サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

【ニュース記事訳】[秋夕チュソク特集]外国人アイドルの秋夕話…TWICEサナからヘンリーまで11人のアンケート

【ニュース記事訳】[秋夕チュソク特集]外国人アイドルの秋夕話…TWICEサナからヘンリーまで11人のアンケート

 

2017.10.03
http://m.sportsseoul.com/news/read/556788#_adtep

 

[スポーツソウル/ホンスンハン記者]

グローバル化に乗り出したKPOPアイドルにとって多国籍メンバーはこれ以上特別なことではない。 故郷を離れて異国で歌手生活をするアイドルメンバーは家族が集まる秋夕のような祝日をどう過ごしているのだろうか。 外国人のアイドルメンバーたちに韓国での祝日に対する思い出と今年の秋夕の願いを聞いた。

 

(訳注:元記事は回答の前に回答者の写真が載っていました。訳記事には写真は転載していませんが、回答の最後に回答者の名前と国籍が載っていますのでクイズ感覚で読んで頂くと楽しいかもしれません(?))

 

今年の秋夕の計画は?
今回のチュソクは家族で過ごすことになりそうです! 家族と初めて過ごす秋夕なので、今回の秋夕が早く来てほしいです。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
練習生時代、普通は家族たちと過ごす祝日のような休日にはいつも会社で外国人メンバーたちを連れて、おいしいレストランと遊園地に必ず連れて行ってくれたんです。 それでいつも楽しく過ごしてたと思います!

 

韓国と故郷の節句の違いは?
韓国も日本も秋夕みたいな祝日にはやっぱり、家族たちと一緒に美味しいものを食べて楽しむのは同じなんですよ!

 

秋夕に祈りたい願いは?
その願いは人に言うと叶わないとききました...><? ハハハハハ みんな幸せな秋夕を過ごしてください!

 

サナ(TWICE・日本)


今年の秋夕の計画は?

最近、海外のスケジュールが多くてずっと海外にいたのですが、秋夕にはちょうどスケジュールがありません。 普段ヒーリングしたくなるたびに漢江を訪れる方なので、今回の連休にも漢江に遊びに行くつもりです。 久しぶりに漢江の芝生に横になって休みながら、余裕のある時間を送るつもりです。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?

6〜7年前に初めて韓国に来た時がちょうど祝日でした。 その時は韓国に知っている人もあまりいなかったのでひとりで過ごしていたんですが、スーパージュニアのシウォンヒョンから急に電話が来て来なさいと言うんですよ。 それで出かけたら、当時韓国にひとりでいた僕と外国人の友達数人を呼んで肉をおごってくれたんです。 本当に印象深い経験で、絶対忘れられないんです。

 

韓国と故郷の節句の相違点は?

韓国では秋夕にソンピョン(松餅)を食べるけど、カナダでは七面鳥を食べるのが違う点です。

 

秋夕に祈りたい願いは?
家族とともにもっと多くの時間を過ごせますようにという願いを祈りたいです。 今回のチュソクにはスケジュールがない代わりに、家族と長く映像通話するつもりです。 皆さんもみんなで楽しい節日を迎えてください!

 

ヘンリー(カナダ)

 


今年の秋夕の計画は?
今回のチュソクは休暇をもらったら両親と一緒に時間を過ごしたいです。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
デビュー前の研修生の時にチェヨン(ROSE)の家族と一緒に過ごしたのが一番記憶に残ってます。 そして祝日の時に地下鉄に乗ってみたことがありますが、人が多すぎて乗れない時もあったりしました。

 

韓国と故郷の節句の違いは?
タイでは法事を行わないです。 韓国では法事を行う点が最も大きな違いのようです。

 

お盆に祈りたい願いは?
メンバー達と一緒にタイ旅行できますようにと祈ってみたいです。

 

LISA(BLACKPINK・タイ)

 


今年の秋夕の計画は?
特に大きい計画はありません。 一年間一生懸命走ってきたので、久しぶりに(韓国にある)家で休もうと思います。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
祝日は普通に宿舎でひとりで過ごすことが多かったです。 それか、スケジュールがあって忙しく働きながら送ります。 一度同じ中国人の友人であるmissAのジア、フェイと一緒にご飯食べながら節日を迎えた事を覚えています。

 

韓国と故郷の節句の相違点は?
中国も秋夕があり、普通は家族と一緒に親戚たちが一緒に集まってわいわいがやがや過ごす方です。 韓国ではひとりだったりメンバーたち、スタッフ達と過ごすことが多いから「祝日だ〜」という認識がそれほど大きくないようです。

 

秋夕に祈りたい願いは?
あまりにも単純ですけど、必ず叶ってほしいということ...そのまま家族たちと私が一緒に、みんな元気で幸せに暮らせたらいいですね!

 

チャオルー(FIESTAR・中国)

 


今年の秋夕の計画は?
まず、おいしいもの(肉^^)をたくさん食べて、ぐっすり寝てよく休むつもりです。 詳しく公開することはできないけど、練習の日程も計画してます!

