サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ize訳】TVの外の芸能人│①芸能人とユーチューバーの間

【ize訳】TVの外の芸能人│①芸能人とユーチューバーの間

 

2017.10.31
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017103101057257502


「スキと、『何か面白いことしてみようか』っていう感じで始めました。 ポッドキャストには政治、音楽、映画などはあるんだけどコメディーだけがないでしょう。 それで私たち2人も気が楽でした(ハンギョレ)」そんな風にソンウニはポッドキャスト「秘密保障」を作った。 最初は本当に出演するTVプログラムがないからと作ったこのポッドキャストは人気を得て、その結果2人はSBSラブFM「ソンウニ・キムスキ姉さんのラジオ」を進行するようになり、キムスキはMBC every1「ビデオスター」KBS「オンニたちのスラムダンク」スタイル「熱い仲だ」などで活躍することになった。 そしてソンウニは「秘密保障」で経済諮問委員として出演していたキムセンミンが人気が出てポッドキャスト「キムセンミンの領収証」を企画し、その後のことはご存知の通りだ、「キムセンミンの領収証」はKBSで放送され始め、15分だったこのプログラムは60分間、ポッドキャストとほぼ似たようなランニングタイムで放映予定だ。 そしてソンウニは現在、コンテンツラップ悲報という会社も立ち上げた。 彼女は今やTVに出る芸能人であると同時にポッドキャストのMCでもあって、プロデューサーであり、制作者でもある。

 

MBCマイリトルTV」が放送された当時、それはインターネット放送がTVにも影響を及ぼしているという証拠だった。 しかし、現在のインターネット放送は「マイリトルTV」放映当時よりもっと成長した。 もはやインターネット放送はTVと競争と協力を共にする、または別個のプラットフォームである。 「キムセンミンの領収証」がTVに進出したのに続き、英国人のジョシュが運営するYouTubeチャンネル「イギリスの男性」はYouTube上で最も人気のあった放映分をまとめてJTBC2で一本あたり30分の分量で9本放送する予定だ。 インターネット放送はいつのまにかTVができないものを先取りして、それをTVにまで押し上げてくる役割をしている。 このような時代の変化の中で、しばらくの間活動の機会を捉えることができなかった芸能人が新たな機会を得ている。 特に、これまでTVで単独の機会を得るのが困難だった女性芸能人たちがネット放送を通じて新しい機会を得たのは自然な結果だ。 ソンウニとキムスク以前にもガールズグループRAINBOW出身のジスクがブログを通じて多様な才能を披露してそのキャラクターを通じ芸能人としての地位を固めることができたし、コメディアンのカンユミとアンヨンミはYouTubeで「ミミチャンネル」を通じてTVではできないお笑いをしながらファンを確保した。 また、ガールズグループf(x)のルナやデュオ楽童ミュージシャンのイスヒョンのように活発に活動する人気歌手たちも、YouTubeチャンネルを通じてTVでは見せてこなかった自らのアイデンティティを強化したりもする。 TVでは美容に対する彼らの関心事を自由にさせてくれる機会は多くはないが、YouTubeでは思う存分自分がしたいことができる。

 

もちろん、芸能人だからといってYouTubeをはじめとするインターネット放送で簡単に成功できるわけではない。 過去公開コメディーに出演したコメディアンたちが集まってポッドキャストを作ったが、たいした反応がなく消えていったし、イスグンが作ったYouTubeチャンネル「イスグンの行動大将」は購読者が2千人にも満たない。ダイヤTVのバンヨンイル部長は「YouTube市場は芸能人と言っても必ずしもメリットがあるわけではない。そして継続してアップする事が重要であるが、芸能人が活動を並行しながらするのは容易ではないだろう」と述べている。 ソンウニとキムスクのように、企画、製作、編集まで本人が主導しながら粘り強さを見せなければ容易でないことだ。 ルナ、パクウンジ、カンユミなどのYouTube購読者数は10万で、この数字はバンヨンイル部長によると、「ユーチューバーに転業が可能かどうかの基準」である。有名芸能人としてもYouTubeの活動だけで収益を出すのは容易ではない。 それほどYouTube利用者たちは、有名税とは別に本人が望むコンテンツを探しており、芸能人たちもそれだけに差別化されたコンテンツを作らなければならない。 f(x)のアンバーがYouTubeを通じて放送やインターネットなどで自分の外見が問題視されることについて、ユーモアにして応対したのはその例の一つである。 芸能人がめったに発言しなかったテーマについて、彼女はユニークな企画で多くの支持を得た。 自分ができるがしかし、TVではなかなかできない事を新たに見せてくれるもの。すでに多くのユーチューバーたちが行っていることではある。 ただ、芸能人がインターネット放送を通じて、インターネット放送コンテンツとTVの境界は一層ぼやけてきた。 その間でインターネット放送がTVを変えていくケースもある。 新たな変化が始まるところと従来のメディアの中間地帯。 そこで小さいが新しい可能性が起きている。 TVが20年余りの間、発見できなかったソンウニとキムスキの能力を見せることができる。

 

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【ize訳】アイドルになりたい10代

【ize訳】アイドルになりたい10代

 

2017.10.30
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017102921317264809


