サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】ニュー・キッズ・アイドル│②LOVELYZ・REDVELVET・GFRIENDの好み

ニュー・キッズ・アイドル│②LOVELYZ・REDVELVET・GFRIENDの好み
2015.09.22

 

http://m.ize.co.kr/view.html?pDepth1=i2101&no=2015092022597274045

 

市場は小さく、アイドルは多い。潜在的なファンの好みを把握して正確に狙撃することは、新たに誕生したアイドルグループに不可欠なプロセスとなった。LOVELYZ・REDVELVET・GFRIEND・DAY6・SEVNTEEN・iKONは、それぞれ違う武器でデビュー序盤から独自のファン層を確保するのに成功した「ニューキッズ」たちである。この6グループが代表するテイストとは何なのか、そして今しっかりとそれらを行っているかどうかを「ize」が分析した。それぞれのグループにハマる「決定的入口」の話も軽く付け加えた。

 


LOVELYZ、少女漫画のパフューム

デビュー当時、そして今回のカムバックでLOVELYZでそれぞれバラード曲「昨日のようにグッドナイト」と「お別れするけど」をタイトル曲に先立ち公開したという点は意味深長だ。 明るくて力強く出発しがちな新人ガールズグループの特性上、首をかしげざるを得ない選択であるからだ。 しかし、LOVELYZのメンバー達の姿と一緒に見ると意図がはっきりしている。 体積をほとんど感じさせないメンバーたちの細い体とくるぶし丈に真っ白な靴下、端正なブラウス、ひらめくスカートといつも風に吹かれる長い髪など清純の定石を全身で示しているようなLOVELYZはまさに純情漫画の静止した1ページだ。 華やかなパステルトーンで彩色されているがどこか非日常的に演出された学校で、無表情にじゃんけんぽんをして顔にくっついたキャンディーを取って食べたり(「CANDY JELLY LOVE」)、じっと伏せたあとため息でフランス語の花びらを飛ばしたり(「Hi〜」)、古い本を慎重に広げて見るなど(「お別れするけど」)これらのミュージックビデオでは少女らしい躍動感は見られない。 むしろきれいな少女たちを描いた絵、撮りためておいたスクラップブックに近いとしなければならないだろう。 ここに愛のときめきを歌いつつも独り言のように感じられる「CANDY JELLY LOVE」、かろうじて告白する過程を描いたがエンディングは分からないままの「HI~」の歌詞などまで加えると、LOVELYZがイメージしようとするのは少女漫画そのものではなく、誰かの記憶の中にかすかに残っている少女漫画のような香りであることがさらに明確になる。 彼女達がリアリティー番組「LOVELYZ DIARY」を通じて活気に満ちたメンバーたちの姿を地道に露出することは、一般的に考えられる平凡な少女のイメージを補うための自分なりの戦略なのだ。 今までのガールズグループたちと全く違う方向に歩くことを自任したLOVELYZがどこまで行けるだろうか。

 

決定的な入口:「HI~」のミュージックビデオ。 寂しくて切なくてさらに美しい少女の場面を採集しておいたこの映像が気に入ったとしたら、なかなか最近の少女らしくないLOVELYZの魅力から抜け出すのは難しいことだ。


REDVELVET、幸福で奇妙なヒップスターの国

音楽とビジュアルを重ねて描いたならば、REDVELVETはいつも上気した顔をしている少女である。これらは「レッド」コンセプトを通じて着実に浮かれているような雰囲気を表わし、カラフルなイメージで極大化する。ややもするとダサく見えてしまうこともある戦略だが、現在のトレンドよりも何歩か先に進んだ、つまりhipに見えるように演出された画像は、食傷を完全に軽減させている。ジャングルのようなセットと少女たちの姿が万華鏡のように広げてられていた「HAPPINESS」とアメリカのティーンのような雰囲気を表わした「ICE CREAM CAKE」はもちろん、「長靴下のピッピ」をリファレンスとしておもちゃのような工場のマネキンっぽくメンバーを変身させた「DUMB DUMB」のティーザーとミュージックビデオまで、一コマ一コマをカットしてキャプチャすればコンセプトがあるDAZED &CONFUSED風の写真集といっていいほどだ。さらに、このようなイメージは基本的に華やかできれいだが、一方では奇妙で危険なムードを付け加え、可愛らしいものの侮れないREDVELVETのキャラクターを構築する。最終的には彼らのビジュアル戦略は、新しいイメージに敏感に反応するいわゆるヒップスターのテイストを狙撃するに値するもので、[THE RED]のアルバムのティーザー写真がインスタグラムで最初に公開されたこともその文脈で理解することができる。難解なイメージ、自己中心的な歌詞に基づいているという点で同じ会社に所属しているf(x)と大きく変わらないと思われるかもしれない。しかし、f(x)は「NU ABO」や「ELECTRIC SHOCK」のように何を意味するのかなかなか理解しにくい自分たちだけの言語を示していたが、REDVELVETは少なくとも何の話なのか一応は聞き分けることができるような歌を歌う。複雑な大人の世界とは関係なく私の王国は楽しいと歌う「HAPPINESS」、愛の華やかさと心地よさを表現した「ICE CREAM CAKE」、そして恋に落ちてなすすべを知らない少女の心を込めた「DUMB DUMB」など、込められたメッセージを1行に要約する事は困難ではない。スタイリングはマニアックに、音楽はより直感的に。多分レッドベルベットはSMエンターテイメントの最も大胆な実験作であり、自信作かも知れない。

