サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】SISTARが今年の夏に持ってきたもの

【ize訳】SISTARが今年の夏に持ってきたもの

 

2016.6.29

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016062610097219276

 

ガールズグループ、SISTARの歌の主人公の幸せな夏は終わった。 「Touch my body」で「あなたは私のそばに来て 私が準備したwine 甘いchocolateを ちょっと柔らかい 時には熱くなっている あなただけのためのmy pool」と言って相手に対する想いを解放し、「Shake it」で「君だけを誘惑するダンス 心臓に魅力を発散中」だった女性は「I Like That」で「男は同じというその言葉がもう理解できた」と怒りを表す。 「I Like That」のミュージックビデオの中で太陽の下で男たちと活気に満ちて遊んでいた、ウォーターパークモデルのようなSISTARはいない。 代わりに扇子をあおいだダソムがドアを開けて入った所には、神秘的な雰囲気の中で女性たちだけが集まっていて、時には怒ったり時には寂しい感情を表現している。

 

SISTARが夏に戻るまでの1年間、GFRIENDとTWICEが順番にSISTARのように音源チャート1位をロングランする「音源強者」の席に上がり、Mnet「プロデュース101」で視聴者投票を通じて結成されたガールズグループのI.O.Iはデビュー準備中の更に幼いグループ練習生たちに対する関心を高めた。 ガールズグループメンバー達の年齢が若くなり、同時に少女をその土台に置いたコンセプトのチームが流行している状況で、SISTARの選択は後発走者とは明確に違って見える。 「Come And Get Me」の歌詞はより直接的な説明だ。 「純粋だけど 純真じゃない」し、「幼く見えるけど幼くはない」と自分を定義する女性が「真っ黒に溶かして食べるチョコレート 皮むいて味わうと あなたは私だけを探すようになるだろう」と言い、他の解釈が割り込む余地もないほどに、(この部分を歌うメンバーは偶然にもヒョリンだ)直接的にセックスに言及する。 SISTARは成人女性として、少女コンセプトのガールズグループが扱うことができない領域に位置している。 セックスについてはばかりなく発言し、男に対する怒りを表しながら、SISTARは彼女たちの長所を相当部分放棄する。 「Touch my body」の脚のように体の特定部分を強調するダンスではなく、ミュージックビデオにはこれ以上なく明るい太陽の下でしっかりした肉体を誇示することもない。 その代わり室内で中国風の衣装やセットを通じてより神秘的なイメージを強調し、4人のメンバーが一緒に横になっていたり、走って行く姿で彼女たちの関係に対する想像を誘導する。

 

しかし、SISTARのタイトル曲は韓国ガールズグループの範疇外と言ってもいい歌詞の「Come And Get Me」ではなく、「I Like That」だ。 彼女たちはタイトル曲で自分たちの強みであるしっかりしたレッグラインを強調することができ、ワンピースの水着に近い服を着たままミュージックビデオで脚を強調したポーズで寝そべっている。 「I Like That」のリフレイン「君が好きだ 君を愛してる」というのは歌の中の男が話し手に「今年言った言葉」の中で「最高」であると同時に結局、主人公を傷つけた言葉でもある。 そしてSISTARはこの部分を強烈に消化していた前半部とは違ってか細い声で消化する。 リフレインが出た瞬間、まず女子の「君が好きだ 君を愛してる」を回るようにした後、そこに重儀的な解釈が可能な装置を設ける。SISTARは「I Like That」を通じて過去とは反対に近い方向に進む。 しかし、彼女たちが今まで見せてきた要素を最大限に抑えながらも、過去の彼女たちを好きな人々が最初から目のやり場がないほど遠くは離れないようにいる。 ミュージックビデオの雰囲気と同様に曲も、中国を連想させる導入部は露骨なセックスアピールの雰囲気を消し、メンバーたちは強烈に自分の感情を送りだしている。 しかし、リフレインではか細い声で男に未練を捨てきれないような女性を登場させ、それを重儀的に解析するように誘導し、後半部にはSISTARがいつもそうだったようにさわやかでエキサイティングなメロディーを配置する。 布で脚を隠して登場し、中盤から隠れていた脚を見せてくれるパフォーマンスは「I Like That」が既存のSISTARに対する遺志と変化の間の化学的な折衷というより、物理的な配列であるということを示している。 過去と違う方向に進まなければならない。 しかし、従来のことを非常に排除する事もない。 その出せる答えの一つは、それらをすべて並べて見せる事だ。

 

「I Like That」は、占有率が最も高い音源サイトmelon基準で音源発表直後に1位を獲得できなかった。 しかし、より多くの人たちが利用する当日昼間の時間には1位を占めた。 また、Mnet「SHOW ME THE MONEY5」の曲がチャートを席巻する状況でも順調にこの曲の間で順位を守っている。 しかし、1年の間にガールズグループの市場が急激に変化している状況で、失望的な成績だともいえなくもない。 商業的に見ると、「I Like That」が成功的な選択だったのかに対する判断は各自の立場によって変わるものだ。 ただ、いくつかの事実が残った。 市場の変化と共に最も大衆的なガールズグループが突然キャラクターを変えた。 しかし、彼女たちがアピールしていた部分は最大限残した。 その結果、やりたいこととしなければならないようなことを全部入れた結果物が残った。 そして、ある程度は受け入れられた。 無難な変化と無難な結果。今、多くのガールグループがコンセプトを選択するときに会うことができる可能性と念頭に置くべき限界。今年の夏のSISTARは、彼女たちが属している産業の標準値とマジノ線を同時に示している。そして、今年は夏を涼しくしてくれる歌が出ていない。


文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン


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マジノ線=フランスとドイツの国境に位置していたフランスの対ドイツ用要塞のこと。