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
韓国にいるときは、メンバーたちがたくさんいるのでいつも和やかに過ごすようです。 デビューする前は僕たちの宿舎にいる外国人練習生同士が集まって一緒にご飯を食べました。

 

韓国と故郷の節句の違いは?
米国は祝日が韓国よりもっと遅い11月です。 米国では主に七面鳥を食べるのが祝日の文化です。

 

秋夕に祈りたい願いは?
GOT7のカムバックが本当に成功的にうまくいったらいいですね。 僕たちも熱心に準備します! 韓国でさらに多くの方々にGOT7を知ってもらいたいというのが望みです。

 

マーク(GOT7・アメリカ)

 

 

今年の秋夕の計画は?
中国に久しぶりに帰る予定です。 おばあさん、おじいさんにも会って、家族たちと楽しく遊ぶつもりです。 録画した秋夕特集バラエティも家族と楽しく見ることができそうで、もうどきどきしてます。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
去年のお正月には韓国で宇宙少女のメンバーたちと一緒に過ごしました。 メンバーたちと一緒にトック(お雑煮)も食べましたが、本当に美味しかった覚えがあります。 映画「華麗なるリベンジ」も映画館でメンバーたちと見たけど、今でもまだあのとき思い出がすごく楽しく思い出せるみたいです。 この先また機会があればメンバーたちと共に節日を迎えて、また思い出を作りたいです。

 

韓国と故郷節句の違いは?
祝日に食べる食べ物の差が最も大きいようです。 韓国では秋夕に松餅を食べますが、中国では月餠というお菓子を食べます。 月餅の中には基本的にはたまごの卵黄が入ってるんですけど、最近では味が多様化してアイスクリーム味のものもあるそう。 今度中国に帰ったら家族たちと一緒に食べてみるつもりです。

 

秋夕に祈りたい願いは?
小さな願いがあるとすれば、宇宙少女のメンバーたちみんな美しく健康に2017年を終えられたらいいです。 今回の年末にもメンバーたちと一緒に過ごしそうだけど、今のように幸せに過ごしたらいいです。

ソンソ(宇宙少女・中国)

 


今年の秋夕の計画は?
時間がもらえたら、久々に自宅に戻りたいです。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
練習生の時は特別な祝日の時だけ家に帰ることができて、秋夕や旧正月が近づくとむしろもっと練習を一所懸命にしました。 家に帰れない時は一人で練習をしながら過ごしたりしました。

 

韓国と故郷の節句の相違点は?
一番大きな違いは食べる物なんじゃないかと思います。

 

秋夕に祈りたい願いは?
PENTAGONの良い未来に早く会えますようにと、家族と一緒に一回旅行に行きたいです。

 

ユウト(PENTAGON・日本)

 


今年の秋夕の計画は?
故郷のタイの家に帰ります!特別なスケジュールもないし、偶然に時間がぴったりで私たちメンバー全員家に帰るつもりです。 私とエルキーは飛行機の時間が朝なんですが、人々が海外にたくさん出るので、出発の前の日から空港に先に行っておくかどうかと悩んだりもしました。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
前のお正月には私とエルキーは実家に帰れませんでした。 スンヨンが私が二人の世話をしてあげると自分の家に招待してくれたんです。 もともと私たち外国人メンバーは、休みの日に家に帰れないと気持ちがとてもさびしいです。 だから招待を受けた時すごくワクワクしました。 韓国の家でお正月を過ごすのは初めてで、すごく不思議で美味しいものもたくさん食べました!

 

韓国と故郷の節句の違いは?
タイでは秋夕はないですが、お盆と一番似た休日は「ソンクラーン・フェスティバル」というのがあります。 多くの方たちにたくさん知られていますが、人々が道に出て水遊びをたくさんするお祭りです。でも実際は水遊びばかりするわけではなくて、この時はタイの人々が実家に帰って両親に挨拶して一緒に時間を過ごす時間です。

 

秋夕に祈りたい願いは?
タイの家に帰る事が願いだったけど、すでに願いが成し遂げられたので満足しています。

 

ソン(CLC・タイ)

 


今年の秋夕の計画は?
今回のチュソクに時間があったら、PRISTINEのメンバーたちと韓国旅行に行きたいです。 済州島は旅行に行くと本当にいいそうですよね。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
昨年秋夕の時、ロッテワールドに遊びに行ったことがあります。 ロッテワールドで本当に楽しい時間を過ごしたんですが、特にその時私を調べてくださった方たちがサインをお願いしてくれて、サインを差し上げた記憶が印象深いです。

 

韓国と故郷の節句の違いは?
中国では韓国に比べて祝日が少しだけもっとにぎやかな雰囲気のようです。 そして、中国でお正月に爆竹を鳴らす所が韓国と違いますし、秋夕の時に韓国は松餅を作り、中国では月餅を食べる点が違うようです。

 

秋夕に祈りたい願いは?
お月様、今年絶対PRISTINEが新人賞をもらえますようにお願いします。 そして私たちPRISTINEのメンバーみんないつも元気でいられますように!