中学1年生のチョイソン(仮名)さんの夢は、ガールズグループのメンバーになることだ。
「子供たちと一緒にオーディションを見に通ったりして、自分ひとりでSBS「KPOP STAR」にも出たけど落ちました。でも、とても楽しかったです。 正直に言うと、絶対にどうしてもなりたいという訳じゃないんですけど」
10月現在、市内の大型書店には派手な女の子が表紙に描かれたメイクやステージ衣装と関連したユース用ステッカーブック、カラーリングブックなどが相当数陳列されている。このうち少なくない数の本の表紙にマイクを持った少女たちが登場しており、中には「プロモーションビデオの中の衣装をビューティー色鉛筆とステッカーで飾って」「マジックアイドル」になれるかもという宣伝文句が書かれた本もある。 アイドルはそのように子供たちにとっては憧れの対象であり、自分が挑戦する可能性もある「将来の夢」になった。

 

教育部と韓国職業能力開発院が調査した2016年の小学生希望職業ランキングで「歌手」が7位を占めた。 2007年に「芸能人」が3位だったことを考えると順位が下がったと言えるが、代わりに「歌手」として夢が一層具体化された。 オーディション番組を通じて4ヵ月でスターになったI.O.IやWANNA ONEなどを見てきた子供たちにとって、歌手、特にアイドルは身近な職業だ。 盛んに自分の夢について話をする年頃に実際に夢を成し遂げた同年代を目にした10代は、オーディション会場に走って行く。 15年近くキャスティング・ディレクターとして働いてきたA氏はオーディションを受けに来る年齢が「ぐんと下がった」「小学生の志願者が目に見えて増えた」と話した。 10年前にもテミン、ユナ、ソヒョンなど小学生の時から練習生生活をした場合があったが、これらは非常に稀なケースだった。 一方、有名プロデューサーB氏は「現場から見ると、最近はオーディションが10代の子供たちのお遊び文化になったようだ。 好きなアーティストの会社にオーディションを見に来る子供たちの大半がその会社アーティストのファンだ」と言い、最近の雰囲気を伝えた。

 

最近は、最初からターゲットを小学生にしたグループも生まれている。子役俳優のエージェンシー代表であり芸能事務所代表のC氏は「以前は芸能事務所の要請を受けて練習生を集めて組み合わせたりもしたが、今は子供の練習生分析の経験が多い私たちが直接制作するようになった」と話した。 C氏が製作したグループには中学校1年生のメンバーが含まれており、小学生をターゲットにアニメーションを制作する予定だ。 プロデューサーB氏は「今子供たちの目に最も多く入りやすく、一番格好よくてもっともらしく見え、最も華やかに見える職業がアイドルなのだ」と述べている。 アイドルが10代の間で長期間人気を集め、10代のうちにアイドルスターが誕生し、産業の姿そのものが変わってきている。

 

しかし、10代にとってアイドルが身近な仕事になるにつれ、親たちは子どもをどのように導かなければならないかについて悩む。 小学校3年生のアイドル志望生の娘を持つFさんのように「やってみて、だめならやめてまた勉強すればいいんじゃないですか」と言う場合もあるが、小学校6年生の練習生の母親Dさんのように「周囲の他のご両親たちのお話を聞いていると心配になる」と打ち明けている場合もある。 「ある友達はもう高校1年生なのである程度整形手術もしているが、デビュー組から落ちるのではないかと不安に思っている」ということだ。 アイドル産業の特性上、小学校6年生であっても子どもがアイドルに挑戦する事は真剣な問題になり、さらに高校1年生になれば不安はますます重くなっていかざるをえない。 Mnet「プロデュース101」やすぐに放送を控えたJTBC「MIXNINE」とKBS「The UNIT」などは、このようにアイドルに挑戦したい彼らの不安をエネルギーにして走っているのだと言うこともできる。 実際、最近はオーディションの現場では20代にはオーディションを受けさせないケースも多くなった。 「プロデュース101」の担当PDが多くの批判について「夢を実現してあげる事の何が悪いのか」と自信を持って言える理由でもある。 KBS「The UNIT」側も同様に、「貴重な挑戦に多くの応援をお願いしたいですし、汗と涙、そして心温まる成長物語を通じて感動と希望のメッセージを伝える予定ですので、楽しみにしていただきたい」と訴えた。

 

10代にとってアイドルが夢になり、練習生たちの年齢はもう10代前半にまで下がった。 機会が多くない20歳以上の志望生たちは、オーディション番組を通じて最後の挑戦をする。 それだけアイドル産業の規模は練習生レベルから大きくなっていっている半面、練習生たちの成功確率はその分低くなっている。 そしてある製作者はこう語っている。 「練習生をしても上手くならなかったとしたら?本当に残念な事ですが、正直に言ってそこまで私たちが責任を負うことはできない」と。

 

記事 パクヒア
校正 キムヨンジン

 

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クリスタルとジェシカがデパートでスカウティングの声をかけられたのも小学生の時だったそうですし(本人がインタビューで言っていた)、東方神起のメンバーなどもそうですがSMEは割と昔から低年齢層を練習生にスカウトしてた印象ですし、YGなども後に中心メンバーになる子たちは小・中学生の頃から練習生をして高校に行っていない場合も多い(練習生期間やデビュー後に高卒資格を受験してとっているケースが珍しくない)ですが、最近は自主的にオーディションを受けて事務所に入りたがる子たちの年齢が下がってきているということでしょうか。


