サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【お知らせ】Real SoundでBTSのアイドル性についての記事を書きました

Real SoundさんでBTSのアイドル性についての記事を書きました。

BTS(防弾少年団)、“アイドル”としての強烈な魅力 Hulu配信番組『We Love BTS』から探る」という記事です。

 

 

Huluで配信中の「We Love BTS」に絡めての記事でとの事だったのですが、We Love〜の初回が「スイーツを食べながらメンバーだけでなかよぴラブラブ(?)トーク」的な内容だったため、そういう感じの切り口になりました。画面右側メンバーのスイーツが特にすごい速度で無くなっていくのが面白かったです。

 

BBMAやAMAのおかげか日本では主に音楽やパフォーマンスの面からメインで語られがちですが、個人的には「ああいう音楽でパフォーマンスをやってるのに加えてゴリゴリのアイドル」というところが防弾に限らずいわゆる「KPOPアイドル」の面白いところで、世界的にいろんな層に萌えの対象としてもアピールしている部分でもあると思うので、特に男性グループにおいて人気要因としての「アイドル性」というのは絶対に排除できる事ではなく(実際それが占める割合はかなり大きいと思います)常にパフォーマンスやクリエイティビティとセットのワンパッケージで考える必要があるんじゃないかと思います。個別に分析する事に意味はあると思いますが、それらを総合的に見られないと結局よくわからない事になるんじゃないでしょうか。

人気規模に関わらずファン自身が「(もはや)アイドルじゃない」「アイドル扱いしないで欲しい」とか言い出すのは彼ら自身の魅力を半減させる行為だし、アイドルへの卑下が含まれている表現でもあるので現実的に本国ではアイドル代表である人たちにとっても失礼な行為じゃないかと思うのでした。

 

字数的に本文には入れられませんでしたが、過去に欧米のボーイズバンドがdisられる要因として「作詞作曲を自分でしてない」というのがあったみたいなのでBTSはその面でもファンの気持ちというかプライドも満たしてくれるところがあるんじゃないかとも個人的には思いました。作詞作曲しなくてもいいのはアイドルなので当然なんですが(アイドル以外でも別にしなくてもいいんですが)アメリカの大衆はそういう意味で根本的に「誰かが作った」アイドルというものを許容しづらいのないのかもしれず、だからボーイズバンドと呼ぶのかも。グループのキャリアが長くなったり、ソロ活動だと作詞作曲に関わり始めるメンバーも多いですし。

韓国では自作ドルってもう珍しくなくなっちゃいましたし、もっとメインで関わってたり編曲までするアイドルもいますけど、前述のような価値観を持った欧米圏の人たちがそういう自国では珍しい存在に接する最初のきっかけとしては、2018年現在BTSが一番良いバランスで全てを兼ね備えているのかもしれないと思いました。

 

【お知らせ】Real SoundでSHINee「The Story of Light」についての記事を書きました

こちらではだいぶ遅いお知らせになってしまいましたが、Real SoundさんでSHINee「The Story of Light」についての記事を書きました。

SHINee、『The Story Of Light』で示した“今まで”と“これから” 音楽的視点で3作を考察」という記事です。

 

 

SHINeeのカムバについてはep.1リリース時にTwitterの質問箱の方で感想をききたいですというものを複数頂いていたのですが、すでに1〜3までの連続リリースが決まっていたので全部リリースされてからお返事しようかな、と思っていたところで記事で書く事になり、こちらに集約させてもらった感じです。

個人的にKPOPが気になったきっかけがSHINeeのデビューで、誰かメンバーを選ぶとしたらジョンヒョンといつも答えていたので(基本箱推しなのでメンバー1人選ぶのはいつも難しいです)正直The Story〜はリリースしてすぐに聴いたというわけではないのですが(音楽番組のステージは見ましたが)今回通しで何回も聴く機会があって、そういえばSHINeeは誰かが欠けても欠けていないように常にお互いが補い合えるグループなんだったという事を改めて認識しました。4人だけのステージは何回か見たことがあったんですけど、その時の事を思い出したというか。

【ハンギョレ訳】[ESC]アイドルは「ミュージシャン」ではないのか?