 

チュギョルギョン(PRISTINE・中国)

 


今年の秋夕の計画は?
まだないですけど、休みになったら久しぶりに日本の家に帰って家族と話したいです! デビュー後に迎える初めての名節なので、一番特別みたいです。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
前回の祝日の時にヒョンたちは実家に帰ったんですが、僕は実家が日本なのでひとりで宿舎にいました。 それを見てうちの会社の代表様が僕を呼んでステーキを奢ってくださったのが一番記憶に残っています。 この場を通じて、あの日本当に感動したという事をを必ず伝えたいです!

 

韓国と故郷の節句の違いは?
韓国でまだ名節をたくさん過ごしてはいないのでよく分からないんですが、ゆっくり休んで美味しいものを食べるのは似てるみたいです!

 

秋夕に祈りたい願いは?
ONF7人が痛みなく、いつも明るく活動できるようにという願いを祈りたいです!

 

U(ONF・日本)

 


今年の秋夕の計画は?
今回のチュソクには家族たちとずっと一緒で仲のいい時間を過ごす予定です。

 

印象深い韓国での祝日エピソードは?
今年の旧正月には「トッケビ」活動をしていて私とソンオンニは故郷に帰れなかったけど、私たちのリーダー・スンヨンオンニが自分の家に来るよう招待してくれました!!それで一緒にオンニの家に行ってカルビチム、チヂミ、お雑煮などの民俗料理を食べました!!本当に幸せでした!

 

韓国と故郷の節句の違いは?
お盆のような場合は韓国ではひとまず休暇もちょっと長い方だし、レストランもほとんど全部閉まって人々がみな家で名節を送るようだけど、香港では家で家族とご飯を食べて、月餅と灯籠を持って公園に行って友達と月を見ながら食べて遊びます(私個人の経験談です。全員がそうじゃないとは思います)。

 

秋夕に祈りたい願いは?
すべての人たちがいつも元気で幸せになれたら良くて、特にお盆のような日にはみんなが家族や好きな人たちと一緒に良い時間をすごすことができることを望みます!!私は家族たちと一緒に公園に行ってお散歩して月を見て、月餅を食べながらお話しをたくさんしたいです。

 

エルキー(CLC・中国/香港)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

韓国と中国の秋夕(チュソク)=日本のお盆=北米のThanksgiving(感謝祭)という感じなのかな?

【ize訳】防弾少年団、ビルボード、そして米国のK-POPファンドム

【ize訳】防弾少年団ビルボード、そして米国のK-POPファンドム

 

2017.09.29
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017092820197283656


ボーイズグループ防弾少年団が「ビルボード200」7位、「Hot100」85位をはじめビルボードの様々なチャートに登場し、英国、日本など主要音楽市場チャート順位圏に上がったことをもう一度言う必要はないだろう。 彼らがK-POPアーティストとして初であり最高の記録を成し遂げた状況まで、この数日間、ビルボードの関連記事はすべて韓国に紹介されたと言える。 それなら現在、防弾少年団というグループの状況を最も明確に象徴する順位は何だろうか。「アーティスト100」5位だ。 「アーティスト100」はラジオ放送、音盤販売、ストリーミング、ソーシャル活動をすべて合計する。 防弾少年団はこのチャートに50週間とどまったが、先週は38位だった。 ビルボードトップソーシャル・アーティストを受賞していた頃に10位程度にまで上ったのだから、ソーシャルメディア活動が頂点にいるときの可能な頂点はその程度だと考えていいだろう。 その以上になるためにはラジオ、レコード、ストリーミングのうち1つ以上のメディアで十分な存在感が必要である。 4位のエド・シーランはラジオ周波数を変え続ければ一日中聴くことができるし、1位のFOO FIGHTERSはニューアルバムを13万枚売り、2位のテイラー・スウィフトは言うまでもない。 一言でいえば、このチャートは市場における存在感だ。

 

この存在感は防弾少年団という一介のグループだけに止まらない。 もはやK-POPの米国での認知度がどうなのかとか、人気が実際にあるのか、あるいは実際は特定の人種だけに好まれているというような懐疑的なアプローチは無用だ。K-POP米国音楽市場にジャンルとして存在している。 K-POPというのはストリーミングサービスのジャンル別区分が登場した時から始まったことだ。 これがどういう意味なのかを知りたければ、現在の米国での音源ストリーミングの位置を見ればいい。 2017年上半期の米国の音楽産業の売上の60%はストリーミングで、1ヵ月に10ドル程度のものであれば有料購読者売上だけをみても37%だ。 顧客でいえば3千万人で、正確に言うと1年で1千万人増えた。 わずか2年前、最も多い収益を創出したデジタル音源ダウンロードは急激に縮小して19%に過ぎず、近いうちにフィジカルアルバム市場より小さくなるはずだ。

