した3本のドラマ、3篇の映画を集めてみた。 一体何がロマンスで何がブロマンスなのかは読む人の判断に任せる。


tvN「鬼ートッケビ
宣伝フレーズ: 「不滅の人生を終わらせるために人間の花嫁が必要な鬼と、彼と奇妙な同居を始めた記憶喪失の死神」

「とうとう死ぬのか?噂では、花嫁が現れたら死ぬと聞いていたが」
花嫁が胸に刺さったナイフを抜いてくれれば、鬼であるキムシン(コンユ)は、永遠の命の呪いから解放され、死を迎えることができる。ところが、いざナイフを抜く役目の鬼の花嫁よりも気まずい表情の男がいたら、それがすなわち死神ワンリョ(イドンウク)だ。徳寿宮の石垣道の近くで目が合った鬼と死神は直感的に互いの正体を気づくが、過去の記憶が消されているせいで良縁なのか悪縁なのか簡単に気づくことができない。二人は親しく会話を交わしキッチンで料理をして、ちょっとだけ口喧嘩をして一日を過ごす。似合う服や小物を選んでほしいとねだって相手を困らせる事もある。しかし、結局最後に悲劇がやってくる。
「私はどうしたらいいんだろう。その者をどうするべきなのか」
過去の縁を記憶していた鬼、キムシンは座り込んで涙を流す。 同様に数百年前の記憶が浮かび、罪悪感に包まれたワンリョは、自らの胸ぐらを掴むキムシンを見て切ない涙を流す。
「私が、私があなたを殺した」


JTBC「MAN TO MAN」
宣伝フレーズ: 「計画された作戦、計画されていないチームプレー!非公式スパイロマンス 」

 

「死のうが死ぬまいが関係ないけど、一応生かしておかないと。今死なれると面倒だから」
交通事故の経緯を調査してほしいというキムソルウ(パクヘジン)に先輩メンバーが「お前ヨウングァン(パクソンウン)にもう慣れたのか?」と尋ねた時に飛んできた答えである。国家情報院の秘密任務のためにトップ俳優ヨウングァンのSPとして偽装就職したキムソルウは海外の傭兵出身らしく、交通事故で死ぬところだったヨウングァンを劇的に助け、優れた演技力で不快なスキャンダルを代わりに処置してくれたりもする。その姿をずっと見ていたヨウングァンは、破格的な提案をする。
「キムSPが私の24時間密着警護をしてくれればいいんだ」
お金も好きなだけ与える。
「キムSPが望む金額が私の望む金額だよ」
24時間警護には、以下のような基本条件がつく。
1.宅配便を受けとる時は一緒について行くこと
2.芝居の練習をするときにヒロイン役の代わりをすること
3.一緒にベッドに横になって手を握ってマスクパックすること
周辺スタッフ同士もこう噂話をする。
「パジャマも着させてくれるのかな?」


tvN「シカゴタイプライター」
宣伝フレーズ: 「古いタイプライターから始まった愛の奇跡」

 

「お前のために僕の人生はぐちゃぐちゃだ!穏やかな湖に石を投げたら何らかの責任をとるべきじゃないか!」
ハンセジュ(ユアイン)がタイプライターを見ながら叫ぶ。彼はタイプライターの中に住んでいる幽霊ユジンヨ(コギョンピョ)を捜している。先にユジンオはベストセラー作家ハンセジュの元を訪れて、前世で一緒に独立運動をした記憶を小説にしてほしいと頼んできた。 それでこそ自分がどのようにして死んだのか、なぜこのタイプライターに足止めされて転生できないのかを知ることができるというのだ。最初は冷たく拒絶したが、突然ユジンオが目の前で消えると、ハンセジュは寂しさを感じる。 結局、彼は古いタイプライターを見ながら、切なそうにつぶやく。
「おい、ユジンオ。そこにいるのか」
しかし、このドラマで二人の切っても切れない縁を暗示する物はタイプライターではなく、「犬の首輪」だ。 犬に憑依してハンセジュに密かに付きまとっていたユジンオは彼を見上げるとこっそり話かけ、首輪に繋がれていた犬はいつのまにか首輪に繋がれている男に変わっている。 会話の内容は作り笑いの幽霊とイライラしている人間の神経戦だが、見た目的に若干... 。