ハンギョレ訳】[ESC]アイドルは「ミュージシャン」ではないのか?

 

登録2018-07-19 09:56

修正2018-07-19 10:14

http://m.hani.co.kr/arti/specialsection/esc_section/853948.html#cb

 

[ESC]のカバーストーリー

作詞・作曲することができないという偏見は昔の話 

防弾少年団の活動で大衆認識の転換

パクキョン・バンヨングク・スビン・アンバーなど作曲するアイドルは多くなっている

 

まず、一つの質問を投げかけようとしている。 人気ボーイズグループ防弾少年団を説明できるキーワードは何だろうか。 このグループのファンだったり韓国アイドル産業に特に関心がある人でなければ、多分ほとんどが「ビルボード」や「KPOP」を想起するに留まるだろう。しかし、防弾少年団というグループの誕生から成功の敍事に至るまで、欠かせない一番重要なキーワードが一つある。 まさにそれが「作業」だ。 今年防弾少年団YouTubeのプレミアムサービスを通じて公開したドキュメンタリー<BURN THE STAGE>では、忙しいスケジュールの間にもホテルと飛行機など、場所を選ばずに音楽作業に没頭するメンバーたちの姿が描かれている。そしてこの激しい努力の結果が防弾少年団のアルバムや、たびたび発表するミックステープで公開される。 国内のミュージシャンたち全てひっくるめても防弾少年団ほど忙しいグループも珍しく、防弾少年団ほど休む暇なく多くの結果を出すグループも珍しい。 そして彼らが作った音楽は韓国を越え、世界中の音楽市場で注目を受けている。 こうなると混乱する人も出てくる。防弾少年団はアイドルグループで間違いない。 自分の力では何もできないという偏見に悩まされていたアイドルたちが、いつのまにか音楽を作ってアルバムに含まれた意味について詳細に説明する。 先日、Block.bのメンバーであるパクキョンは新曲「Instant」と関連したインタビューで、今年の自分が経験した心情変化が音楽にどのように反映されるのかについて打ち明けた。 VIXXのメンバーであるRAVIは、3番目のミックステープを公開する前にファンとライブ映像チャットを通じて予め曲を聞かせながら、なぜこのような曲を作ることになったか、どのような仲間たちが自分にインスピレーションを与えるのかなどの作業と関連するエピソードを公開した。 過去にはいわゆる「ミュージシャン」だけができると考えられていたことを、アイドルグループのメンバーたちがやっている。


もちろん、アイドルグループを製作する一連の過程に大きな変化が起きたわけではない。 会社はどのようなグループを作るのか企画して、それに見合ったメンバーたちをキャスティングした後にコンセプトに見合った教育をしてステージに立たせる。この原則はほぼ同じだ。 しかし、2000年代初めか半ばごろからヒップホップが大きな人気を集めると、それと一緒に韓国のヒップホップミュージシャンであるEPIKHIGH、Dynamic Duoなどに影響を受けた世代が生まれた。 自然とヒップホップというジャンルに焦点が合わされ、優れたラップの実力と作曲および作詞経験を持った青少年たちがキャスティングの候補に上がった。 もうお気づきだろうか?現在直接音楽を作りながら舞台に立つ、アイドルグループのメンバーたちがまさにその世代だ。 Block.bのZICOやパッキョン防弾少年団のRMとSUGA、EXIDのLE、BAPのバンヨングク、WINNERのソンミンホなどは、幼い時から築いてきた経歴に支えられ、アイドルグループのメンバーとしてキャスティングされた。 すでにミュージシャンとしての資質を育ててきた彼らが練習生になったわけだ。 同時に、会社に入った後から作詞と作曲を学ぶ練習生たちも目につくようになった。 B1A4ジニョンや防弾少年団J-HOPE、VIXXのRAVI、SEVENTEENのウジ、PENTAGONのフイなど、これは多すぎて逐一言及しにくいほどだ。 アイドルグループはメンバーの数が多いため、各自の長所を正確に把握してふさわしいパートに配置しなければならない。 したがって、グループの音楽を会社と一緒に作って行くことのできるメンバーたちがいるというのは強力な武器だ。 それだけグループのアイデンティティをよく生かせることができるからだ。 彼らはアルバム作業を総括する総プロデューサーだけでなく、会社内で主に音楽、攻守を担当するA&R(Artist and Repertoire)チームのメンバーたちとも緊密に疎通し、1枚のアルバムを完成していく。 トレーニングシステムが体系化され、コンテンツ制作ノウハウが蓄積されたとしても、彼らの結果物を無条件に工場システムにはなぞらえらえる事ができない理由だ。 直接作詞作曲をし、音楽に自分の心をこもってこそミュージシャンだと主張する人たちに問う。 青春の悩みを留めて歌詞を書いているアイドルをミュージシャンではないと言えるだろうか。 それほどに境界は曖昧になってきている。

