サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

CLの北米活動とKドルの欧米進出についてのあれこれ

CLがガス・ヴァン・サントやドレイクと仕事をするのではという噂があった時に、CLのアメリカ進出について去年ちょっとだけ調べたメモが出てきたのでまとめてみました。
図にした方がわかりやすいとは思うんですが、このブログは基本スマホから更新してるので図を作って張るのは難しいかなという事で、ひとまず文章にてご容赦ください。うまいことできたらそのうち図も貼るかもしれません。

 

CLのアメリカでのマネージャーはご存知ジャスティンビーバーやアリアナグランデのマネージャーとして有名なスクーターブラウンが担当しています。スクーターブラウンはPSYやGDのマネージメントも担当しており、そもそもYGとは浅からぬ縁ですね。
(CLとPSYはアメリカではSchool Boy Records 所属ですが、ここはDEF JAMと同じ ユニバーサル傘下)

 

そしてYG傘下のEPIKHIGHのレーベルHIGHGRNDは2015年の10月にカニエウエストのDEF JAM傘下のg.o.o.d MUSICとコラボレーションミュージックキャンプをしていました。これにはイハイやhyukohのオヒョクも参加しており、この時製作した曲のうち「FUXX WIT US」はイハイの「SOULITE」に収録されています。
4日で14曲作るというこのプロジェクトはg.o.o.d MUSICからはグラミー賞も受賞している社長のCHE POPEと3人の作曲家が、HIGHGRNDからはTABLO・DJ Tukutz・CODE KUNST・イハイ・hyukohのオヒョクが、カイリミノーグやリッキーマーティンなど欧米のアーティストだけでなくKPOPへの曲提供も多く、過去何曲ものビルボードNo.1ソングを生み出しているノルウェーベースの作曲会社DSIGN MUSICからは4人の作曲家とトップライナー(韓国系の方のようです)が参加して行われました。YOUTUBEで作業光景が公開されているので興味がある方はHIGHGRNDかhyukohのアカウントをご参照ください。


ちなみにDSIGN MUSICはSMエンタともユニバーサルミュージックと合同のソングキャンプを行なっており、EXOのWOLFや少女時代のGenie、I GOT A BOY、REDVELVETのHappinessといった韓国のタイトル曲だけでなく日本アルバムの収録曲もたくさん提供しています。安室奈美恵や嵐や倖田來未などにも曲提供しているようです。HIGHGRNDのソングキャンプにも参加していた所属作曲家のAnne Judithwikさんの10+ASIAインタビューの翻訳がKstyleで読めます。
(http://news.kstyle.com/m/article.ksn?articleNo=2005465)
SMのソングキャンプとの違いはラッパーやシンガーが直接参加したかどうかでしょうか。

 

また、TabloがKRSPというLAのブランドとコラボしましたが、ここのデザイナーはDEF JAMのロゴをデザインしていた方で、音楽も元YGのMastaWuがやっていたりしました。

この流れで言うと既にカニエにはコネクション(?)がありそうですし、DEF JAMとドレイクのブランドOctober's Very Ownとコラボレーションの噂もありましたので、このあたりの人脈はすでに出来ていても不思議ではないと思います。
LiftedのMVを撮ったDave Meyers(Jetの曲が強烈に印象に残るiPodの超有名なCMを撮った監督。ミッシー・エリオットやリアーナという女性アーティストのMVを多く撮っています)がアメリカでのCLドキュメンタリーを撮っていたり、正式デビュー前にDiplo・Riff Raff・OG MACOなど早々たる面子とコラボレーションした曲を出したりできたのは敏腕マネージャーがついているというのもあるでしょうが、ここ数年かけてじっくり浸透していったアメリカ市場でのPSYやBIGBANGといったYGアーティストの信頼性や(PSYはちょっと特異でしょうけど)2NE1が活動できなかった期間に1年以上かけてアメリカで色んなイベントに顔出ししたり始球式したりパーティに参加したりして顔を広めていたCLの地道な努力もあるのかもしれません。少なくとも、よその事務所も◯◯(お好きな欧米の映画監督をお入れください)にMV撮ってもらおうとかそういう感じのノリの仕事ではないのではないかと思います。

 

過去、3大事務所は色々な形で欧米進出を試みてきましたが、ビルボードのランキングで見ると2017年1月まででワールドデジタルチャート(アルバムではなく曲のチャートの方)の1位をとったKPOPアーティストはPSY(4回)・BIGBANG(4回)・2NE1・EXO・CL・防弾少年団・GD&Taeyang・BLACKPINKの8組との事なので、一応今の所はアジア圏以外への定着は平均的にはYGがいちばん成功してるという感じでしょうか。
しかしTWICE諸々の成功で最近景気が良いらしいJYPも3度目の正直でまたアメリカ進出を狙っているとか...韓国のTV番組でそのような事をパクジニョン餅ゴリ社長(正確にはもう社長じゃないそうですが)が言っていたそうで。そういえばEXOもアメリカツアーやってましたね。

 

過去欧米で特に話題になっていたBIGBANG・B.A.P・防弾少年団というグループの並びを見ると、音楽的にはヒップホップ+エレクトロでルックスやコンセプトもswagな感じの方が受け入れられやすいのかな?などと思いました。ダンスに関しては必ずしもびっしり揃ったカル群舞が尊ばれているわけではないようですので、どちらかというと曲とビジュアルイメージの方が重要なのかな...?