サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】インタビュー:B1A4ジニョン│① 「『こんな場所で』は、ノスタルジアを感じさせられたら良いと思った」

【ize訳】インタビュー:B1A4ジニョン│① 「『こんな場所で』は、ノスタルジアを感じさせられたら良いと思った」

2016.4.27


http://ize.co.kr/articleView.html?no=2016042504577216234

 

Mnet「プロデュース101」の「こんな場所で」と「桜が散ったら」、そしてOHMYGIRLの「一歩二歩」。デビューの頃からB1A4の曲を地道にプロデュースしているジニョンは最近、ガールズグループの歌を相次いで作曲し、注目に値するプロデューサーとして浮上している。 デビュー5年目、やがてさらにたくさんの人々に輝かしい才能を認められるようになった彼はどのような思いなのだろうか。


ー最近は作曲依頼がきてるんじゃありませんか。

 

ジニョン:話は来ているらしいですが、まずはB1A4がリリースを控えている状況なのでアルバム作業に集中しています。 とにかく、「プロデュース101」出演して最もよかったのはB1A4がもっと注目されるようになった事ですね。 音源サイトでもリアルタイム検索語にあがったり。 「こんな場所で」が浮上しましたが、ある瞬間「B1A4」もあがりました。 やはり1人でする仕事とはいえ、自分が一生懸命やればグループの役にも立つんだなと思いました。

 

ー「こんな場所で」は、どのようなイメージを盛り込みたかった曲でしょうか。

 

ジニョン:「愛と別れが共存する現実の中で君に会ったから/私はそれを受けいれなくちゃいけないね」という歌詞がある。 「プロデュース101」に出演した研修生の子達を見ると、彼女たち同士でもある時は冷たく、ある時は温かい現実の中で出会ったという気がした。 こんな場所でトレーニングをして同じ場所で思い出を作る少女たちだけど、その後には結果によって別れるかもしれない少女たちだったから。 そんな感じを掴みつつ曲を書いていきました。

 

ー歌詞は確かに悲しいのに、メロディーには妙に力がありますね。

 

ジニョン:練習生たちを見ていると、ただ軟弱なわけではないというイメージがぴったりだった。 もし自分が「プロデュース101」に出ていたらどうしただろうか。 本当に簡単なことではないと思う。 彼女たちは何にでも全力で、夢もたくさん抱いていた。 だからこの歌も悲しいだけではない方が良いだろうと思った。 おぼろげな雰囲気の中で悲しい話をしたりもするけど、リフレインでは抱負を示すように力強い感じを生かしたんです。 もし少女たちが歌う曲として甘やかすことだけを考えたなら、テンポももっと遅くなったと思います。 ドラムキックをもっと弱く行こうか悩んだりもしましたが、考えてみたらあえてそうする必要もなさそうだったので。

 

ーどこか90年代のガールズグループの歌を聞くような感じもありますが…。

 

ジニョン:聞く人たちが昔の記憶を思い浮かべることができるようにイントロを作ろうとしました。 電子オルガンをちょっと変わった感じで使ったり。 先輩たちからそのような言葉をたくさん頂きました。 「こんな場所で」を聴くと初恋を思い出す方が多いそうです。僕はサウンドをよく作るかどうかで終わるのではなく、どこか郷愁が感じられたらいいといつも思っています。 すべての人たちに郷愁があると思うんです。 多少野暮ったく聴こえたとしても、これを現代的にアレンジしてみようという考えはありません。実際、両親が音楽が大好きなので幼い時から昔の歌を一緒にたくさん聞いていたんです。 ライブカフェにもよくついていったり。 その時の感性がひそかに刻み込まれているみたいです(笑)

 

ー練習生たちの合格と脱落に大きな責任を占める部分もあるような曲でした。 プレッシャーはなかったんでしょうか?

 

ジニョン:僕は元々曲を作る時プレッシャーについて考えないようにしてます。 B1A4のアルバムを作業する時も当然プレッシャーがありますが、意識的に考えないように努力します。 それでは上手くいくこともできなくなるから。 同様に、今回も負担を抱えないようにしたんですが、「プロデュース101」を見ているうちに練習生の子たちの切実さをとてもよくわかるようになったんです。 ああ、僕がここでもし間違えてしまったらこの子たちの人生に障害になるかもしれないという気がして。 そう心積りして、ディレクティングもさらに慎重にチェックするようになりました。 「こんな場所で」のレコーディングは夕方に開始して次の日の明け方5〜6時ごろに終わりましたし、「桜が散ったら」も朝8時ごろに終わりました。 でも几帳面にしただけで厳しくしたわけじゃないですよ(笑)レコーディング自体が初めてだった子達が多かったので、僕が厳しいことを言ったらかえってさらに緊張して作業に支障が出るんじゃないかと思いました。自分のメンバーたちに対してはディレクティングをもっと強くする時が多いので。

 

ーどれくらい厳しくするんでしょうか。

 

ジニョン:そんなひどいことをするわけではなく…メンバー達が録音室に一旦入ると、かなり長く閉じこもったままにはなります。 1人当たり2.3時間ほどかかる時があって。 実は僕は修正箇所について厳しく言うのではなく、彼らが録音したものをもう一度聞かせながら自ら自覚させるスタイルです。 ほら君が録音したのを聴いてみて、こんな感じですることが100回言葉で言うよりもマシなんじゃないかと思います。メンバーたちとはあまりにも長い間呼吸を合わせてきたので、こうすれば本人たちも何を変えればいいかすぐに気がつくんです。

 

ーB1A4の「Sweet Girl」や「Lonely」のような曲を聞くと、おぼろげなムードのせいかそれとなく最近のグループの歌と接しているようだ。

 

ジニョン:聴く分には曲に対する好き嫌いがないんです。 EDMもいいし、ゴリゴリのヒップホップも好きだし、ガールズグループの歌も好きだし。以前に作った曲を見てもジャンルは色々です。 一方で、雰囲気という面では何というかおぼろげな感じを好きな部分はありますね。 歌がそのままぷっつり終わるのではなくて、何でも余韻が残ればいいと思う。 だから歌を作る時も思い出を刺激しようと努力します。 僕自身が思い出という言葉をとても好きというのがあって。

 

ー具体的にはどのようなスタイルの演出をしているのでしょうか。

 

ジニョン:「SOLO DAY」という曲は口笛で始まるし、「歩いてみる」は風の音で始まります。 特に「歩いてみる」が収録されたアルバム全体を聞いてみると、イントロではとても寂しいその他のメロディーが流れて、リアルな足音が聞こえてきて、それが終わると、「歩いてみる」が始まります。「Lonely」はノイズが入ってます。 子供たちが遊び場で遊ぶ音がこっそり混ざってます。 こんな風に特定の感情を触発するためにいろいろな試みをたくさんしてみています。

 

ー作る歌のそのような雰囲気のせいで「若いのにすでに世の中を知っている感じがする」というような評価を受けたりもするんじゃないでしょうか(笑)

 

ジニョン:それは本当によくあります。 僕が実際に親しいミキシングの技師さんやプロデューサーのヒョンたちはほぼ40代なんですが(笑)その方たちとお酒を一杯やると「君は違和感がない。正直年齢をごまかしてるんじゃないか?」と言われたりもします。そんなわけはないんですが……えっなんでそんな事を言われるのだろうと気にしたりもしました。 自分では自分のことがよくわからないので。

 

(②に続く)

 

 

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