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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【idology訳】インタビュー:EXO、REDVELVET、VIXXの作曲家アンドレアス・オベルグ/その②

idology訳 SM NCT VIXX Jellyfish ヨジャG REDVELVET EXO SHINee

 

nenuphar.hatenablog.com

 

 

インタビュー:EXO、REDVELVET、VIXXの作曲家アンドレアス・オベルグ/その②

 

인터뷰: 작곡가 안드레아스 오버그 (Andreas Oberg) ② | Idology.kr

 

キム・ヨンデ:あなたの作曲スタイルを見ると、メロディーが強い性向の音楽を好むことが分かる。 ボーカリストたちが消化するのに適したクオリティを持っていながらも、温かいメロディーを好む韓国の情緒にもよく合うと考えられるが、これはあなたの固有のスタイルなのか、それとも韓国に合わせようと別に気を使った部分なんでしょうか?

 

オベルグ:もともとの私のスタイルですね。メロディーが美しくコード進行が流麗なスタイルを好むし、特にジャズをベースにして覚えやすいメロディーが続く感じが好きです。

 

キム・ヨンデ:一方で、あなたの音楽は、回顧的な、あるいはレトロな感じを与えます。例えばNCT127の「Once Again」がその代表的なもので、個人的に楽しんで聞く歌でもある。 90年代のR&Bとソウルミュージックの方式を多く連想させます。

 

オベルグ:日本でも活発に作曲活動をしているスウェーデン人作曲家クリス・ウェイル(Chris Wahle)と一緒に作った曲だ。 2年前にストックホルムで作ったんですが、90年代のバンドBrand New HeaviesIncognitoのような音楽に出てくる、ブラスっぽい感じを強調してみたかった。 ウェイルが直接デモ歌を担当して録音を進めたんですが、もともとラップのパートは私が作って送ったやつです。 正直、この歌がNCT 127のアルバムに収録されて驚きました。彼らの他の音楽は何かもっと「Firetruck」に近いサウンドだったから。

 

キム・ヨンデ:エッジィで現代的なダンスミュージック。

 

オベルグ:まさしく。 しかし、同時にアイドルの所属事務所たちはお互いに違った感じの曲がコントラストをなして多様な色を出すことが好きなようです。

 

キム・ヨンデ:さきほどちょっと言及したましたが、あなたの作曲スタイルは現代的でありながらその根底には70-80年代のソウルフルなジャズ、例えば私たちがスムース・ジャズと呼んでいる要素が溶け込んでいる。 ノーマン・ブラウン(Norman Brown)、ジョージ・ベンソン(George Benson)、ラス・フリーマン(Russ Freeman)、ジェイ・グレイドン(Jay Graydon)などの名前が浮かびます。 例えば、レッド・ベルベットの「Sunny Afternoon」やVIXXの「Butterfly Effect」はそのような影響がうかがえる曲だ。

 

オベルグ:ジョージ・ベンソンは私が一番尊敬するミュージシャンであり、私の憧れでもある。 「Sunny Afternoon」は「夜と星の歌」を作ったまさにその週のソングキャンプで作ったもう一つの曲で、サイモン・ペトゥレン、女性シンガーであるマヤ・クック(Maja Keuc)、そしてよくJYPに曲を提供している韓国の作曲家のキム・ウォンと共同作業した。 音楽的に見て、自ら誇りを感じる曲の一つだ。 楽譜を見て分析してみると、様々な複雑な進行も活用したが全体的にむずかしくなく楽な旋律がよく調和した。 リフレインの後ろに"Sunny、Sunny…"と言いながら和音が調和をなす部分の和声は非常にジャズ的だ。

 

キム・ヨンデ:REDVELVETとは過去のミニアルバム「7月7日」で仕事をされました。 REDVELVETにとってはもちろん、その他のアイドル音楽と比較してみても異例的な音楽だと評価しています。アコースティックな感じと少し憂鬱ながら苦い後味を残すメロディーもありきたりではなく。

 

オベルグ:マリア・マーカス、そして非常に優れた作曲家であるファンチャンヒと共に書いた曲だ。 個人的に私が一番好きで大事にする曲の一つです。 普通はフックのメロディーを思い浮かべそれにあわせて曲を進行していく方だが、この曲の場合全体的なコード進行と構成を悩みながらより正統的なスタイルで作曲した曲だ。 サビ部分に半キー前兆になるパートは非常に異例的な部分で、聞いてみるよりもはるかに複雑な和声の進行を持った曲だ(笑)

 