それゆえに先週の防弾少年団に関して最も印象的な瞬間はチャートではなく、世界最大のストリーミングサービスSporifyであった。 Sporifyが提供する「New Music Friday」プレイリストが防弾少年団の「DNA」を最初の曲としてあげたからだ。 デジタル時代以降に金曜日に新曲を発表するのがグローバル標準であり、それによってSporifyは、毎週金曜日に注目すべき新曲を集めて「New Music Friday」プレイリストをアップデートしている。 ストリーミング時代以降新たな音楽を紹介する、いわゆるキュレーターの役割はストリーミングサービス会社に渡った。 新たな音楽を訪れる人々にSporifyの「New Music Friday」やApple Musicの「Best of the Week」は一種の出発点であり、そこに最初に選ばれるということは今週最も新しい動きとして選択されたという意味だ。 今「DNA」はポップスジャンルで新曲が上昇する事ができる主要なプレイリストに全て登っている。 人気曲中心の「Today's Top Hits」、新たなアーティスト中心の「Pop Rising」、他のジャンルとのクロスオーバー中心の「Hot Rhythmic」などだ。

 

加えて、米国の音楽産業と関連の媒体が何かが新し違うと認知し始めたのは「ファン」の役割だ。 要するに、組織化された韓国アイドルファンの活動は海外でも再現され始めるということだ。 各種の授賞式での「VOTE」は当然のことだ。 最近はファンがチャート自体に直接的影響を与えようとしている意志が確認される。 ファンが運営するSNSアカウントの活動をソーシャル・チャート順位と効果的に連結する方法は研究されており、実際に重要に作用する。 その他にも音楽がたくさん売れればチャートの成績が上がるのは当たり前の事だ。 チャートのメカニズムは、それを公正に評価するためのものだ。 ファンが多ければ、音楽がたくさん売れる可能性が高いのも当然だ。 しかし、そのファンがチャート順位が算定される規則と公式を理解し、それに合わせて最大限の成果を出そうとすることは少し違う。 熱烈なファンがいる可能性があるということはわかっていても、チャート成績について分析してアクセスしようとするファン集団は初めて目にした。 もちろん、試行錯誤はある。 iTunesでアルバムを購入し、他人にプレゼントする事は販売量に集計されていない。 近いうちに「スミン」する海外のファンたちに遭遇したとしても驚かないだろう。 K-POPはポップスを基盤にするが、多様な流行ジャンルを混ぜ合わせ、コンセプトやキャラクターを付与して地域や言葉によって明確に区分されているジャンルだ。 このジャンルは単なる音楽的あるいは視覚的スタイルだけでなく、音楽産業とその関係を結ぶ方式も新しいという認識を得ている。 次には一体どんなことが起こるか、気になるのではないだろうか?

 

文 ソソンドク(音楽評論家)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数日前に防弾少年団がアメリカ市場にもたらしたものは「Kドルオタのペン活」なのではないかという事をツイートしたところで、izeにも似たような内容の記事が。

 韓国のアイドルファンならではと思われるファン活動のひとつが「ファンがチャートや授賞式の動向に介入しようと色々画策して実行する」という事だと思うのですが(実際どの程度の影響力があるのかどうかは別として)確かに防弾少年団に限らず海外のファンアカウントでもこれらの活動を促す発言は活発に見られますが、特に防弾少年団に関しては欧米圏のファンアカウントがSporifyでの「スミン」やラジオ局へのリクエストを大々的に働きかけているのを見かけるので、これは欧米圏ならではの「Kドルオタ的ペン活」の明確な登場と言えるかもしれません。防弾少年団に関しては特にビルボードのソーシャルランキング活動の時にかなり実質的に結束していたので、その時のアカウント活動や繋がりがそのまま基盤になって今でも活発な活動が継続されてやすそうな感じはします。


今まで実質一番欧米圏で活動歴が長く欧米圏のKPOP好きに全体的に聴かれている傾向にあるYGは他事務所に比べてもスミンや投票に関してファンの結束力は緩めのようなので、ファン活動がランキングに影響を及ぼそうとする事はなかったでしょうし、これほど結束力のあるファン活動がそのままチャートにまで侵入してきたように感じることは初めてのように感じます。

 

Sporifyに関してはアルバムリリース直前に一度防弾少年団の曲が一斉に消えて(DL不可の無料エリアのみですが)欧米圏のファンたちがざわついた時がありましたが、1日たって元に戻った時には曲のタイトルがほぼ英語タイトルに修正されていた(何故かYoung Foreverはそのまま)り、リリース前からすでのニューアルバムのコメント動画を米国のアカウントでも流していたので、正直「DNA」がNew Music Fridayに取り上げられた事自体はだろうなあという感じですが、これもおそらく欧米圏でのWINGS〜YNWAまでのストリーミング実績が反映された結果なんだろうと思いました。

【ハンギョレ訳】「abuse(不正行為」だらけの音源チャートを誰が見るのか?

ハンギョレ訳】「abuse(不正行為)」だらけの音源チャートを誰が見るのか?