個人的にはアイドルのデビューサバイバルはあんまり好きじゃないんですけど(特にプデュのような責任の所在が曖昧な事務所超えの企画ものはあんまり...)、10代でデビューするのが当然になってしまったら、20代も半ばの練習生たちやデビューはしたけど成功はしていないグループのメンバーたちにとってはむしろありがたいチャンスになるという場合もあるのかなあ。以前パクヒアさんの記事に出てきた4回カムバしたけどブレイクできなくて、結局うん億ウォンの借金を返す為にスタッフもメンバーも他のバイトをしている事務所などの話をきくと、通常はそういう台所事情は見せずに気づいたら解散というのが多いんでしょうし...今までファンの目からは隠されてきた部分が露わにされるので、特に既存デビュー組の場合は参加しないで欲しいと思うファンが当然多いのでしょうが、音楽のコンセプトや本人たちに大きな変化はないのにファンだけが爆発的に増えたNU'ESTという成功例ができてしまったので、今後も完全に廃れるまでは増えるのかな...
(NU'ESTは元から音楽業界内ではアルバムの評判が良かったので、土台がしっかりあったからというのもあるんじゃないかと思いますが)

【ize訳】10年のストライキ

【ize訳】10年のストライキ

 

2017.09.17
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017091222267295627

 

MBCとKBSがストライキをした。 そしてお馴染みの事が繰り返される。 MBC「無限に挑戦」が先週、放映休止した。 KBSの芸能番組には部長クラスの人々が投入された。 5年前にも「無限に挑戦」は24週間放映休止になったりもした。 しかし、当時ストに乗り出した労組員たちの一部は解雇されたり、左遷された。 一部はMBCが運営するスケート場を管理したりもした。 労組員たちは会社側に再び抗議した。 会社の問題を辛らつに批判する文章も書き込みした。もちろん受け入れられなかった。 そして結局、ストに再び乗り出す。 この10年間、公正な放送を叫んでいた2つの公営放送局の労組員たちは一度も望むところには至らなかった。 ところが、またストをする。 その点で今回のストはジャーナリスト、ひいては人間に問いかけているようだ。 10年間同じことが繰り返された。 しかし世の中は変わらなかった。 勝利はなく挫折だけがあった。じっとしていれば職場で働くことができる。 会社側に上手く見せれば、出世をすることもできる。 しかしなぜ、彼らは繰り返された敗北と挫折を負担するのか。

 

もちろん、今は状況が違う。 変わった大統領は当選前にMBCの正常化が必要だと発言した。 ムンジェイン政府が過去の2人の大統領よりも道徳的に優れているなら仕事を進めるのに法を無視したり、非常識的な方法を動員しないだろうという信頼がある。 イミョンバク前大統領は当時、KBSのチョンヨンジュ社長を下ろすために大統領に与えられたKBS社長「任命権」を罷免も可能な'「任免権」であるという恣意的解釈をしたりもした。 ムンジェイン大統領は少なくとも彼と同じであってはならない。 権力乱用は公営放送の毀損よりも大きな社会的害悪を及ぼしかねない。 今のところは現MBC、KBS社長に経営での不法行為がなかったかどうかを正してみるのがすべてだ。 最近、キムジャンギョムMBC社長が不当労働行為で逮捕令状を受けた。 しかし、彼が実際の犯罪行為を犯したとしても、それが社長を辞任しなければならないくらいの事なのかどうかについてはやはり裁判所の判決が必要である。 いま両放送会社の労組員たちのストは、そのすべてのことを耐えて待ちながらしていることだ。

 

公営放送が公正かつ中立的な立場を取らなければならないということは、誰もが知っている。 現在MBC会社側がストに対して持ちだす論理もまた、「公正性の毀損」だ。 関心を持って詳しい状況を見てみるまでは、両方の論理が全てそうであるように聞こえることもある。 MBCとKBS記者たちも「パクサモ」集会では歓迎を受けることができるだろう。ただ、今回のストは論理以前に時間が正義を証明することでもある。 10年間報道しようとした記事が黙殺され、10年の間の同僚がひとりふたりと離れていき、10年で状況がますます悪化するのを見守らなければならなかった。 その間新たに入ってきた職員たちは、取材現場で放送会社の名前を選別されなければいけないケースもあった。それでも粘って「公正な放送」を叫んだ。 会社内で起きたことを知らせるため、映画までつくった。 今、彼らのストは10年間放棄していなかった人々がもう一度力をふりしぼってしていることなのだ。ただ、両者の意見のうちの一つだけを受け入れるとするならば、その10年間の実践が大きい。

 

この10年の間、MBCとKBSは放送産業の絶対的な席から降りてきた。JTBC「ニュースルーム」は歴史的な特ダネを報道し、いくつかの総合編成チャンネルはふたつの公営放送局より公然と「肩を持つ」報道をしたりする。 MBCのバラエティやドラマ演出者たちは、多くのほかのチャンネルに移動していった。視聴者たちにはMBCとKBSのドラマやバラエティ番組以外にも本当に多くの選択肢がある。 だからMBCとKBSを見なければいけないわけではないかもしれない。 ここでどのような為すべきことを強調しても、MBCとKBSの正常化が届かないケースもある。 さらに、両放送会社のストの理由にはすでに多くの資料が提示されているため、気になる場合はそれらを読んでみれば分かることでもある。 ただ、尊重される価値があるということだ。 自分の仕事をきちんとするために、挫折を繰り返しながらどうにか信念を実践してきた彼らの努力だからだ。 この10年間というものは。

 