 

当然、すべてのアイドルグループのメンバーが音楽を作る必要はない。 必ずしも作詞作曲をしなくても、アルバムコンセプトや振り付け、衣装、舞台演出にまで直接関与するメンバーたちも多い。 会社が大きな枠組みを作ってくれた後、年月が経つにつれて自分の長所を増やしていくアイドルグループのメンバーたちの姿は、年を取るほど専門性を備えていく普通の若い職業人たちの姿と大きく変わらない。 ただ、自分の名前を掲げたコンテンツが多ければ多いほど、大衆の前でとるべき責任も増える。 WINNERのソンミンホはMnetの<SHOW ME THE MONEY>に出演し、女性を卑下する内容の歌詞を書いて歌ったという理由で大きな批判を受けた。 このように女性やマイノリティ問題に対する省察を経ていない歌詞で問題になったり、盗作疑惑がくっついてきた場合、該当の音楽を作ったアイドルメンバーが会社の後ろに隠れる事は不可能に近い。 作った人が直接舞台に立つことは、コンテンツの質と成果に関しても、むしろ総括製作者である会社よりもっと多くの責任を負わなければならないケースが生じる。 しかし、これは男性アイドルメンバーに限定された話だ。 LEや(G)−IDLEのソヨン、Dal Shabetスビン、f(x)のアンバーなど、作詞・作曲・プロデュースに参加したと伝えられた女性アイドルは片手で足りる。 賞賛や批判前に関心を受ける数字にも至らなかったという意味だ。 実際、男性アイドルの場合には「セルフプロデュース」「全曲作詞参加」など報道資料からして華やかな修飾語がつくが、女性アイドルグループのメンバーが作曲や作詞に参加したとしても話題になることは珍しい。 これについて、ある中堅ガールズグループの所属事務所の関係者は「作詞・作曲に参加したという事実を広報に利用するよりも、今回のコンセプトで体重がどれくらい減ってヘアスタイルをどう変えたのか強調する方がはるかに大衆の関心を集めやすい」と話す。 最近行われたガールズユニットgugudan SEMINA(セジョン・ミナ・ナヨン)のショーケースでも、メンバー達が歌や作詞の実力に関する話をしていた最中に男性司会者が急にダイエットとボディライン管理に関する質問を投げたりもした。 このように、女性アイドルたちの音楽的能力よりも外面的な部分に注目する傾向は、究極的には男女機会平等に関する悩みにつながる。 これからの韓国音楽産業において、どれほど更に深みのある結果を作り出すことができるのかどうかに関連するという点で、必ず考察しなければならない問題でもある。

 

性別を問わず、アイドルグループで活動する期間は10年前後にとどまるケースが大半だ。 多くのメンバーたちが、もっと長い期間活動できる俳優や芸能人を夢見ざるを得ない理由だ。 しかし、音楽活動をやめなくても無事に人生の第2幕を運営していくことができるということを示す事例が増え、アイドル活動の後を見通せる新しい選択肢が生じた。 パクキョンはボーイズグループThe BOYZのスペシャルシングルを作業し、RAVIはガールズグループELRISの曲を作った。 LEは後輩ガールズグループのための曲を書いてみたいと話していた。10年近くアイドル活動をしながらそれぞれの成果を収めた彼らが、後輩のアイドルグループに曲を与え、彼らの支持者になる。 同時に自分自身は独立したプロデューサーであり、ミュージシャンとしての座をつかむことができる。 必ずしも成功することはできないが、少なくとも「アイドルは若い時に稼ぐ職業」という世間の偏見は遠からず破られそうだ。 アイドルたちが自ら一生懸命に働いたおかげだろう。