 

http://m.hani.co.kr/arti/culture/music/812998.html?_fr=tw#cb
登録2017-09-28 19:09
修正2017-09-28 20:58

 

[微妙のアイドルマインドマップ]


KPOPにおいて、記録とは行われたことの結果ではない。 ファンたちが作り出すものだ。 受賞回数、音楽放送1位、アルバム販売量、そして音源チャート成績が代表的な例だ。 最終的に記録される成績以外にも指標は多い。 一つのアルバムの収録曲がチャートの上位圏に並んで登る「派閥作り」、リアルタイムシェアを示す「屋根キック」などがそうだ。 主に大衆的な関心事を示すこのような記録は、ファンドムにとっては成し遂げなければならない「目標」となる。 検索語、投票、ツイッタートレンド、またはアーティストと関連する否定的な関連検索語を追い出すための関連検索まで、ファンたちは多数の人材を集中的に投入できることなら何でもする。 そのうちの頂点にあるのは音源の成績だ。 音源を繰り返しストリーミングやダウンロードして順位を高めることだが、数台の機器と多重アカウントを使用して音源を無制限に流しておく事は日常茶飯事だ。

 

どのようであれ、システムが持つ弱点を利用して本来の目的から離れた結果を意図的に引き出すことは「abuse=不正行為」だ。 これに対して音源サイトはアイドルのチャートの占領を防ぐため、集計方式を変更したりもした。 しかし、ファンたちはいつものように技術的フィルタリングを迂回する対策を講じて共有し、それを無力化した。 アイドル界隈においてはストリーミングはあまりにも当然に「しなければならないこと」だからだ。 アーティスト本人がファンに「スミン(ストリーミング)」を要請することも日常茶飯事で、時には有名ジャーナリストまでもがこれを奨励するような発言をするほどだ。

 

ゆえに、今の音源チャートの成績はほとんど無用の長物だ。 本来音楽チャートは今現在人気のある音楽を見せてくれて、これを後世に証言する記録物としての価値を持つ。 例えば、ユンジョンシンの「いいの」を通じて、後日私たちは音楽の広報チャンネルが多角化された2017年を読み取ることができるだろう。 しかし、人気アイドルがカムバックするたびに事実上チャートが「操作」されているのであれば、データには大量の「ノイズ」が含まれる。 そんな時にチャートが証言できる今日というものは、「ファンドムの火力がすごかった」ということに過ぎない。

 

音源チャートで実質的利益を受けるのは、結局は音源サイトだ。 決済代金をはじめ、営業利益と直結されている数値が限りなく上昇するからだ。もしも、チャートにチャートとしての価値がないとしたら、ファンはとても無価値な犠牲を続けているわけだ。 犠牲が小さいわけでもない。 工場式のストリーミングに向けて本人認証されたアカウントやメールアドレス、パスワードなどを大量に収集する事も当然とみなされる。 アカウントを変えて有料決済を繰り返したりもする。 ファンに残るのは小さな達成感と、ファンとしての「真正性」の証がすべてだ。 ファンドム内で私的な紛争がある時にネットいじめを受けないため、「スミン認証」を証拠として提出することができるからだ。 ただ好きでやっている事だとも言えるが、ファンが搾取されているということを否定することはできない。

 

そんなファンたちに自浄を要求するのは限界がある。 好きなスターの名前が出さえすればどこでも「やる気を助ける」ために献身的に投票して参加するのがファンだ。 何でもしてあげたいという心の発露であるだけに、ファンたちはどんな環境になっても、大小の犠牲を自発的に繰り返す可能性が高い。 そして何よりも、もはや搾取されている当事者にシステムの改善を要請するのは無理な事だ。

 

結局、奇形的な音源チャートを改善することは、集計の主体である音源サイトが決断しなければならない問題だ。 リアルタイムチャートと競馬場のような競争構図は維持し、「派閥作り」だけを目前で片付けるというのはずいぶん不足している改善策だ。 悪用を防ぐ長期的戦略とシステム的な対策をまとめても、ファンたちによって無力化され、また防御壁を立てるといううんざりするような戦いを始めなければならない。 これは企業の社会的責任に対する要請ではない。 ストリーミングによる利得とチャートの権威との間の選択だ。 ご存知のように、わが国の音楽市場には権威のあるチャートというものは長く空席だ。

 


微妙のウェブマガジン<アイドルロッジ>編集長

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

abuse=不正行為・濫用を意味する英単語。ウェブ上の迷惑行為を指す場合もある。

 

줄세우기(派閥作り)=派閥作りや成績順でのランクづけの事で、否定的なニュアンスを含む。KPOP界隈においてはアルバム曲が音源チャート上位を占めることを意味する。

 

屋根キック=音楽チャートのグラフで天井(屋根)に到達するピークの状態を指す。人為的にファンが作り出すものというニュアンスがある。

 