記事 カンミョンソク
校正 キムヨンジン

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パクサモ(박사모)=朴槿恵元大統領の支持団体「朴槿恵愛する人々の集まり」(박근혜를 사랑하는 사람들의 모임)の事。

 

JTBC「ニュースルーム」の歴史的スクープ=朴槿恵政権下でのいわゆる「崔順実ゲート」事件関連のスクープが多かった。JTBCは80年代の全斗煥軍事政権下で言語統制のためにKBSに強制的に吸収されたTBC(東洋放送)が前身のため、MBCやKBSとは対抗する関係にある。

 

本当はこの記事の前にMBCストライキに関する詳しい記事があったんですが、少し長いのと歴史的政治的な事を調べながら訳してるので(理解してないと訳してても意味がわからない事が多いので)時間がかかってしまい、こっちを先に訳しました。

【ize訳】東方神起、冷静と情熱のあいだ

【ize訳】東方神起冷静と情熱のあいだ

 

2017.10.25
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017102421107252118

 

今年4月に除隊したボーイズグループ東方神起のユノ・ユンホは9月、「DROP」という曲を出した。 荘厳な雰囲気のSMP(SM Music Performance)で、30人余りのダンサーと一緒に群舞を消化している。 一方、今年8月に退役した東方神起のチェガンチャンミンが発表した「旅程」は、「ゆっくりと流れていく僕の一日が 君に向かって広がっていく美しい日」というような歌詞が盛り込まれたバラードだ。 熱い夏のようなユノ・ユンホと涼しい秋のようなチェガンチャンミンのこの温度差は、これまでファンではない人たちにはあまり知られていなかった。 しかし彼らは除隊後KBS「ハッピートゥギャザー3」に一緒に出演し、「情熱のマンスール」「情熱リッチマン」などのニックネームが生まれたユノ・ユンホと、彼が一生懸命にミュージックビデオを撮る姿を見て「僕はあそこまでは熱心にしないつもりだ」と言うチェガンチャンミンの対比を鮮明に見せてくれた。 以降、JTBC「知っているお兄さん」や「一食ください」などでも彼らは互いに全く異なる性格の人物だという点を隠さない。

 

SMエンターテインメント(以下、SM)のボーイズグループのリーダーたちは、アイドルの定石のような姿を見せてくれていた。公式の席上でいつも正解のようなことを言い、舞台ではいつも最善を尽くす。 そしてSMリーダー像の定石のようなユノ・ユンホは、デビュー13年が過ぎた今も「どんな状況でも雰囲気を引っ張って行くのがアーティストだと思う」と言ってバラエティ番組のスタジオで踊るためにダンサー30人を連れて出てもいいかと尋ねたり、最近のアイドルグループを見ながら「それでもまだ僕たちの年齢層に見合った年輪を見せなければなりません。 必ずしも新しいスタイルが良いというわけではありません。 ノウハウと合わさって新しい文明が産まれる事がある」と語る。 一方、チェガンチャンミンは「TV局はユンホヒョンの情熱を撮るのには狭すぎる」「しばらくこの情熱からビバークしたいです」「一人になりたいですね」などの反応を示す。まるで誰かが言葉を投げると独特の受け答えをする漫才コンビのように、最近の東方神起はお互いの違いを積極的に表現し、むしろそれがグループのキャラクターのように感じさせている。 過去の東方神起がSM、ひいてはK-POPの象徴的な存在でありアイドルの理想と同じ姿を見せていたのだとしたら、除隊後の東方神起は、そうなるためにする努力までもを冗談の素材にする新しいキャラクターを加えた。 デュオとしての新たなキャラクターであり、ありのままの姿だ。

 

東方神起が2人になったため、彼らは多くの変化を経験した。 2人だけで振りつけを作っていくために多くのダンサーを動員するパフォーマンスを作ったり、彼らとともに奇抜な舞台装置を活用し、壮大な雰囲気を演出することもした。 だんだんと経歴を築きながら、スイングジャズ風のサウンドにちょっと浮気者のようなキャラクターを見せたりもした。 そして除隊後、チェガンチャンミンは初めてNaver Vアプリを進行し、このように語った。
「転役するやいなやこんなにもすぐにプレゼンされるスケジュールとは知らなかったし、会社の方で数日は再び社会に適応する為の時間を与えてくれる事ができるのではないかと思ったんですが。会社が僕を...本当にありがとうございます」
自分はアイドルでもあるが、除隊3日後にアジアツアーの記者懇談会をするほどに多忙な日程を消化するのは大変だということを口にするメンバー。そしてその横で、それでもいつも頑張るんだというリーダー。13年という時間と同じくらい多くの変化を経験したこのデュオは、そんなにも全く違う姿の2人が加わり東方神起というひとつのチームになっているということを意図でないように立証する。 もうひとつの始まりだ。 2人のチームとしての。

 

記事 イジへ

【melon/naver訳】<アイドル生活探求>アイドルラッパーたちの課外活動

【melon/naver訳】<アイドル生活探求>アイドルラッパーたちの課外活動

 

2017.09.08
http://m.app.melon.com/musicstory/detail.htm?mstorySeq=5467

 

一時は「歌ができなければラッパーになる」という言葉もあった。 実は今もある。 しかし、環境に適応するようにアイドルソングの中のラップに慣れた韓国では、もはやそのような言葉はあまり聴かない。ただし、アイドルラップにかける期待は概ね大きくはない。

 

