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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【idology訳】プロデュース101 - どのような将来のための投票か

ヨジャG サバイバル番組 I.O.I プロデュース101

プロデュース101 - どのような将来のための投票か

by미묘
2016.2.25

http://idology.kr/6374


⚪︎物量、物量である

「Pick Me」のミュージックビデオは、<プロデュース101>の中核を示す。 101人もの少女を同時に舞台に上げる、物量のスペクタクルである。 Aクラス20人で始め、曲が進むにつれて舞台が動き、群舞規模がどんどん大きくなっていく。大人数戦略は、ステージ上でとどまることを知らない。放送では101人を宿泊させ、個々の指導や管理する必要がある企画である。これはMnetだけができることなのか。答えるのは難しい。しかし、101人を同時に運用することは誰でもできることではなく、また、かなりの資本力が必要なことだということは見てわかる。その意味で、資本の芸術家であるアイドルが101人のサバイバルに至ったことは、韓国内の1つのマイルストーンになるに十分である。

 

⚪︎資本との競争、何とかかんとか

資本、そう、この放送のテーマは、資本との競争である。しかし、大衆とマスコミから「少女たち」に評価つけることに関して批判をうけながらも、<プロデュース101>はさらに一歩進む。 A〜Fまでわかれた評価がそれなりの実力評価によるものであれば、1話からカメラが執拗に追いかけられる競争が始まる前から与えられたランクである。一人ずつ入場しながら最初に導入される過程で、参加者は、他の所属会社の名前が登場するたびに緊張して不安に思う。もちろん、ほとんどのサバイバルプログラムが参加者の履歴をもっともらしく見せることで興味をひこうとしている。参加者のうち11人はすでにオーディションプログラムを介して大衆に知られており、12人はすでにデビューしたこともある。しかし、<プロデュース101>の視線はほぼ完全に事務所の知名度による。 JYPエンターテイメントのソミは参加者にとってほとんど黙示録の「恐怖の大王」のように描かれる。彼女は<SIXTEEN>を介して知られているせいもあるが、ポイントは明らかに所属事務所によるものである。他にもスターシップ、ジェリーフィッシュ、CUBEエンターテイメントなどを紹介して扱う方式は、「芸能事務所が本当に多いね」というセリフと共にうつされる他の事務所とは一線を画される。編集を通して表示される参加者の緊張は、所属事務所の知名度という象徴資本をそのまま階級に置き換えている。

 

⚪︎「土スプーン」ファンタジー

キムセジョン - キムソフェコンビを発見し、あるいは創造したとき、製作陣は大喜びだっただろう。 3話と4話で行われるチームバトルミッション中、ほとんどのチームはチームvsチームというよりも、持つ者vs持たざる者として描かれるからである。少女時代の「新しい世界へ」をパフォーマンスしたフィイヒョンチームは、MBKとJYPを中心に高い知名度の参加者を一点に集めて「アベンジャーズ」というニックネームを得た。放送は「好調なのが目に見える」チームに対するトレーナーの失望感と、相手のジュナンチョンチームが怯えながら熱心に努力する姿を集中的に放送した。KARAの「Break It」の舞台でキム・ナヨンのチームはメンバー選抜の両方が終わって残った参加者に対して行われたことが浮き彫りになった。実際には、相手のパク・ミンジチームと決定的とするほどの条件の違いはなかったが、放送での具体的な比較が行われることはなかった。ただキム・ナヨンチームが「不足している」ということだけ強調された。 5話でチョンヘミン、ガンシウォン、ギムソギョンなどが個人練習生という事実が密かに強調されていたのも同様だった。このようなシーンは、最終的には圧倒的な相手に努力で抵抗する弱者の壮大さとしてまとめられた。時には無理な歪みを通したとしても、編集がこれを貫徹させている。その過程とは関係なく、参加者のキャラクターは(ホチャンミとファンインソンの「老い」を除いて)省略された。みんなに切望されメンバーを構成して出したフイヒョンの手腕や、1次オーディションの時とは全く違う姿を見せてくれたユンソヒョン、曲のイメージを表現するユンチェギョンとジョンチェヨンなど、引き抜こうとさえすれば、扱うことができるメンバーは他にいくらでもあったにも関わらずだ。

 

⚪︎練習生のプール

<プロデュース101>は、ただ「101人を舞台に立ててみたかった」というロマンの実現のように感じられる点もある。しかし、この放送は現実の反映でもある。昨年の新人最年少が2001年生まれで、<プロデュース101>は、2002年生まれまで参加している。 2007年のデビューガールグループに1988年〜1990年生まれのメンバーが多数であったことを考えると、9年の間に12年の差が生じたのでデビュー時期も速くなった。これは、練習生達の下積みの過去が異なることを反映したりする。一方、新人のアイドル市場への参入は量的になかなか減らなかった。また出生率は、1990年には約65万人から2002年には約49万人で24%も減少した。数字的に「アイドルの素材」自体が減っているのだ。だから101人の中から11人を選ぶというのは、可能な限り大きなプールで小さな才能も見えたら逃さずキャッチする必要性が具体化されたものである。