音源ストリーミングに対するいわゆる「スミン」は韓国のファンドム界隈では当然の事でツイッターなどでも奨励するような発言が国籍問わず回ってきますし、むしろしている方が「真のファン」であるというような扱いですらありますが、倫理的に見て一般社会からはただの「不正」な訳で、きちんとした文化として「アイドル文化」を形成したいと考えているであろう微妙さん(アイドロジー編集長)のような立場の方からすれば記録資料という形でノイズの入らないきちんとしたチャートが残っていて欲しいと思うのは当然の事かもしれません。

(ファンがみんなもやってるんだからという理屈で悪びれないのは仕方ないとしても、有名な音楽評論家がスミンを奨励するような発言をするのは見過ごせないという呟きをツイッターでされていました)

SMのアルバムは全てにgenieのストリーミング100回無料券がついてたりしますしね。

 

スミンがされてるかどうかはリアルタイムチャートを見ればすぐわかるんですけどね...普通は寝ているはずの深夜帯にグラフがへこまず直線になっている場合は100%スミンがされています。この時間帯に1位からアルバム全曲がすべて占めた事を誇らしげにしているツイートを見かけると、正直虚無を感じなくもない。

【ize訳】ウウォンジェ、そして「真っ当な曲」

【ize訳】ウウォンジェ、そして「真っ当な曲」

 

2017.09.25
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017092502057240531

 

ウウォンジェの「時差(We Are)」は彼がMnet「SHOW ME THE MONEY6」で歌うことが出来なかった決勝曲だった。 ファイナルラウンドで聞かせるはずのトラックだっただけに、この曲の歌詞には放送で見せてくれたウウォンジェの長所と、特に好き嫌いが分かれた彼の暗いキャラクターがすべて含まれている。 「SMTM6」のイジヘPDは「ウウォンジェの歌詞は暗い内面の話から気楽にみんなが共感できる素材まで豊富に扱う。 この曲を決勝で歌っていたとしたら、『SMTM6』で彼が完成された感じになっただろう」と話した。 「時差(We Are)」は大学の講義室でのタトゥーを隠して来いという先生の小言から始まり、LOCOとGRAYという人気ミュージシャンと自分を「We Are」と同一視しながら締めくくる。 平凡な日常と自分に対する宣言の結合、それがウウォンジェの「時差」だ。

 

「時差」は去る20日、GAONチャート基準デジタル総合、ダウンロード総合2週連続1位を占めて、ストリーミング総合チャートでも1位だった。 もちろんウウォンジェの名前を知らせたのは「SMTM6」で、その影響力を無視することはできない。 しかし、いわゆる「レンガチャート」といわれるほど上位圏の音源の順位変動がほとんど起こらないmelonチャートで放送とは別に発売したラッパーの音源が一気に1位に上がることはめったにいない。 「SMTM」で優勝したラッパーたちの音源がストリーミング・チャート1位に上がることもあまりなかった。 これに対して多くの音源チャートの関係者たちは「音楽バラエティ番組が活性化していた当時には放送の影響力が大きかった。 しかし、最近はそのように消費される音楽が相対的にかなり減った」と話した。 最も多くの利用者数を保有している音源サイトmelonの関係者Aは「ウウォンジェがBewhYのように最もインパクトが大きかった出演者として関心を受けた可能性はある」と述べながらも、「他の曲はヒップホップが好きなファンから『イケてない』というような反応が出たりもしたが、『時差』はその間でも反応が良かったので、他の理由があると見ることができるだろう」と話した。 また、ほかのmelon関係者Bは「melonを含め、我が国のストリーミング市場の主要顧客年齢層はほとんど20代半ばを頂点としており、標準偏差がかなり小さい形だ」と説明した。 大学講義室から自分の生活を省察するウウォンジェの歌詞は最も多数に該当する顧客層の共感を引き出すことができ、その結果高い音源の成績につながった可能性もある。 ウウォンジェの「時差」を1位の座から押し出した曲は切実な別れを歌う歌詞で20〜30代の男性たちの高い支持を得たユンジョンシンの「いいの(Like It)」だった。

 

「時差」と「いいの」は、最近の音楽産業関係者たちにとっても簡単にヒットの理由を分析しにくい歌の例だ。 ウウォンジェとユンジョンシンはアイドルスターといった強力なファンドムもなく、IUのように音源が公開されれば多くの人たちが無条件に聞く「音源強者」の位置にもいなかった。 Bは「ユンジョンシンやSURAN、キムナヨンのようなケースは、単なる数値的資料から彼らの浮上を説明するのはとても難しい。 SURANの『今日酔えば』は防弾少年団のメンバーであるSUGAがプロデュースしてファンドム内で話題になったが、その点だけを取って長期間1位が可能だったと見ることは難しい」と話した。 そして、Bはこう語った。 「彼らの共通点を挙げるとすれば、ただ一つだ。 音楽スタイル、曲の歌詞を合わせてすべての音楽クオリティ面で『真っ当な音楽』だという特徴しかない」この『真っ当』な音楽というものが意味するところが何なのかは正確には定義し難い。 ただ、今の音源サイト利用者たちが『真っ当な音楽』だと判断するような基準が新たに作られているところだと想定することはできる。 歌う歌手がとても有名ではなくても、放送番組の力をあまり借りなくても、多数の好みに合って多く再生されている曲たちが市場の一軸を形成している。

