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サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】SM VS YG│①SMとYG、どちらに投資しますか

ize訳 YG SM

SM VS YG│①SMとYG、どちらに投資しますか

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016082807597237863

 

 今年、SMエンターテイメント(以下SM)とYGエンターテイメント(以下YG)は、これまで以上に懸命に働いた。 SMはEXOの3集とリパッケージアルバムに加え、ルナ、ジョンヒョン、イェソンなどのソロはもちろん「SMステーション」を介してこれまで合計28曲を発表した。特にその中でも、世界市場を目指した大規模なグループNCTは1年もたたない間に異なるコンセプトのNCT U、NCT 127、NCT DREAMを次々とデビューさせた。
 SMほどではないがYGもやはり積極的にコンテンツの生成をやり遂げた。たとえ活動はほとんどしていなくてもWINNERとIKONは両方とも曲を発表したし、空白期間が長かった楽童ミュージシャンをカムバックさせSechskiesの加入という大変な仕事を行った。何よりも、数年もの間デビューするという噂だけが繁茂していたガールズグループBLACKPINKを最終的にローンチすることに成功した。

 

 1年以内にこのような規模の多くのプロジェクトを転がすことができるのは、規模が大きいSMとYGくらいしかいないといっても過言ではない。 2016年は彼らがまだ陽の存在であるという事実を証明した一年であったが、すべてがバラ色なのかどうかはまだ曖昧である。特に両社の評価のバロメーターと見ることができる株価はSMとYGの両方ともに着実に低下しているところだ。昨年12月に約5万ウォン台に達したSMの株価は現在2万8千ウォン台に留まっており、同様に、昨年9月には6万ウォン台だったYGの株価は3万2千ウォン台まで下がってきた(8月25日基準)。有価証券の分析のように、THAAD配置による中国との関係膠着がグローバル市場に最も活発に進出している両社の株価に影響を及ぼした部分もある。しかし、さらに根本にあるのは両社が投資家に将来のビジョンを見せなければならない時が再び来たということだろう。


 これまでSMはほとんど失敗しない会社だった。デビューして10年以上がたつスーパージュニアと少女時代を含め、SHINeeやf(x)などSM所属のアイドルは多少の浮き沈みに苦しむことはあっても長い間正常に活動を続けており、さらに東方神起は2人組になった後もその権威が落ちなかった。デビュー曲「MAMA」で大きな反応を得られなかったEXOは、「Glowl」以降国内外で最も巨大なファンドムを持つK-POPグループとなった。それほどSMは複数のチームを同時に企画し、活動させるのはもちろん持続的な成長と運営まですべて無理なくこなせるように信頼性の高いシステムとノウハウを備えている。アイドル業界で様々なスターを絶えず作成運営することができる、一種の産業化されたノウハウやマニュアルを持つ会社はSMだけだと言っても過言ではない。 NCTはSMが培ってきたシステムとノウハウを集約したチームである。積極的に世界市場を開拓してグループの世界観とキャラクターを構築し、短い期間に多くのグループを立ち上げることができる力。ここに来ていくつかのコンセプトのマーケットを先取りするかのように多くのボーイズグループが競争するようになった今、SMはそのすべての市場をNCTというプラットフォームで占めると宣言する。

 NCTのプレゼンテーションをイ・スマン会長が直接したという事実は、このグループの成否がSMの将来にとって非常に重要であるシグナルのように見えたりもする。 数多いNCTのグループのどのグループが大きな成功を収めても、いわゆる「cash cow(金のなる木)」になることはあるだろう。ただし、「ジャックポット(大当たり)」がいつ爆発するかはまだ分からない。 NCTは現在まだ成功か失敗かを断言するのは難しい状況であり、EXOがそうだったように結果はもう少し時間が経ってから明らかになるだろう。
 一方でこのような試みには、莫大な予算が投入されるしかない。常にアイドルグループのコンテンツを制作することができているのはSMのシステムが持つ力であるが、そのシステムを維持するには、同じくらい多くの人材とコストが絶えず必要になる。 SMのキャッシュカウ的な役割をしていたスーパージュニアと東方神起が入隊で席を外した状態で、NCTが成果を得るまで世界的な規模の投資をしなければならないということは、不安要素でしかない。