パクヒア(「アイドルの作業室」著者)

 


아이돌 アイドル:歌と踊りを得意とする、アイドルグループのこと。10代の青少年や青年たちが主要なファン層である。芸能企画会社オーディションを受け練習生として入り、厳しいトレーニングを経てデビューする。 志望生は100万人弱いるが、その中でデビューする確率は1%、成功する確率は0.01%程度だという。 世界的にKPOPの熱風を導く主役であり、最近では防弾少年団が韓国の歌手で初めてビルボードアルバムチャート1位になり話題になった。 「アイドル(idol)」という英語は元々「神話的な偶像」を意味する

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最後の「アイドル」の定義は「韓国のアイドル」ですね。

【ize訳】AKB48はK-POPの夢を見るか

【ize訳】AKB48K-POPの夢を見るか

 

2018.07.06

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2018070521457217111

 

日本のガールズグループAKB軍団の総責任者であり、Mnet「プロデュース48」に参加した製作者の秋元康は、1985年のおニャン子クラブを皮切りに日本の女性アイドルの歴史に変化を起こした。 隣にいるかのような身近な容姿の少女たちでグループを構成した後、夢・努力・成長という青春映画や漫画を連想させる敍事を詰め込んだのだ。


そして、偶然にも「プロデュース48」の演出家であるアンジュンヨンPDは制作発表会で「夢、友情、成長」と語った。「プロデュース48」が当初からAKB48のシステムを積極的に応用した事を考えると、これは単なる偶然のようには見えない。実際、「プロデュース101」でのキムソヒェは出演者の中で最悪に近い実力を見せてくれたが、成長する姿を通じてデビューメンバーを選ぶ投票に参加した視聴者たちの心を動かし、デビューしたりもした。 そして「プロデュース48」では、まさにそのAKB48のメンバーたちが成長の敍事を見せている。 HKT48のセンターでもある宮脇咲良をはじめとするAKB48メンバーたちが不足した実力を指摘され、その後に成長するという決意を示すのは、「プロデュース48」序盤の重要なストーリーラインでもあった。


成長は、日本のアイドルの重要なセールスポイントの一つだ。 「プロデュース48」に出演した武藤十夢の「私たちは踊りや歌を見せるというより、『楽しい』ということを見せるのが仕事じゃない」という言葉、そして浅井優花の「どれくらいファンたちを幸せにできるのかが重要なんです」という言葉には、日本のアイドルの核心が潜んでいる。 これは「プロデュース48」のトレーナーたちが、日本のアイドル達が振付練習をする時、たとえ上手にできなくても最後まで笑みを失わない姿を見て感嘆したポイントでもある。 日本の大衆がアイドルに期待するのは、実力がなくても努力して成長し夢を叶える事だ。そして「プロデュース48」で見られるように、成長はそのままで叙事だ。 どのようなアイドルでも成長する姿を見せるためには、その過程を描いたストーリーが必要である。 これは秋元康が持つ最大の権力でもある。 秋元康がAKB軍団のメンバーに機会を与えるのは、そのメンバーだけの誓詞を付与するということを意味する。 最も極端な例では2008年当時、25歳だった大堀恵AKB48のレギュラー番組である「AKBINGO」で、「1ヵ月でソロアルバムを1万枚売れなければ、君はAKB48を卒業しなければならない」というメッセージを聞いた。そして彼女は1ヵ月以内に1万枚を消化するため、ビキニ1枚とハイヒールだけのステージ衣装姿で直接アルバムを積んだリヤカーを引き、全国を回って広報活動をした。 全身が満身瘡痍になったのはもちろん、ストレスによって自傷行為過呼吸発作を起こした。 母はうつになったほどだ。