キム・ヨンデ:このようにアコースティックかつ定格的な構成を持った曲としてはBoAの「Love and Hate」を挙げることができるようだ。 ボーカルと楽器がぴったりで、ミニマルな感じで終わった。 オーディションに挑戦する女性歌手たちがたびたび選ぶ曲とも聞いている。 BoAは日本の安室奈美恵と比肩されるほどのスーパースターだが、一緒に作業した感想はどうでしたか。

 

オベルグ:そのように皆さんが喜んでくれて光栄だ (笑)この曲も「7月7日」と同様にフックやコーラスパートを先に考えず、定格的に作った曲だ。 作曲家のキムテソンとBoA、そして私の三人がスタジオに座って一緒に演奏をしながらメロディーと進行を構想した。 BoAは音楽的なアイデアをたくさん持っており、それを実際に曲に適用できる能力がある卓越した作曲家だ。 さらに、人間的にも立派な人だ。 なぜ彼女がポップのレジェンドになっているか知ることができた。

 

キム・ヨンデ:VIXXとは縁が深いですね。 先に述べたようにあなたのポップキャリアのスタートだったのがVIXXの歌で、すこし前に出たミニアルバムの収録曲「Butterfly Effect」はVIXXのバラードの中でも最高傑作として挙げたい曲です。前述したようにあなたのが得意なスムーズ・ジャズ的な和声がうまく融合されたスタイルだ。

 

オベルグ:VIXXとは縁が深い。 エリック・リードと一緒に彼らの正規2集アルバムで「Stop it Girl」という曲を作ったことがある。 それなりに独創的な曲だったが、事務所とファンから皆良い反応を得た。「Butterfly Effect」も似たようなコンセプトのバラードを意図して作った曲で、リダイレクトされたコード進行を豊かに使ってロマンチックなメロディをのせた。 VIXXが立派によく消化してくれてありがたく思う。

 

キム・ヨンデ:今年上半期で印象的だったもう一つの歌として、OH MY GIRLの「Windy Day」を挙げたい。 この曲を聞きながらまるで70年代のABBAが2010年代の韓国のポップスターに立ち返った感じを受ける。 美しいメロディとハーモニーが耳に長く残る曲だ。

 

オベルグ:私たちがその曲を作るときに意図したのがまさに70年代のスウェディッシュ・ポップミュージック、その中でもABBAのようなサウンドを作ることだった。 わかってもらえてありがたい(笑) その曲は特にボーカルの編曲においてABBAをたくさん念頭に置いた。

 

キム・ヨンデ:このようにスウェディッシュ・ポップ的な要素が成功を収めている要因は何だと思います? 特にKPOPやJPOPなどアジア圏でも歓迎されているが…

 

オベルグ:もちろん、スウェーデンのポップスタイルは米国でも大きな成功を収めた。 マックス・マーティン(Max Martin、*ブリトニー・スピアーズインシンク、ケイティペリー、MAROON5等のヒット曲を作曲した世界的な音楽家)を見ればよく分かる。 音楽的な側面から見るとき、スウェーデンのミュージシャンたちはメロディーに神経を使うのが特徴だ。 たとえば米国のミュージシャンが音楽を作る場合、普通は「さあ、ビートを作ろう。そこにverseをのせて…」という形で進められるとしたら、スウェーデンの作曲家たちは「リフレイン(フック)を作ろう」といったスタイルの違いである。 私の考えとしては、良い音楽をつくるのはよいビートやベースも重要だが、結局、どれくらい良いコーラスパートをつけることができるかにかかっていると思う。 スウェーデンのミュージシャンは記憶に残る魅力的なリフレインを作ることにいつも集中していて、これは昔のスウェーデンの民俗音楽からABBA、エイスオブベイス、ロクセット、マックス・マーティンなどのポップミュージックまで一貫してくる流れだと思う。 私は個人的にブラック・ミュージック系列の音楽を好んで聴くが、それにもかかわらず良いメロディーとフックを作ることにおいては他のスウェーデンの作曲家たちと似たような面を持っている。

 

キム・ヨンデスカンジナビア系作曲家たちの価値を先に発見したのはもともとJPOPだった。 日本であなたと同じ欧州の作曲家、特にスウェーデン出身の作曲家が好まれるのも注目すべきことだ。

 