 

この新しいタイプのヒット曲は、音楽チャートが形成される過程が変化している事と文脈が一致する。 あるSNS及び音楽プラットフォームの関係者は、最近の傾向について「Naverリアルタイム検索語に上がった歌手の音楽がmelonチャートにランクインするのが約5年前の主なチャートの作られ方であったが、今ではmelonの規模が大きくなり、チャートの内部で順位争いが起きている」「従来は、音楽フラットフォームがNaverなどのポータルやfacebookのようなSNSに寄生する構造だったが、もはやその必要はなくなった」と話した。 歌手個人の認知度がある程度影響を及ぼすことはできるが、それが音源の順位の上位圏までを保証するものではない。 代わりにチャートの中でどのようであれ一定の支持を得ている曲になると、その次からは利用者の趣向によって順位が上昇する余地が生まれる。 そして、こうした過程でチャートでも生き残れる「真っ当な音楽」が何なのか、苦悶するクリエイター達は増えていく。 音楽プロデューサーCは「LOCOとGRAYのように音源の成績が保障されたフューチャリング曲を書くのもひとつの方法だが、それさえも洗練されたビートと刺さるメロディーがなければ高い成績につながっていない。 ただし、大衆が感じる洗練やどういうものが刺さるのかを調べるのは、私たちにとっても難しい」と打ち明けた。 ウウォンジェは「時差」で「俺は適応しなければならなかったこの時差に」と歌う。 音楽産業の主体たちの間にも時差が存在する。 クリエイターから消費者まで、適応は全員の役目である。

 

文 パクヒア
記事 キムヨンジン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

SMTM6はアメバカルチャー所属のヘンジュの優勝で幕を閉じましたが、個人的にいちばん印象に残ってるのはウウォンジェだったので、「時差」がここまでヒットしたのは嬉しかったです。ウウォンジェの歌詞は暗いとよく言われますが、比喩や目の付け所がありきたりではないし、暗い面は見せる率直さはあるけど内にこもりすぎる感じはなくて、同世代だけじゃなくてその時期を通りすぎてきた上の世代や下の世代にもスッと入ってくる不思議な共感性がある気がします。独り言っぽくて押しつけがましさがないからかな?

 

TVの影響やファンドムがなくてもいい曲がランキング上位に入るようになったというのは良いなと思いました。しかし音源ポータルの利用者のピークが20代後半という事は、実質韓国の音楽チャートの流行を作ってるのはその年代という事か...

【ize訳】WANNA ONE以降のボーイズグループたちに起こっている事

【ize訳】WANNA ONE以降のボーイズグループたちに起こっている事

 

2017.09.22
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017092022397278998

 

ボーイズグループWANNA ONEのデビューショーケースは、かなりの人気歌手たちでも全席埋まるかどうか予測し難いゴチョクドームで行われた。 彼らはデビューするやいなやリアルタイムチャート1位を占有し、音楽チャート番組で1位だけでも15回を記録した。 Mnet「プロデュース101」で「国プ(国民プロデューサー)」と呼ばれる視聴者たちの投票で結成された彼らは「プロデュース101」の人気と共に、デビュー後にも大きな人気を得ると予想された。 しかし、いざ蓋を開けてみると彼らの人気は多くの人たちの予想をはるかに上回るものだった。 そしてこれは多くのボーイズグループの芸能事務所にとっては難しい課題になった。 WANNA ONEが一気に市場のパイを相当の割合で持っていった状況で何ができるのか。

 

音楽放送番組のステージの順番が変わることは、各グループの影響力を直接的に示す要素だ。 WANNA ONEは音楽番組に出演している間ずっと一番人気が高い歌手が出る後半に登場した。 デビュー3ヵ月目のボーイズグループが所属している小規模事務所の関係者A氏は「WANNA ONEだけではない。 当初は(「プロデュース101」出演メンバーがいる)HOTSHOTよりうちのグループは後の出演順だった。 ところがHOTSHOTが初放送以来オンラインで高い動画クリック件数を記録したため、うちのステージ順序は後回しにされた」と話した。 ヨングク&シヒョン、MXMのように既にファンダムを確保しているグループをはじめ、追ってデビューが決まったJBJ、さらにTHE BOYZなどもファンドム認知度の面で大幅にリードしているからこそ可能なことだ。 中堅ボーイズグループ関係者B氏は「このような状況になる事は予想していた」「『プロデュース101シーズン2』が始まる前にすでにうちのグループがデビューをしていた状態だったら、NU'ESTやHOTSHOTのように子供たちを出演させたのに」と率直な心情を吐露した。 チームのアイデンティティを生かすために出演を放棄したが、結果的には少々口惜しい状況になったというのだ。 このように「プロデュース101シーズン2」に自社の練習生を出さなかった中小芸能事務所、あるいはファンドムをちょうど作り始めたばかりの大多数の1〜2年目のボーイズグループたちはWANNA ONEと「プロデュース101シーズン2」が起こす効果に不安感を持っている。 B氏は「WANNA ONEのために私たちの会社に属しているグループも、従来あったファンダムが多少崩れたことはあった。 しかし、我々よりはちょうどファンダムを積んでいく時期の真っ最中である1年目のアイドルグループたちのファンダムの方が崩壊していると聞いている。 その会社にとっては辛い日々だと思う」と話した。 また、他の中堅ボーイズグループ芸能事務所の関係者Cも「酒の席ではみんな心配している。 さらに、WANNA ONEは「1pick」グループでありターゲット層がとても手広くて、ある程度キャリアがあってファンたちの忠誠度が高いグループでなければみんな不安に思っている」と業界全般の雰囲気を伝えた。

