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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ガールズグループは極限の職業│②I.O.Iの極限芸能

ize訳 ヨジャG I.O.I プロデュース101

ガールズグループは極限の職業│②I.O.Iの極限芸能
2016.06.28

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016062610087276209

 

いつからか、芸能番組に特にガールズグループが多く登場し始めた。 人気のバロメーターと判断する人もいるだろうが、実際にガールズグループが芸能番組に出演するということは、さまざまな点で深刻な感情労働に耐えなければならないという意味だ。 今のバラエティ番組ではガールズグループに何をどれほど要求しているのか、TWICEとともに最も活発に出演中のI.O.Iの芸能番組での歩みを分析した。 I.O.IがMNET「スタンバイI.O.I」の放送を開始した4月22日から2ヵ月の間に起きたことであり、メンバー全員または一部が出演したプログラム全てが該当する。

 

目の保養のためのダンス
I.O.Iが出演した番組において'PICK ME'ダンスは必須要素だった。 KBS「オソオプSHOW」の最初の生放送にはI.O.I全員が出演し、テレビショッピングとまったく関係のない'PICK ME'のステージを見せ、「ビタミン」も放送のラストを突然'PICK ME'のステージで一緒にシメた。 「SanEが大好きだから」(イフィジェ)少し聞いてみようと言った「バトルトリップ」、JTBC「あなたとともにシーズン2-最高の愛」(以下「あなたと一緒に2」)などI.O.Iは要請を受けさえすれば、客席でも自分たちの宿舎でも踊りを見せなければならなかった。 MNET「プロデュース101」ですでに100回以上'PICK ME'を練習したというI.O.Iに対して、ダンスが不要な放送でさえこのような要求するのは、単に「我々の目を楽しませてほしい」という意味であり、それ以上でも以下でもない。 さらに、「オソオプSHOW」では運動のやり方を見せるため、出演していたSISTARとキムセジョンがSISTARの曲に合わせて踊り、「アジェ(おじさん)」MCたちがそれを我先に眺める姿とともに花びらが咲いたCGを挿入した。「このようなヘルスクラブ(スポーツクラブ)があったら、一生通いたいものだ、一生!」という、ノホンチョルの発言も一緒に。


愛嬌
「ガールズグループの必須項目です。 これをうまくやれば個人の特技がなくても構いません。 愛嬌パレードを始めましょう」「おじさんファンたちの朝を起こしてくれるような愛嬌や個人技など何かないでしょうか」「I.O.I愛嬌スキル電撃伝授」これらはKBS FM「パク・チユンの歌謡広場」とKBS「生放送朝がいい」でMCたちがI.O.Iに投げたコメント、そして「ハッピートゥゲザー」に登場した字幕である。 愛嬌がどうしてガールズグループの必須項目でなければならないのか、なぜ愛嬌や個人技をやることで敢えて「おじさんファン」たちの気力を奮い立たせてほしいのかという事に対して少しも悩むことなどないような言葉に対し、I.O.Iは舌足らずの赤ちゃんのような声色でご飯をおごってほしいと話したり、「おばけのゆめ見ちゃの(기싱 꿍꼬또)」愛嬌を披露した。 また、JTBC「知っているお兄さん」は、本放送とは別に待機中のI.O.Iの姿をライブで放送したこともあるが、「愛嬌を見せてほしい」という視聴者の意見が掲載されると、I.O.Iメンバー11人全員の愛嬌を執拗に引き出そうとした。 躊躇するメンバーにキムヒチョルは「これはよくない。(パク)ジニョンヒョンも「週刊アイドル」に出演して愛嬌をしたばかりだ」だと指摘したが、新人ガールズグループと一つの会社の代表、それも中年男性が感じる愛嬌に対する圧迫感は同じはずがない。

 

モクバン
いつも過酷なダイエットとハードなスケジュールに追われる少女たちに、美味しい食べ物を食べさせてもてなしたいというのはわかる。 しかし、彼女たちが食べる姿をあえて執拗にカメラで見せる必要はない。 「知っているお兄さん」はI.O.Iにジャージャー麺と酢豚などを与え、「本格I.O.Iモクバン開始!」とか「食べる姿さえも花のようにきれいな少女たち」という字幕を付け、KBS「不朽の名曲-伝説を歌う」では「とてもよく食べる姿が良い」という理由でアレックスが渡したパンを大きくちぎって食べているカンミナの顔をアップにし、男性出演者たちの笑顔をうつした。 たとえ善意から始まったことだとしても、このような視線でガールズグループを対象化するということがどういう事なのかは、JTBC「よく食べた少女たち」でより明確になった。 I.O.Iの代表格で出演したカンミナは、観客と他の出演者たちが自分の食べる姿をじっと眺めているようなプレッシャー下でも明るく笑い、チキンの食べ方を一生懸命に説明しなければならなかった。 さらに、勝った出演者はまた食べなければならないという点で、「よく食べた少女たち」は放送分量と「モクバン」を引き換えにする、悪い企画としか言いようがない。

 