 

決定的入口:5回にわたって公開された「DUMB DUMB」のティーザー映像。インスタグラムに合わせて正方形の割合で編集されたティーザー映像は、ほとんどのミュージックビデオのいくつかのシーンを切り取ったものであり、ピッピのように飾られた少女たちとギラギラとした色味、異様なイメージの組み合わせは、それ自体がREDVELVETのユニークなポジションを説明している。

 

GFRIEND、いつも元気な日本のアイドル
はじまりは少女時代とAPinkだった。 ふわっとしたスカートを着て頭のてっぺんまで力強く足蹴りをしたり、多少懐かしさを感じるメロディーのリフレインがイントロで流れてくる「ガラス玉」は、彼女たちが先輩ガールズグループたちの遺産に頼りすぎでいるのではという疑いを買うのに十分だった。 実際に彼女たちのミュージックビデオが目指したのは常に明るく、元気で仲が良く平凡な女の子たちに近い、モーニング娘。のような日本のガールズグループならではの雰囲気であった。 韓国の女子高生の体育服というよりは日本のブルマーに近い衣装で跳び箱を飛ぶ少女らの姿、お互いにおしゃべりをし、早弁したり、授業時間に先生に内緒でいたずらをする場面などは、男性たちのファンタジーに近い女子高生のイメージでもあった。 「今日から私たちは」も大きくは変わらない。 舞台衣装は日本風のセーラー服と似ているし、ミュージックビデオはアニメ「けいおん!」のような少女たちの日常が流れるように演出されている。 閑静な田舎で彼女たちだけの休暇をとって、並んで座ってスイカを食べたり、日差しが真っ白に差す古本屋に立ち寄って一緒に笑う明るい姿は、あえてリアリティー番組の力を借りなくても彼女たちに明るくて元気な少女たちのキャラクターを上塗りした。 ここに加えてステージ上での馬跳びの振り付け、手足を大きく伸ばしてぐるぐる回す動作などは、はにかむ愛を勇敢に告白する「今日から私たちは」の歌詞とつながって、彼女たちの顔をもっと具体的に描き出す。 きれいで華奢だが決して簡単に倒れないような少女たちを応援しない方が難しい。 ただ、相当部分を男性たちのありがちな性的ファンタジーに支えられているという点や、しばしば純真無垢な少女たちを盗撮しているようなミュージックビデオの演出などは、肯定的に受け入れられない部分でもある。 日本のアイドル方式で生まれた彼女たちが今後、自分たちだけのスタイルをどう作っていくかはもう少し見守る必要があるようだ。

 

決定的な入口:すでにSNSとメディアを通じて広まっているラジオ公開放送「自撮り」。か弱く見える少女たちが何度も転びながらも孤軍奮闘する姿はとてもかわいそう。最後まで見ているのが苦しいほどだが、元気で健康的な彼女たちのキャラクターだけは意図せずとも更に強くなった。 ひょっとしたら今こそ彼女が自分たちの誓詞を自ら書き始めた瞬間ではないだろうか。 

 


ファンヒョジン筆
キム・ヨンジン校正

 


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とてもざっくり言うと少女漫画(乃木坂的)好き・オサレピーポー・おたく向けって事かな?
(ヒップスターって単語おしゃPって訳しそうになった)
レッベルはすでにこの時アイスクリーム〜で1位を取ってましたが、売れ方が男性グループに近くやはり女性(中高生)人気の方が高いそうで、同じく女性ファンの多いf(x)と同じようなlガールクラッシュ路線になったようです。
この記事の後に「時を超えて」の音源が爆発的に売れて、本格的に大ブレイクしたヨジャチングのメインファン層は男性ですから対象的かもしれない。

 

そしてこの記事の1ヶ月後TWICEがデビューし、あっという間に「ニューキッズ」御三家に滑り込んだのでした。らぶりじゅファィティン…!!