 

 YGもSMと同じような状態であるが、彼らが守ってきた戦略は全く違う。BIGBANGと2NE1、WINNERやIKONまでYGのアイドルはデビュー時からすでに一般的な認知度を掴んできた。BLACKPINKはデビューして一ヶ月経っていないが、各種音源チャートと音楽順位プログラムで上位圏を占めて既にデビューしているかなり数のガールズグループの認知度と成果を遥かに超えた。サバイバルリアリティショーを製作したり、プレスリリースを頻繁に配布したり、ヤン・ヒョンソク社長がファンドムからの非難を甘んじて受けつつ悪手を打つなどYGはどのような方法にしろ所属アイドルにスポットライトを当てさせてしまう。すべてのアイドルグループにとって最も困難な課題である「一般大衆からの認知度」を最初の一歩から獲得する事ができることこそ、YGの源泉技術である。
この点でソテジヮアイドゥル、BIGBANG、PSYなど韓国大衆音楽界に歴史的な影響を及ぼした人物たちと一緒に仕事してきた人物の「感」は、ヤン・ヒョンソク社長の資産でもある。話題の中でデビューをさせたのち、その道のとおりにYGのミュージシャンが活躍して見せる。キャスティングと広報、そしてそれらを瞬間瞬間で決定するメーカーの「感」というエンターテインメント業界での最も基本的な力を押し通せるのがYGだ。

 しかし皮肉なことに、YGにおいてBIGBANGを除いたグループはほとんどがデビューしたばかりの時期に最高の全盛期を享受した。 2NE1はデビューから約1年4ヶ月後の「ネガチェチャラガ」(私が最高)」がタイトル通りに最も有名になり、まだ成否を断言することはできないが、イハイと楽童ミュージシャンもデビューアルバムで一番注目され、よりさかのぼるとSE7ENと1TYMもデビュー初期に重点的に話題を集めた。WINNERとIKONの音源チャート成績もデビューシングルやアルバムの破壊力が最も高かっただけではなく、両グループは盛んに活動しなければならない時期に空白期が長くなり、序盤の関心を続けて引きつける力を多少失うこともあった。
 YGはTEDDYやG-DRAGON、CLのような大きなスターになる人材を選びぬく眼目と大衆の関心を引く技術を持っているのに対し、SMのように複数のチームを同時に活動させ、着実にコンテンツを発表し、グループを運営する能力は不足しているのだろう。文字通りBIGBANGの世界的な成功は特殊なケースなのか、あるいはYGの能力なのかは、もう少し見守らなければならない。

 

 エンターテインメント業界の代表的な大手である両社がそれぞれの方法を固守する一方で、マーケットも急速に変わった。ターゲットを細分化して明確なキャラクターを作りだすノウハウは今やSM以外の会社でも会得しており、常に一歩進んだトレンドを提示してアーティストが直接曲を書くことを特徴としていたYGの色は、他のグループも十分示している。今両社の不振は、だからこそ意味を持っている。単に強者対強者の第2ラウンドではなく、エンターテインメント業界の全く異なる2つの方法のうち、最終的にどちらが新しい突破口を見つけることができるかどうかという問題である。じわじわと積み上げたシステムを土台にし君主の座を狙うSMと、目の肥えた感といったヤン・ヒョンソク社長の個人のノウハウで一気にスターを作り出すYG。あなたが投資家だとしたら両社のどちらを選択するだろうか。これはエンターテインメント業界の未来をどのように見るかの選択でもある。もちろん、この二つの会社ではなく他に投資先があるかもわからないが。

 

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キャッシュカウ=収穫に一定の時間はかかるが安定した収入をもたらす収入源