オベルグ:面白い話が一つある。 「ユーロビジョン・ソングコンテスト」(Eurovision Song Contest)という毎年開かれる音楽大会がある。 (*1956年から欧州各国が代表のミュージシャンを派遣して競いあう、一種のヨーロッパ国家対抗の音楽コンテストで、TVフォーマットとしては最長寿のイベントである)このコンテストの音楽スタイルはもちろん常に変わってきたが、特に80-90年代に流行したユーロビジョンの音楽はJPOPのボーイズグループの音楽と大きな類似性がある。 しばしばユーロビジョン受賞曲を日本のレコード会社関係者たちに聞かせたりしますが、彼らは日本のジャニーズと似たようなスタイルだと言う。 音楽的な文脈が全く違う米国のオーディエンスには理解できないかもしれないが、このように言語と文化が違う日本と欧州の音楽が情緒的な類似性を持っているのは興味深い。

 

キム・ヨンデ:ここ数年間、たとえタイトル曲ではなくてもファンたちに特に愛される収録曲もいくつか作られました。 アルバムを繰り返し聴いていいなと思った曲のクレジットを探してみたらあなたの名前があったりした。 印象的だった数曲について話したいんですが、まず最初にSHINeeの「Romance」から。私はもちろん、とくにSHINeeのファンにとって大切な曲だと知っている。 SHINeeは疑う余地なくダンスミュージック界において最も重要なグループのうちのひとつだが、あなたは正規アルバム「Odd」(2015)だけでなく、日本語アルバムの「D×D×D」(2016)にも参加し、さまざまな曲を作った経験があります。 この曲を作ることになった背景についてちょっと教えてください。 トロピカルなリズムで始まってファンキーなリズムに移行する部分が印象的です。

 

オベルグ:2014年にスウェーデンで作曲家マリア・マーカス、グスタフ・カルストゥロムと一緒に作業した曲だ。 SHINeeのための曲とはいえ、以前とはちょっと風変りな雰囲気を出したくて、スティービー・ワンダーの昔の曲やファレルの作った音楽などをあまねく聞きながら参考にした。 私たち自身も満足したトラックだが、とくにSHINeeのファン、そして私の周りの人たちがこれまでのアイドル音楽ではあまり聞いたことのないユニークなサウンドだから良かったと評価してくれて気分がいい。


キム・ヨンデSHINeeとともにf(x)というグループは音楽評論家たちに特に好まれていて、またある点では常にアヴァンギャルドなサウンドとダンスミュージックのトレンドを率いているグループといっても間違いがないだろう。 彼女たちの過去のアルバム、その中でも「Glitter」は昨年出たアイドル音楽のなかでもベストトラックのうちの一つと考えている曲でもある。 タイトルである「4 Walls」とは明らかに対照的な魅力がある。 全般的なメロディーは美しいが、それぞれ違った雰囲気のセクションに自然に続いていく感じ、そして「you you you」であがっていく途中、「glitter glitter glitter」で低下して、終結される曲の展開も才覚がある。

 

オベルグ:おもしろいことに、私たちがその曲を初めて構想した時は、f(x)のアルバムに入るのかどうか知らなかったという事実だ。 JPOPグループの音楽を念頭に置いて作曲したが、f(x)はご存知のようにとても現代的でエッジィなEDMスタイルの音楽を追求するグループなので特にこの曲を選ぶとは思わなかった。 だから最終的にf(x)がこの曲を入れることに決定したと聞いた時少し驚いた。 全体的なイメージとしてはアリナア・グランデのような歌手が歌ったら似合うような音楽を考えてみた。

 

キム・ヨンデ:興味深い話だ。 大衆音楽の歴史を振り返ってみると、このようなやり方で曲の主が変わることがしばしばある。 この前に読んだインタビューでは作曲家MZMCがもともとEXOの「Artificial Love」はNCTの曲になる予定だったと話したりもした。

 

オベルグ:そうだ。 KPOPでは一つのグループが従来のスタイルと違う新しい雰囲気を試みることを好むため、このようなことがたまに起きる。 「Glitter」はタイトル曲ではなかったがアルバムトラックとしては良かったと思うし、特にf(x)のボーカルが満足に曲を生かして録音されたと思う。

 

キム・ヨンデ:作曲は主にどうやっていますか? 基本的なコード進行を先に組んだり、リズムを最初につくったり、またはフックを先に思い浮かべるなど人によって方法が異なるとは思いますが。

 

オベルグ:その時その時で違います。 最初からアイデアを出して作曲をしなければならない場合は当然基本的なコード進行と展開を作ってから、それにあわせてメロディをのせている。 特に事務所の方から望む方式の編曲やリズムを提示されている場合には、それに合う編曲やフックを先に思い浮かべる場合も多い。 個人的にはコード進行からきちんとつくっていく方式を好む方だ。

 

キム・ヨンデ:アイドル音楽においては共同作曲はもう完全に一般化されている。 企画段階から初めて作曲、編曲、そして修正に至るまでの過程が複雑だ。 そうなるとどうしても以前のように有機的な感じよりは多少機械的な方式の作業が多くなって、しばしば遠隔通信で交流したりアイデアをシェアすることもありそうだが、このような作業が不自然だったりはしませんか? 共同作曲が必要な理由は何でしょう?