それでもアイドルラッパーたちは愛されている。 K-POPの中のラップの席が、聞く人の心が最もうきうきした瞬間に位置していることもあるためだ。 しかし彼らが愛されるより大きな理由は、もしかしたら世間の評価が非常に高くはないにもかかわらず、自分のポジションで最善を尽くして魅力的な姿を見せているためだろう。 ちょうどここ数年間はインディペンデントな人物たちの登場とラップコンペティション放送などを通じて偏見も少しは崩れているようだ。 それだけに、活発かつ真剣に自分だけの道を模索しているアイドルラッパーたちにさらに目が行くことになる。

 

文 微妙(ウェブジンidology編集長)

 

#どのようにインディペンデントでいるか

このようなリストが出るとき、誰でも一番先に思い浮かべる人がいる。 あまりにも当然取り上げられるので、おそらく当事者たちはもううんざりしているかもしれない。 誰よりもインディペンデントな存在感と実力を備えており、アイドルになる前からアンダーグラウンド経歴を持ったりしていて、アイドルとヒップホップシーンを行き来しながら刮目に値する成果を収めたりもする。 アイドルのラップに対する偏見を一刀両断する最前線に立っている人たちだ。

言うまでもなくG-DRAGONを当然挙げなければならない。 BIGBANGでも最も中心にいる人物だが、2009年ソロデビュー後、なかでも「One Of A Kind」ミニアルバム以降はそれを誰もあえて疑うことができなくなった人物。多くのボーイズグループのロールモデルになり、「ポストGD」とされるアイドルの長いリストを生んだりもした。

この点で、このような認識の壁を最も立派に越えたのはBlock.bのZICOであろう。 G-DRAGONがアイドルとヒップホップミュージシャン両方を見事にやりこなすことができることを証明したとすれば、ZICOはアイドルであるからこそ更に素敵なヒップホップ、ヒップホップミュージシャンであるからこそさらに素敵なアイドルでいる事も可能なのだということを見せた。 G-DRAGONの魅力がCHICな天才の無関心であるなら、ZICOは神経質で鋭い感覚を見せてくれるが、印象は可愛げのある普通の青年っぽいところが魅力だと言える。

 

選曲リスト5
「COUP D`ETAT(Feat.Diplo&Baauer)」G-DRAGON
「Artist」ZICO
「서래마을」 NADA
「Hello Bitches」CL
「Wonder If(Feat.HEIZE)」ヨンジュンヒョン


#ヒップホップチームで行く

<Vernon&MOBB>
チームの形で素敵な活動を見せている場合もある。 VernonもSEVENTEENのヒップホップユニットに所属しているなど、グループ内にヒップホップユニットを置く場合も多い。 最近ホヤの脱退という残念なニュースがあったが、INFINITEのヒップホップユニットINFINITE Hも注目に値するチームだった。 チャンドンウとホヤのデュオとして、ヒップホップのいわゆる「真正性」よりはスタイルとエネルギーを持ちながらアイドル的な親近感も逃さなかった企画だ。iKONのBOBBYとWINNERのMINOが結成したクロスユニットMOBBは、それぞれのグループで消化するには曖昧だが相反する魅力の両ラッパーが起こすシナジーをよく見せてくれた。

 

<バンヨングク&ZELO>
バンヨングクとZELOはB.A.Pのヒップホップアイデンティティを厚くするコアのメンバーとして活動しているが、B.A.Pのデビュー前にデュオとして活動したこともある。 防弾少年団のRap MonsterとSUGAも双方アングラ活動もしておりそれぞれ印象的なミックステープを発表したりもしたが、防弾少年団があまりにも成功しており、2人のソロ作業に簡単に接しがたい点が残念なほどだ。

 

選曲リスト4
「Pretty」INFINITE H
FULL HOUSE」MOBB(MINO&BOBBY)
「WAKE ME UP」B.A.P
「Whalien 52」防弾少年団


#多才でどうしよう

ソロラッパーを超え、芸能人としての多様な試みをする人もいる。ただし、この文の最初の分類に比べて彼らの実力が落ちるという話は決してない。 ただ、多芸多才なマルチタレントを持っているという点がもっと目立っていると言った方がよさそうだ。

 

<ムンビョル&ヒョヨン>
ラップもラップだがボーカルがそれに劣らず魅力的な場合もある。 「他のグループに行けばボーカル」という言葉を聞くMAMAMOOのムンビョル、ハスキーなトーンのカリスマが目立っている少女時代ヒョヨンなどがそうだ。 チョンイルフンはBTOBのメンバーでありラッパーとして活発に活動する一方、プロデューサーとしても着実に成長している。 BTOBの曲のほかにもCLCを含めたガールズユニットの作詞にも長けている彼は最近、PENTAGONの「Beautiful」で本格的なプロデューサーの一歩を踏み出したりもした。

 

<アンバー&ヒョナ&チョンジユン>
f(x)のアンバーは内省的にも感じられる柔らかい訴求力を持つボーカリストでもあり、率直に果敢な話を表明するシンガーソングライターとしての道も歩いている。 4minute出身のヒョナは誰も届かない独自の存在感を披露しながらトップクラスのパフォーマーとして君臨しており、やはり4minuteで個性的な姿を見せてくれたチョン・ジユンは「UNPRETTY RAPSTAR」を通じてラッパーのイメージを強化したりもした。 コンペティションを通じて魅力的な「人物」として注目を集めることはシンガーソングライターにとってはいい資産になったりするし、次第に作曲力ボーカル力を見せる行動に注目されるようになる。