大堀恵がされた事は明白ないじめ行為だった。 しかし日本では、「でも、大堀恵はその企画を通じてソロアルバムも出して名前も知られたんじゃない?」という反応が出た。 AKB軍団ではなかなか個人が注目に値する機会が与えられないからだ。 人数が多いうえに、運営陣の意見によって注目されるメンバーが決まる場合が多く、メンバーが自分を打ち出すことができる方法が限定されている。 誰が見てもビジュアルがいいか、きれいではなくても自分だけの独特なキャラクターをうまく構築したり、握手会でファンたちを自分のほうに引っ張ってくるいわゆる「釣り」技術に長けていなければ不人気メンバーになる。 韓国ではまず歌と踊りをまともにこなすという前提の下でこのような要素が加わるが、日本ではこれは副次的な要素であるだけだ。


「プロデュース48」は、AKB48メンバーの扱われ方をこのような姿をしたプログラムに圧縮させたように見える。 多くの人々が指摘するように、「プロデュース」シリーズのシステムは過酷である。 すべての練習生が望んでやまない目標「デビュー」を掲げ、短い期間内に厳しく彼らをふりしぼる。 絶対権力であるPDのカメラの前で分量によって人気度が上がったり下がったりしながら、特定の目的を持って行われた「悪魔の編集」であらゆるデマと陰湿な攻撃に悩まされる。 ところが、AKB軍団のメンバーたちは日本ですでに「プロデュース」シリーズよりさらに過酷な環境で働いている。 ここで、「プロデュース48」は期間内に一生懸命に練習生を教えた後、その実力で評価するという名分を与えている。日本では個人的に受けなければならなかったトレーニングが出来て、なかなか受けられなかった「ワンショット」で見直される機会が出来ている。 ゆえに、最上位人気メンバー指原莉乃の「とりあえず売れそうな機会があれば応募する方がいいでしょう、売れない子は」という言葉は、必要以上に辛辣ではあってもものすごく間違っている言葉というわけではない。 「プロデュース48」の元祖と言えるAKB48が加わって生じた異常な領域である。 この6月29日に放送された「プロデュース48」で注目を受けた矢吹奈子は、韓国で注目されたのはもとよりYahoo!ジャパンの検索語ランキングに上がったこともある。 「プロデュース48」を通じて再発見された竹内美優は、7年間活動したにも関わらず「プロデュース48」が放映された後に日本国内で「あんなメンバーがいるとは全然知らなかった」「もう卒業したのかと思った」という言葉が出たこともある。


つまり、AKB軍団にとっての「プロデュース48」は彼らの成長に向けた叙事の拡張であり、グループの存在理由に対する名分を加えるもののようにも見える。 これは、日本のアイドル産業がK-POPの特性を自らと接合するやり方でもあるだろう。 偶然にも先月5月30日に発売されたAKB48の52枚目のシングル「Teacher Teacher」には、ガールズグループGFRIENDの振付を担当しているパクジュンヒのコレオグラフィを取り入れたりもしている。AKB軍団がKPOPと同様にTVプログラムを通じて活路を探しているという意味だ。 「プロデュース48」を皮切りに日本のアイドルとKPOP間に一体何が起こるのか、見当をつけることすら難しい。 まずは不安な気持ちで放送を見守るしかない。


記事 ベクソルフィ(コラムニスト)

校正 キムヨンジン

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「プロデュース48」始まりました。(見てない)

個人的にはこの番組によって、韓国では「実力」というバイアスである意味見えづらくなっている「アイドルとは何か」「何を持ってアイドルなのか」という定義を韓国の視聴者がある意味突きつけられる事になるのではないか?と思っています。

文中にある通り、韓国では「歌やダンスの実力がある事が前提で、キャラクター等は副次的なもの」とされていますが、実際に「アイドル」が消費される本質は日本と何ら変わりがありません。日本では歌やダンスはいまいちでもキャラが良いとか顔が良いというのがそれだけでセールスポイントになり得ますが、むしろどんなに歌やダンスが上手くても必ずしも人気が出るわけでもないというのがあからさまという点で日本以上に残酷な面はあると思います。実力でふるい落とされた上でさらにそれ以上のプラスアルファで人気が左右されるし、その時にいわゆる技巧的な実力が優先されるわけではありません。ものっすごく歌が上手いメンバーでも結局は「キャラクターがいい」という事が支持を受けるポイントだったりします。歌が上手いというだけならアイドルじゃなくても良いですし、良い歌を作ったりカッコいいダンスをするならシンガーソングライターやダンサーの方がぶっちゃけよくできると思います。つまりはアイドルという存在においては実は「実力」というのが一番優先されて支持を受けるポイントではないという事だと思います。もちろん歌やダンスの技巧や作曲能力なども、ルックスやキャラクターと同等に魅力を形成する一部ではあると思いますが。

