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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ジニョンが作曲したガールズグループの曲

【ize訳】ジニョンが作曲したガールズグループの曲

2016.10.26

 

http://ize.co.kr/articleView.html?no=2016102308177265303

 


I.O.Iの新譜「miss me?」の収録曲「Hold Up(ちょっと待って)」は、グループの退場を知らせる別れのトラックであり、短い時間だけを共に過ごしたファンに送る格別の贈物である。たとえ催眠的な中毒性の服を着た 「VeryVeryVery」の方をこれからもよく耳にする事になるとしても、音楽が与える魅力の度合いということについてはこの曲に特別に言及したいくらいだ。

 

クレジットに書かれた「ジニョン」という名前に注目してみる。それに対する記憶はB1A4の「Sweet Girl」(2015)に収録された「10年後」にさかのぼる。アイドルの音楽としてはやや例外的に感じられるような、自伝的であり内面観察的な歌詞と大人っぽい感情の旋律を含んでいたこの曲は、今やいつのまにかたくさん増えていた「作曲ドル」の狭間の中でも、彼の存在感を刻みつけくれた。おそらくMnet 「プロデューサー101」は、間違いなく彼の曲を書く能力が彼のファンドムを越えてより幅広い大衆に検証されたきっかけになったものと信じる。現在のIOIを代表する曲で、多くの場合広く知られている「桜が散ったら」と「こんな場所で」の2曲は、単に作曲ドルとしての力量だけではなく、特にガールズグループの音楽が持つべき本質的な性格を正しく見抜いたセンスを持つ作曲家としてジニョンの存在感を忠実に確認させてくれる。

 

ジニョンの曲を見ると、情緒的には冷たさと温かさ、かわいらしさと哀れさの相反する姿を対比させて敍情的感情を自然に上昇させるのが特徴だ。 「ちょっと待って」を聞いてみると、忙しく走り速い脈動を作り出すシンセビートが機械的な冷たい雰囲気を作り出す一方、コーラスのメロディーが繊細で少し物悲しさを感じさせる旋律をじっくりと回しながら全体的に複雑かつ微妙な感情を引き出す。 「同じ空、同じ時間、同じ場所で」のように耳慣れたポップコード展開の構成の上におぼろげなメロディーを加え、歌詞が投影するはかなげなイメージを見事に描き出した「こんな場所で」も彼の'方程式'を理解できる良い例だ。 OHMYGIRLの「一歩二歩」のように高音の裏声が薄く広がる漸進的旋律、別の表現するなら、女性的できれいなメロディーをシンプルな単語にマッチングさせる彼の作曲スタイル、それに加えて強烈なエレキ・ギターと早いテンポでスクラッチするストリング・セクションを併置させた編曲の方向性などは、厳密に言えば新しいとは言えない部分だ。 多分にJ-POP的な要素で成り立っているこの構成は、LOVELYZを育てた作曲チームOnePiece、そしてGFRIENDのほぼすべてのヒット曲を誕生させたイキヨンベなどと同じチームの音楽をあまねく想起させる。 しかし、前述した両チームがよりポップでキャッチーな、あるいはまとめて「韓国の演歌風」程度に表現できるような魅力を出そうと集中するのに対して、ジニョンのメロディーは彼らのように露骨でなく、より洗練された美しさが担保されたR&Bのそれを連想させるという点で違いが作られる。 「桜が散ったら」から聞こえるようにメロディーだけを切り離して見れば、一見ソロR&B歌手の音楽として聴いてもたいして遜色のない旋律の曲は、彼がブラック・ミュージックのもとで訓練されたボーカリストという事実を思い浮かべて見ると合点が行くことができるだろう。


現在のアイドル音楽シーンでは、相反したイメージを複合的に羅列したデパート式のアルバムの構成が一般的な傾向となっており、そのため、タイトル曲だけではなく個性的な「収録曲」を作ってくれるスペシャリストを確実に要求している。作曲家ジニョンの歩幅は、この点においてさらに広がるだろう。似たような年齢のミュージシャンがヒップホップやエレクトロニカの強烈なビートと厚いテクスチャを前面に掲げたリズム本位の音楽を追求するのに対し、最近彼が披露した一連のガールズグループの音楽は、彼のシグネチャーが入った明瞭な旋律の美しさを前面に浮上させて普遍的で保守的な嗜好を満足させると同時に、叙情的なイメージを上手に喚起させる歌詞とともにガールズグループの変わらない必須徳目である少女の純粋さのイメージを見事に描き出している。そしてこれは、才能のある「作曲ドル」の狭間の中でもガールズグループ「オーダーメイド型」の作曲家としてのジニョンの名前が着実に挙げられる最も重要な根拠である。


記事|キムヨンデ(音楽評論家、季刊[文学トンネ]編集委員
校正|キム・ヨンジン

 

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作曲家としてのB1A4にスポットをあてた記事でした。「10年後」の歌詞は30歳くらいのアイドルが歌いそうな歌詞だなと思ってましたが、切ないけど不思議と暗さはない魅力がある曲です。
個人的に「プロデュース101」の中に出てきた曲ではジニョンの作った曲が1番印象に残っていたのと、B1A4の曲の中でも特にジニョン作曲の LONELY (없구나) が好きなのですが、ヨジャGに提供した曲も名曲ぞろいですし、これから先おまごるのプロデュースなどももっとやってくれたら面白そうだなと思ったりしました。