 

オベルグ:少女時代の「Do the Catwalk」という曲がある。 日本版アルバムに収録された曲だが、この曲はスカイプで作業しましたよ(笑)それでも依然として人と直接向かい合って座って演奏し、曲を書く方が好きです。 他の人はどうかわからないが、私の場合共同作業をするのはほとんど人間的な理由のためだ。 人々と話して交流しながら音楽をする方式を好むからだ。 また、もう一つの理由としては私はよりアナログな作曲家であるため、コンピューターや技術的な部分を扱うのが上手くない。 ミキシングとか音響を触る代わりに自分は曲を書く作業に集中したいし、そういうわけでその部分にたけた人たちと一緒に作業する方だ。

 

キム・ヨンデ:少女時代の話をしたが、SHINeeも同様で多くのアーティストたちが日本と韓国で別々のアルバムを発売したりもする。最初に曲を作る時、そのような他の市場を念頭に置いて作業する方ですか?

 

オベルグ:大体はそうだ。 韓国市場を念頭に置いて書いた曲が日本アルバムに収録されている場合もまれにあるが、普通は各市場の違いを念頭に置いて作業する方だ。 二つの異なる市場が共存するという点は作曲家としては悪くない部分だ。

 

キム・ヨンデ:多くのアーティストと作業し、あなたが作った曲がKPOPの重要な一部分になっている。 その間の活動を振り返ると、どんな気分か。

 

オベルグ:私はいつも人々の人生の"サウンドトラック"のような音楽を作りたいと考えていました。 KPOPの作曲家として活動しながら実際にそんな経験をしている。 韓国でカフェに行くと、しばしば流れている私が作曲したアイドル音楽、そして私が曲を書いたグループのライブを見るために並んでいるファンの姿を見るたびにその影響を直接体感したりする。 今年5月に東京ドームであったSHINeeのコンサートを見に行った。 5万5千人の観衆がびっしりと埋まった公演を楽しんだが、そのセットリストに私が作業した曲も6曲も含まれていたのだから、満ち足りた気分だった。 その中には私の曲「Sing Your Song」もあったが、すべてのファンたちが「Sing sing your song sing it」と真似して合唱する姿を見るのは大変な経験だった。 公演が終わったあと舞台裏に行って彼らと話も交わしたが、面白かった。 すぐそのコンサートが収録されたDVDも発売されるらしいので、見てほしい。

 

キム・ヨンデ:インタビューではありがちな一種の共通質問です。 直接参加しなかった曲のうち印象深く聞いたアイドル曲はありますか?

 

オベルグ:最近はEXOの「Monster」を良く聞いた。 親しい友達であるLDN Noiseの作品で、特に非常にパワフルで躍動的なリフレインが印象的だ。

 

キム・ヨンデ:長い時間良いインタビューをありがとうございました。 最後に、今後の計画を教えてほしい。 もし作業中のアーティストがあれば耳打ちでも…

 

オベルグ:当然、まだ言えないですよ(笑) ただ、作業が終わって発売を待っている曲が40曲あまりある。 その中の一つはジャズ・アルバムプロジェクトで、アーティストの名前はまだ明らかにできないが、数週間後には会うことになるだろう。 また、あるアイドルグループのアルバムにも参加したが、今までアイドル音楽では聞いたことがない新たなジャンルの音楽と期待してもいいでしょう。 これからも見守ってください。

 

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最近よく見られる共同作業曲について触れられていて興味深かったです。
SMのように外部発注も多い事務所の場合、最初の意図と関係なく他グループに曲が使い回されるのは、えくそとNCTといいわりと最近はよくあるようですね。さすがにタイトル曲はないようですが、近頃のSMは各グループの特色というよりも音楽的なことも含めてもろもろイメージを事務所カラーとして集約していっているようなので、それもまた可能なことなのかもしれません。
Kドルオタには何かと嫌われがちな日本版アルバムですが、作曲者の意図とは別に結果的には意外と音楽的に境目がなくなっているようなのも面白い点でした。