 

韓国の大多数のオタク以外の聴衆は今も「アイドルはただ歌って踊る人」と思っている人が多い(日本もそういう人はいるとは思いますが)ようですが、実際は「パフォーマンスを含めた全人格的に評価/消費される存在」ではないかと思います。宇多丸が以前「アイドルというのは魅力が実力を凌駕する人」と言っていてむちゃくちゃ膝を打ったんですけど、韓国ではまず技能的な実力でふるい落とされた上でメンバーを選んでデビューさせているので、「実力は不足しているが魅力がものすごい」というアイドルに対面する機会が今まであまりなかったのではないでしょうか。その片鱗をのぞかせたのが「プロデュース101」でしたが、登場する練習生達は実力やトレーニング期間はバラバラでも韓国の事務所所属で、あくまで韓国での一般的な価値観でスカウティング&トレーニングされてきた練習生が主体だったので、やはり根本的な「アイドルとは」というコアのコアである部分は曖昧だったと思います。しかし、「プロデュース48」に参加しているAKBグループのメンバー達は韓国の芸能事務所とは異なる基準でスカウティング&活動してきた人たちで、AKBは日本のアイドルの中でも特に「全人格的に消費される」という「アイドルとは?」のコアの部分に特化されて人気が出たアイドルだと思います。そういう価値観で活動してきた「全身アイドル」とこれまた韓国のアイドル練習生という別の意味で特殊な環境にいる練習生達が共闘するという事は、必然的に韓国の視聴者たちに「アイドルとは何なのか?」「なぜ自分たちはアイドルを支持するのか?」という事を考えさせざるを得ないのではないでしょうか。


まあ、私は見てないんですけどね。

(サバイバルは終わった後まとめて見る派)

【お知らせ】Real Soundで韓国アイドルの中国進出についての記事を書きました

Real SoundでKドルの中国進出についての記事を書きました。

K-POPグループの中国進出の歩みと今後 JYPからは“全員中国人”BOY STORY登場も」というタイトルの記事です。

 

 

文中に出てくるBOY STORY、最年少が2007年生まれとかです。デビュー当時のSexy Zoneよりちょっと若い。ラッパーの子達は声変わりしてるかしてないかぐらい...。

【お知らせ】Real SoundでNCT127ショーケースレポート記事を書きました

前回少し触れましたが、Real SoundさんでNCT127ショーケースレポート記事を書きました。

NCT 127、国籍や音楽ジャンルを“繋げる”独自のスタイル 豊洲PiTショーケースを振り返る」という記事です。

 

 

ストリーミングのなかった土曜日のレポートになります。

(自分がとってたチケットが土曜日だったので。今回もレポート記事の打診があった時すでにチケットとってたパターンでした)

当日は満員かつ2000番台だったのもあり1番後ろのPA前エリアの隙間から双眼鏡で覗くスタイルで熱気がすごかったです(物理的にも)。

 

レポート記事は公式のチェックが入るという事で原稿提出から掲載まで少し時間があくようで、記事自体は5月末に書いたものです。SMは本国チェックに少し時間がかかるみたいですね。

【お知らせ】Real SoundでSEVENTEENについての記事を書きました

続けてのお知らせになりますが、Real SoundさんでSEVENTEENについての記事を書きました。

SEVENTEEN、『WE MAKE YOU』で日本デビュー “13人全員で作る”チームとしての結束力」という記事です。

主にユニットチームについての紹介という感じです。

 

 

5月は自分にしては記事の執筆が複数あったのと本業が少し忙しかったため、訳したい記事がいくつかあったけどやってないな〜という感じです。ぼちぼちやると思います。

実はもう1本記事を書いたんですが、ライブレポート記事のため公式の確認が必要らしくいつの掲載になるかわかりません。

(WINNERの時もそうだったんですが、事務所によって確認連絡の速度が違うみたいです)