 

選曲リスト5
「구차해」 ムンビョル
「Fancy Shoes」チョンイルフン
「Borders」Amber
「BABE」HyunA
「Cliche」チョンジユン&Samuel Seo


#ラッパーで行く

必ずしも一人立ちしなくても、ソロラッパーとしてあちこちに姿を現す人たちもいる。 特に、ガールズグループにおいては「UNPRETTY RAPSTAR」の役割を無視できず、「ガールズグループのラッパー」という非難の視線をきれいに貫通するきっかけになったケースが多い。 特有の鼻にかかったトーンをほとんどガールズグループの標準、公式の一つにしてしまったAOAのジミンをはじめ、EXY(宇宙少女)、イェジ(FIESTAR)、ユビン(ワンダーガールズ)などが挙げられる。 アイドルとしての卓越したパフォーマンス感覚が独自のスタイルや実力と会う時、どのようなラップを見せる事ができるのかを証明した事例であるわけだ。

 

<キヒヒョン&ジュホン&RAVI>
所属グループ自体の活動を通じて大衆の耳目を注目させたアイドルラッパーたちは多い。 DIAのキヒヒョン、MONSTA Xのジュホン、VIXXのRAVI、SEVENTEENのVernonなどがそうだ。 その魅力を知っている人たちがいて、彼らはしばしば客演やコラボ作業に呼ばれたり、所属チームのアルバムにソロのトラックを収録したり、あるいはより本格的なソロラッパーとしての道を模索したりもする。 アイドル音楽でラップに大きな期待をする人たちはそれほど多くない方だが、もしかしたら、まさに彼らがいるためにそのような認識も少しは変わっているのかも知れない。 ラッパーとしての作業もだが、何よりもアイドルのアルバムの中でラッパーの役割を証明して出しているためだ。

 

選曲リスト8
「GOD」ジミン(AOA)イスンヒョプ(J.DON)(N.Flying)
「ラブセラピー(Feat.ジア)」
EXY(ユナ・キム)
Anck Su Namum」イェジ
「私は誰(Feat.ユビンOf Wonder Girls)」ソンミ
「画家」キヒヒョン

「Rollercoaster(Feat.ジュホン of MONSTA X)Remix」Sam Ock
「BOMB(Feat.San E)」RAVI(VIXX)
Lotto(Feat.Don Mills)」(Prod.By Gonzo)Vernon

【ize訳】カンダニエルの体

【ize訳】カンダニエルの体

 

2017.10.18
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017101723277275862

 

「どうしてそんなにじっと見るの、ヒョン」
MBC「布団の外は危険だ」でボーイズグループWANNA ONEのカンダニエルがEXOのシウミンに言った言葉だ。 同日、シウミンは彼の舞台を探して見た後「退廃とセクシーさを同時に見せてくれる」とからかっており、カンダニエルは真っ赤な顔で視線を避けた。「フィジカル職人」「肩やくざ」など身体部位と関連する修飾語を相次いで受けている男性アイドルが、いざ体について話を切り出されると恥ずかしがる姿。この場面は、カンダニエルが新たに自分の話を語り始めた瞬間だった。

 

現在、カンダニエルは30代と40代にまで人気を得ている。 しかし、彼はファンダムの内外で称賛されているように、自分の「体」を公開する方式においてはやや予想外の姿を見せてくれる。 リアリティー番組に出たカンダニエルはゲームをする時に露わになった腹に段が出来ていても構わないし、見た目がめちゃくちゃなトーストとラーメンを沢山作って食べる。 運動をしガッチリした体格を誇示する代わりに、食べて寝て、さらには怠けた姿を見せる時も逐一楽な姿勢でベッドの上を寝っ転がっている。「定められた自分の空間だけがぐちゃぐちゃで、皿洗いも一生懸命したのに少し惜しい面がある」(インスタイル)と言うほど混乱した姿一色だったこのプログラムで、シウミンは彼に笑いながら話している。「ダニエルのおかげでうまくいきそうだね」アイドルの先輩のお祝いの言葉でもあるこの言葉は、彼が相手を楽しくすることを知っている明るい人という事を表している。実際にカンダニエルが積極的に身体的長所をアピールする瞬間は、Mnet「プロデュース101シーズン2」のミッション曲「ヨロジョ」での太ももスワイプを見せた時だけだ。 彼にとって「ヨロジョ」は現在の人気を可能にした本格的な出発点なので決して疎かにしてはならないポイントだが、その一瞬を離れれば、カンダニエルは食べて、寝て、遊んで、笑っているのがすべての平凡な青年に戻る。 いい体をした男性芸能人たちが、時折出来上がった体を誇示しようとするのとは正反対だ。 舞台の上でも彼は1秒弱の時間だけこっそりと腹筋を見せ、二の腕も半分程度クッと上げる。 むしろ彼が裸を解き放つ瞬間は、プールで水遊びをしたりタブレットPCでゲームを楽しむ些細な日常だ。 彼が分別のない少年やまぬけな青年の断片の中に留まっても「セクシーだ」という言葉を聞くことができる理由である。

 