 

⚪︎結局はキャラクター

放送には44の企画会社が参加した。参加者の平均練習期間である31ヶ月を逆算すると2013年7月なのに、この時期以降にアイドルガールグループをデビューさせたことのない企画会社は73%に達する32社。ガールズグループをデビューさせたこと全くない企画会社だけ計算しても59%である。企画会社の経験自体が素晴らしい「アイドル木材」の有無と直結されない場合でも、同僚が着実にデビューする中でギリギリ落ちた練習生だけを集めたというわけではないということだ。つまり、私たちがアイドルから通常期待する要素とは多少距離があるタイプが101人の中にはかなり存在するということである。
プロ意識そのもののようなイヘイン、素朴なリーダーシップを見せてくれたガンシウォン、「実力がある」ということ以外正体をわかりにくいチョンソミ、与えられた状況を自ら開いて動くギムセジョン、そしてなかなかシークエンスの主人公にはなれないが、明らかに異質な多くの練習生たち。時には人によってアイドルがそもそも適性に合わないように見える人物もいるだろう。これらの姿は今まで国民が触れてきた完成されたアイドルとは違いがあり、それだけで新しい姿であり、それはただ単に正式なデビュー前だからというわけではない。 「スポーツ系」、「セクシー系」、「清純系」、「野心派」、「ビジュアル」などは既存のアイドルタイプからの拡大または縮小された人間のタイプである。 <プロデュース101>の残りの6エピソードは、「アイドル木材」とそうでない人々がどのようにアイドルとして形成されていくのかそうでないのか、またはどのように自分のアイドルらしくないことを秘めたままアイドルとしてデビューするかを見ることになる可能性がある。次に、<プロデュース101>以来、私たちのアイドルに対する分類タイプは少し変わるかもしれない。

 

⚪︎最終的な11人の未来

「101人のうち1人は私のタイプではないか?」という即物的な広告のコピーとは異なり、実際のアイドルグループにはひとりひとり の魅力以上の要因が作用する。 「アイドルエンジニアリング」と呼んでも良いだろう。一つのアイドルグループのメンバーたちは、グループの色とも合わなければならないが、内部でも各自のポジションを持つ。これはステージ上で実行される「機能」でもあるが、いくつかのファンをどのように引き込むかという「戦略」でもあり、どのメンバーがどのような相性を見せるのかという「関係」でもある。
視聴者投票によってメンバーを選抜するというこの企画は、一見「戦略」としては無理がないように見える。 「機能」は、最終的にプロダクションがどのように機敏に合わせて与えることができるかの問題だ。しかし、「関係」はそうではない。サバイバルオーディションを経て絆を形成することはできるが、大衆がアイドルグループから感じることを望んでいる「ケミ」は、一つの苦難を一緒に経験したからといって必ずしも生じるものではない。性格や関係性の妙による組み合わせ、それは視聴者のメンバー人気投票で作ることはできない。ギムセジョン - ギムソヒェコンビが注目を受けるのもそのためである。 5話で放送の編集意図を否定するようなギムセジョンの「私はチョンソミと親しい」という発言が電波に乗ることができたのも、もしかしたらこの企画は、まさにそのようなことが必要だからではないか。
だから〈プロデュース101〉の最終11人がデビューしたとき、私たちはアイドルの具体像をもう少し知ることができるだろう。 例えば、プロダクションはメンバーの実力と音色、音楽的ポジションをどれほど'たどって'補完することができるかということだ。 idologyが、'Pick Me'を2015年新人怪作1位に選定したのは、放送企画が示す規模に比べて非常にがっかりした曲だからだった。 この曲のプロダクションに関与した所属会社が101人のうちn名の参加者を出したりもした。 だから、今のままでは最終11人のプロダクションにはあまり期待を持たない方がいいかもしれない。
何より興味深いのは、11人がどのような関係を結んで見せてくれるのかということだ。 もちろん、放送プロダクションですでに何人かのメンバーを内定しているという(陰謀論的)想像も可能であるが、公式的には個々人に対する人気投票だけで決定するためだ。 これを観察すると、誤差は考慮しなければならないが、大衆が見つめているアイドルメンバーの「ケミ」には偶然と必然、バイアスがそれぞれどのくらい含まれるものなのか推測することもできるのだ。 

 

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ケミ=ケミストリーchemistry 。化学反応のような人間関係の相乗効果のこと。

 

土スプーン= 出自の恵まれた人は金のスプーンをくわえて生まれてきたという言い回しから、反対の意味を指す言葉。土スプーンファンタジーは成り上り幻想と言い換えてもいいかも。