外見の指摘
番組はカンミナの食べる姿が良かったと話すと同時に、カンミナの体型をひそかに冷やかしている。 I.O.Iがホストとして出演したTVNSNL KOREA」の'サニー'コーナーではカンミナがポケットからパン出して食べる場面の後、「さっきも食べてたのにまた食べるの?」というイセユンの台詞のあと、大げさに自分の体をなでおろし「私はいくら食べても太らない」というカンミナの台詞入れて観客たちの爆笑を引き出す方式で、カンミナを笑い物にした。 外見の指摘に加担するのはTV番組だけではない。 MBC FM4U「テイの夢見るラジオ」には「CMの間もミナはひっきりなしに食べてるね?」という聴取者のコメントが掲載され、カンミナは慌てた表情で笑ってカロリーゼロのお茶を飲んだだけだと釈明しなければならなかった。 このほかにも「あなたと一緒に2」ユンジョンスはカンミナに対して「今日は眼がかなり腫れているね」「ジャージャー麺のようになった」「目の下がとても薄い。 何かちょっと入れたらいいんじゃないか」等と理解し難い発言を連発しており、雰囲気がおかしくなると番組は「簡単には克服しがたい世代の違い」いう字幕で解決しようとした。 しかし、誰かの外見を評価するのはいつでも不快なことであり、問題は世代の違いではなく、自分より若い女性相手だからこそ配慮なく無礼な指摘を吐き出したユン・ジョンスの態度だ。

 

すっぴん公開
まもなく放送予定のMNET「レンソン友達I.O.I」のプロモーション用Vアプリ放送では、開始から顔を隠した誰かがI.O.Iの宿舎で「皆さんのエンジェルI.O.Iの大ヒットすっぴんまもなく公開!」という文字が書かれたボードを持っていた。 そして、約25分間続いた放送に登場したのはまだ寝床から抜け出す事ができないI.O.Iメンバーたちの姿と、ちょうど眠りから覚めたばかりのメンバーたちの素顔だけだった。 リアリティ・ショーのためにプライバシーが守られなければならないアイドルの宿舎の隅々にカメラを設置しておくこと自体が多少暴力的なことでもあるが、それ以上の問題は、眠りから覚めかけの少女たちの素顔を見せるためにあえて'ライブ'放送をして視聴者からのリアルタイムの反応を狙ったという部分だ。 女性の外見はいつも評価の対象となり、その中でもメイクアップを落とした女性芸能人の顔にはさらに厳格な物差しが適用されるという点で、'すっぴん'公開はボーイズグループよりガールズグループの方にさらに激しいストレスを与えるしかない。 現代の韓国でガールズグループをするには、自分の感情や欲望を一体どれだけ放棄しなければならないのだろうか?


文 ファンヒョジン
校正 キムヨンジン

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기싱 꿍꼬또愛嬌=プインプインやキヨミに続く愛嬌トレンド。幼児が舌ったらずに「おばけのゆめみたの」というのが可愛いので、それ真似して言うのが流行っているらしい。

 

モクバン=人が食べている姿の事。一時期韓国ではモクバンブームと言えるものがあり、特に俳優のハジョンウが火つけ役になったと言われている(哀しき獣)日本でいうと永谷園のお茶漬けのCMやラーメンのCMであえてガツガツ食べる場面を見せて視聴者の食欲をそそるという手法が流行ったりしたが、それの延長上と言えるかも。


izeはサブカルメインのウェブマガジンでありますし、今年若者の間でフェミニズムが盛り上がるような事件が立て続けに起こった(江南のカラオケボックスで女子大生が殺害された事件で犯人が女性が憎く、女性なら誰でもよかったと発言したことなど)こともあってか、特にフェミニズムや女性の扱われ方に関して敏感な記事を載せる方だとは思います。日韓のサブカルチャーについて大学で教鞭をとっている韓国人の知人によると、日本も大概だけどミソジニーの韓国のネット民の言葉にはとても口には出せないような表現が多々あり、性別+年齢のダブルで抑圧の来る若い女性のプレッシャーは大きいかもしれないとの事でした。その一方で身内の女性をとても甘やかす文化(カップル記念日など)も強く、その極端な愛憎の乖離っぷりが日本とはまた別種の拗れ方をしているのかもしれません。

それはさておき、そういう風潮を受けての記事ではないかと思います。アイドルとファンの間での相互コンセンサスを考えると、わかったうえでお互い納得してやってるからいいのでは?という部分もありますが、問題はここにファン以外の一般の人の反応が絡んでくることで根本にアイドルに対するポジティブな感情、尊敬や崇拝がない目線が入ってくると、そこには自然と一般社会における若い男女に対する扱い方の違いが反映されてくるということなのかもしれません。


例えば韓国版ニコ動のようなアフリカTVでは素人女性が食事をする姿を放送するチャンネルが人気だったりしますが、女性のモクバンは擬似デートだったり(孤食文化がそもそもあまりなかった韓国では家でのひとりごはんのお供に見る人もいるらしいですが)ある種のフェチズム的な代替行為としても見られがちというのは多少あるかもしれないなと。実際にはそういう対象は女性に限らないとは思いますが、それを踏まえた上で作られたであろう「よく食べた女性たち」のような企画に関しては特に女子アイドルがそういう形で消費されていると思われても仕方のない面はあるかもと思いました。しかしそれを言ったら日本の女子アイドル業界はどうなっちゃうんだという気はしますが。
(そしてやはりグループの’育ち'による格差も感じたり感じなかったり。たとえ新人でもこういうことをまったくやらないでもある程度の人気があるし事務所もやらせない、という女性アイドルたちもいると思うので…)

 

個人的には「知っているお兄さん」でのヒチョルのコメントは笑いで和ませてフォローしたんだろうと思いました(過去様々な極限の無茶ぶりに耐えてきたスーパージュニアゆえに)

 

 

 

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