「布団の外は危険だ」最終回で、カンダニエルは「とってもいい番組でしたよね?」とシウミンに聞く。 その姿を可愛いと笑うシウミンはすでに知っている。 これも忙しいスケジュールの延長に過ぎないということを。しかし、今のカンダニエルは目の前でEXOを見ること自体が不思議な新人アイドルでありながら、あふれる人気のおかげでありのままに食べたり飲んだりする事が恋しい22歳の青年でもある。 故に彼は、日常に巻き込まれた休息を楽しみながら自分の体の長所と弱点を露わにすることができた。 気安くて、愉快で、同時に少し胸が痛むような姿を見せたりもすることだ。 おかげで、ちょっと元気のない微笑みさえも彼の人気に一役買っているようだが。

 

 

文 パクヒア
校正 キムヨンジン

【melon mag訳】<アイドル探求生活>アイドルのアルバム収録曲を聴いてみる:ボーイズグループ編

【melon mag訳】<アイドル探求生活>アイドルのアルバム収録曲を聴いてみる:ボーイズグループ編

 

2017.09.26
http://m.app.melon.com/musicstory/detail.htm?mstorySeq=5536

 

ほとんどの消費者たちは、どのミュージシャンのどのアルバムでもタイトル曲から聞く。 タイトル曲を中心にミュージックビデオが製作されてプロモーションが行われるため、人々の関心が一方に偏るのは当然だ。 凝った作りのアルバムよりは比較的少ない努力が要求されるシングル、あるいはEP(ミニアルバム)の単位で市場が回っている現状では、「よく育てたタイトル曲1曲がアルバム収録曲10曲に勝る」という言葉が出るのも自然なことだ。

 

そのため、アルバムに収録されているその他のいい曲がタイトル曲の牙城に阻まれて日の目を見ることができない場合が多い。 ただ見過ごすにはあまりにも惜しい、アイドルのアルバムの収録曲。その中でもWINNER、PENTAGON、VIXXなど、グループのコンセプトやアイデンティティが盛り込まれている素敵な曲を紹介する。

 

#WINNERの変化

ナムテヒョンが脱退した後、WINNERは変わった。 YGエンターテインメント所属のボーイズグループとしては異例のデビューアルバムからリズミカルさと強いベースを除去した後、静的な色彩を強調した。 しかし、メインボーカルの不在はメンバーそれぞれの色彩をさらにはっきり見せる事で音楽的方向を開くきっかけとなり、おかげでボーカルパートにも新しい試みが行われた。

 

WINNERは他のアイドルグループに比べて相対的にメンバー数が少ないグループだ。 それだけ個々人が持つそれぞれ違うキャラクターが歌にもくっきりと浮き上がっている。 特にカンスンユンが曲前半に集中して主なメロディーラインを刻みつけるとするなら、サブボーカルキムジヌは清らかな声で短いパートに重厚な響きを乗せる。 タイトル曲だった「Really Really」と「Love Me Love Me」がすべてではない。 重くて鬱屈した「FOOL」でも、軽いサウンドの組み合わせが生き生きと迫ってくる「ISLAND」でも二人の緻密な挟撃が光る。

 

選曲リスト
「FOOL」WINNER
「ISLAND」WINNER


#PENTAGONの発見

PENTAGONは、デビューアルバムから変わりなく均等な完成度を見せてくれた数少ないボーイズグループだ。 ボーカルとラップ、作詞、作曲に至るまで主軸になる何人のメンバーたちが歌のバランスをとり、残りのメンバーたちがその間で柔軟な曲消化力を見せてくれる。 外国人メンバーたちの韓国語の発音がぎこちない部分もあるが、短所が浮き彫りされないように適切な歌詞に彼らのパートを配置しているのも根本的なセンスの良さだ。

 

メンバーたちの長所にうなずき、同時にPENTAGONのメンバーたちの優れた曲消化力を垣間見られるようなトラックがある。 「ちょっと耳を塞いでくれ」ではイドンの独特なボイスとコクのあるフロウがこのグループのシグネチャーになるしかないという事実を認めるようになる。 「ありがとう」は安定感のあるボーカリストジノとエレクトロニック・サウンドまでを難なく突破する劇的な直線形ボーカルフイが出会い、平凡なバラード曲にどのような特色を吹き込むのかを鑑賞することができる。 メンバーたちのセクシーな魅力を覗き見ることができる「It's Over」はおまけ。

 

選曲リスト
「귀 좀 막아줘(Organic Song)(ちょっと耳を塞いでくれ)」
PENTAGON(イドン・ユウト・ウソクwithフイ)
「고마워」(ありがとう)PENTAGON(ジノ・フイ)
「It`s Over」PENTAGON


#VIXXの一貫性

VIXXには多くの名曲がある。 しかし、その中でもこのグループだけの独特なコンセプトと結び付けられるほどの曲が、常にタイトル曲の存在感を裏付けている。 沈鬱で謹厳実直な視線が感じられるVIXXの舞台を見てから彼らの魅力をさらに感じたくなった時、聞きどころになってくれる曲がアルバムに1曲2曲は必ず入っているということだ。 まるで映画の続編を見に訪れる人に向けて準備された場所と言おうか。

 

清涼で未成熟なコンセプトのボーイズグループはたくさん出てくるが、差別化されている彼らだけの魅力はいつも有効である。 例えば「INTO THE VOID」のうす暗く陰惨な導入部と呪文を唱えているようなRAVIのラッピング、地面に消えていきそうなほどにトーンダウンされたボーカルはどうだろうか。 音楽的に非常に優れた成果を収めていると言うのは難しいかもしれない。 しかし、このグループだけの雰囲気がはっきり感じられる曲が多く、どのトラックをプレイしても一貫した情緒が感じられて興味深い。 定型のカテゴリから外れた曲としては、柔らかいボーカルが魅力的な「手の別れ」を推薦する。