 

映画「王様の事件手帳」
宣伝フレーズ: 「事件を追う君主×君主を追う新入士官」

 

「もう私のそばから5歩以上離れないこと」
イェジョン(イソンギュン)は一度見たことは絶対に忘れない新入士官のユンイソ(アンジェホン)を自分の捜査パートナーとして選んだ。彼はユンイソに自分から5歩以上離れるなという命令を下し、「オボ」という愛称で呼ぶ。ユンイソは「朝鮮第一の王がいるのに何の心配があるんだ」ととぼけた笑顔のイェジョンを見て、気に入らないというような表情を見せるほど勇敢なところがある人物だ。しかし、王と臣下の関係が決まってそうであるように、ユンイソの反抗は長続きしない。素知らぬふりの王はユンイソが辞職の意思を明らかにしたという話を聞いて拗ねたふりをするいたずらを仕掛けたり、優れたカードマジックで彼を楽しませたりもする。参考までに、映画のPRのために二人が出演したtvN「タクシー」では、「イソンギュンのブロマンス」の相手として学生時代に親しかったオマンソクを「昔のボーイフレンド(구남친)」、アンジェホンを「兄ボーイフレンド(현남친)」として紹介している。

 

映画「共助」
宣伝フレーズ: 「ひとつのチームにはなれない二人が出会った」

 

「ああ、マジかよ... 」
韓国の刑事カンジンテ(ユヘジン)は、犯人を捕まえる事に血眼になっている北朝鮮の刑事であるイムチョルリョン(ヒョンビン)を引き留めておきながら当惑する状況に直面する。 手錠を分けてはめて運転席に乗ったためにスキンシップが避けられなくなったからだ。結局、彼はイムチョルリョンの太ももの上に身体をくしゃっと丸めてねじ込み、真っ暗な画面には届きそうで届かない二人の顔が映る。 狭いところにつめこまれて出た深いうめき声はおまけだ。 決して近づくことができないと思っていた二人は、カンジンテの家と車を行き来しながら苦楽を共にする間にいつのまにか情が移っていく。 最初は上層部の指示によって一つでも多くの情報を得るために苦労したが、もはやカンジンテはイムチョルリョンを利用して利益を得ようとする警察の態度にカッとなる態度を示す。
「吸い取れるだけ吸い取れなんて、あいつはパピコか?」


映画「不汗党」
宣伝フレーズ: 「信頼の瞬間から裏切りはすでに始まっていた!」

 

「善良な子だからな」
映画のオープニングからエンディングまでハンジェホ(ソルギョング)の視線の端にあるのは常にチョヒョンス(イムシワン)だ。ハンジェホは残忍な戦いを繰り返し拘置所の王として君臨するが、チョヒョンスが自分に噛みつく時だけはただ懸命になだめようとするだけで、絶対的な脅威になるようなアクションを取らない。最後に彼は自分が所属する組織犯罪にチョヒョンスを連れてきて、周囲が嫉妬するほど恐ろしく取りまとめる。実際映画の中のごろつきたちの世界は、弱肉強食の論理が色あせるほどにただ背信、また裏切りの連続である。このような世界で数十年間生きてきたハンジェホが 「ヒョン、俺のことが信じられないの?」と叫ぶチョヒョンスにはあまりにも簡単に隣を明け渡す。この感情は、本当に弟への信頼だけだろうか?


文 パクヒア
校正 キムヨンジン


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最終的に良い「ブロマンス」もの紹介記事になってるのではと思ったんですが、アイドル界隈ではおなじみのパクヒアさんが書いてらっしゃいました。