 

選曲リスト
「INTO THE VOID」VIXX
「Desperate」VIXX
「Hot Enough」VIXX
「손의 이별(手の別れ)」VIXX


#EXOの別の顔

「MAMA」から「Growl」を経て、「OVERDOSE」と「Call Me Baby」に至るまで、すでにEXOはあまりにも多様な顔を見せてくれた。 SMエンターテイメントが作る社会批判的な歌詞と強力なベース、壮大なコーラスが調和したダンス曲から明るくて洗練されたプロポーズソングまで、やっていないコンセプトがないのが事実だ。

 

しかし、唯一放送舞台では簡単に見られなかったEXOの姿があるとするなら?言葉そのままに「堂々と」ねっとりするようなグルーヴィなボーカルとダンスパフォーマンスであろう。 しかし、骨盤を積極的に活用する果敢なパフォーマンスでコンサートでファンからは大きな反響を得た「Playboy」と「Artificial Love」は、最小限の空間感でセクシーさを作り出すという点だけでも十分に聞く楽しさがある。 「Thunder」はEXOのメンバーCHENの超能力の一つである雷という素材で愛に陷った男の心を表現するという点で、緻密な世界観の延長に感嘆させられる。

 

選曲リスト
PLAYBOY」EXO
「Artificial Love」EXO
「Thunder」EXO


#WANNA ONEとNU'ESTの歴史

Mnet「プロデュース101シーズン2」以降、ボーイズグループ市場には多くの変化が起きた。 その変化の中心にある両グループを選ぶとすれば、必ずWANNA ONEとNU'ESTについて述べなければならない。 WANNA ONEの「Wanna Be」は短い時間の間に彼らがおさめた成就を祝うような明るいトラックだ。 番組当時11人のメンバーが持っていたキャラクターや流行語を一つの曲にすべて入れたという点で、ひとつのグループの短い歴史を凝縮している曲と見てもいい。

 

NU'ESTはグループが本格的に注目される前にも、優れたアルバム完成度のおかげで音楽関係者の間では何度も名前があがっていた。 そのうち「ONEKIS2」はタイトルのように柔らかくてロマンチックな歌だ。 童話のような歌詞と90年代後半のアイドルバラードの定石を伴う構成で、メンバーたちのボーカルとラップがじっくりと響き渡る。 「Daybreak」はメンバーミンヒョンとJRのデュエット曲で、鋭いながらも裏面に叙情性が感じられるミンヒョンのボーカルと、粗いボイスで存在感を誇示するJRのラップがよく似合うトラックだ。

 

選曲リスト
「Wanna Be(My Baby)」WANNA ONE
「ONEKIS2」NU'EST
「Daybreak」NU'EST(ミンヒョン&JR)


#防弾少年団の成長

デビュー5年目になった防弾少年団はアルバム販売量やファンクラブ会員数など様々な指標から見られるように、かなり点々としたステップで成長してきたボーイズグループだ。 様々な紆余曲折が多かったグループであるため、毎アルバムごとに音楽スタイルの変化も劇的で、歌詞にも彼らの歴史がよく表れている。

 

「Whalien 52」は防弾少年団が人気の頂点を取る直前に発売した「花様年華」シリーズの収録曲だ。 広大な海の景色とクジラの音を連想させる導入が独特で、未来を見極める少年の悩みが書かれた比喩的歌詞により平凡な素材を創意的に活用する機智が目立つ。

 

「Lost」は防弾少年団ボーカルラインのメンバーたちの成長が目立つ、洗練されたトラックだった。 最近発表したアルバムでは、以前までラッパーラインのメンバーたちが主軸になりがちだった防弾少年団で初めてボーカルであるジミンがIntroを務めた。 神秘的なサウンドが包むジミンの空虚なボーカルが見知らぬ新世界を連想させる繊細なストーリーと調和をなす。 The Chainsmokersと一緒に作業した「Best Of Me」は聴きなれた欧米流行の作法を韓国語の歌詞で聞く楽しさを与えるが、ここで防弾少年団が今後進むべき道がどこなのかはっきり見えるように思う。

 

選曲リスト
「Whalien 52」防弾少年団
「Lost」防弾少年団
「Intro:Serendipity防弾少年団
「Best Of Me」防弾少年団

 

文 パクヒア(ウェブマガジンWEIV・エディター)


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WINNERはメインボーカルクラスが2人いたので、1人いなくなった事でスンユンの場合は今までグループバランス的に抑えていた部分を解放できたし、ジヌもよりメインのフックに近いパートを担当するようになった事で控えめだった個性を際立たせられるようになった(そこまでやらざるを得なかった)のが逆によかったのかな?と思いました。個人的にPENTAGONはアルバム収録曲もタイトルに劣らない良さがあると思うし、VIXXは流行のテイストを入れても独自のスタイルが確立されていてアルバム曲の選択に自分たちの事わかってるなあというセンスを感じるし、防弾少年団の「Whalien 52」は個人的2015アイドルタイトル曲以外ベスト10に入れてた曲だったりしました。

 

しかしやっぱり、基本的には前書きにある通りファン以外はほとんどタイトル曲しか聴かないようなので、アルバム曲はほぼファンやドルオタしか聴かないんだったらやっぱりタイトル曲でグループの良さとかアイデンティティを見せないとそれ以外の層には届かないのかなという感じもしました...