 

「プロデュース101シーズン2」の影響によってリアリティ・バラエティに集中するグループも出てきた。 「プロデュース101シーズン2」に出演して大きな人気を集めたクラッカー・エンターテイメントの練習生ジュハクニョンが含まれたボーイズグループTHE BOYZの「イケメン粉食屋」は初回だけでnaver Vアプリを通じて1千万のハートを受けた。 クラッカー・エンターテインメントの親会社LOENエンターテインメント側は「THE BOYZはリアリティー番組『イケメン粉食屋』により集中している。 メンバーの個性を良く表し注目を集めてファンドムを着実に集められる方法だからだ」と話した。 リアリティ・ショーを通じたキャラクター形成の重要性を認識しており、「プロデュース101シーズン2」以降デビューまで再びリアリティ・ショーでファンダムを固めるつもりなのだろう。 ただし、LOEN側は「ジュハクニョンが『プロデュース101シーズン2』に出演し注目されたことは事実だが、WANNA ONEとは全く違うやり方で自分のグループの準備に入ったのだ。 特にWANNA ONEを意識して準備する部分はない」と強調した。 プロデュース101シーズン2」を通じて再びアイドルリアリティー番組の重要性が浮き彫りされたが、グループがどれだけ長い間地道に自分たちのコンセプトを通していくのかが重要だという意味だ。 現在としてはこれがWANNA ONEに対応するための芸能事務所の唯一の答えでもある。 デビュー2ヵ月前に迫ったボーイズグループ関係者D氏は「私たちの場合は長い間企画して長期間練習生生活をしたメンバー達であり、また別のスタイルだという自信を持っている」「WANNA ONEの活動期間が終わればその子たちも再デビューをしなければならず、結局は我々のように長い間呼吸を合わせてきたグループと再び競争することになるだろう」と話した。

 

しかし、大規模なリアリティ・ショーを通じてデビューが決定され、それほど途方もない認知度とともにデビューしたボーイズグループは同種業界関係者たちに不安を抱かせざるを得ない。 「モニタリングをすればするほど、あちら(WANNA ONEや『プロデュース101シーズン2』出身)とあまりにも違うというのが感じられる。 今すぐそこに集中しても意味はなく、無駄だと思う」関係者Cの言葉は、まったく変えられない現実に対する嘆きのように聞こえたりもする。 既存の大手芸能事務所の新人以上でスタートライン自体が異なるグループが登場し、中小の芸能事務所たちは過去よりさらに厳しい状況になった。 INFINITEや防弾少年団などの場合が特別だったと言えるだろうか。 現在の状況を過去に議論になったフランチャイズベーカリーと小規模のパン屋の間での競争に例えたCの言葉は彼に対する悲観と希望が同時に盛り込まれているようだ。
「あちらはフランチャイズベーカリーで私たちは小規模なパン屋だ。 しかし、フランチャイズベーカリーに有名なパンがあるとしてもそれを真似して作ることはできず、そのような考えもない」
市場の大きな流れを変えることはできない。 しかし、彼らはまだ勝算のあるゲームだと信じている。 「私たちは、これまで自分たちなりのカラーを固めてきた」というのは多くの関係者の共通した発言だった。 彼らは期待を現実に変えることができるだろうか。


文 パクヒア
校正 キムヨンジン

【ize訳】「ジューシーフェイス(果汁顔)」の次は「ガシナ」メイク

【ize訳】「ジューシーフェイス(果汁顔)」の次は「ガシナ」メイク

 

2017.09.18
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017091723527226088

 

美容ユーチューバー・イサべが去る4日に掲載した「ソンミガシナ風メイク」動画は1週間で照会数140万件を突破した。 アモーレ・パシフィックの代表ブランドであるHERAは去る1日に発売した「ルージュホリックシャイン no.338 ワンパーフェクト・レッド」に「ソンミカラー」という別称を付けて自社のオンラインモールで販売している。 ソンミが去る8日、ビューティー専門のYouTubeチャンネルdingoビューティーで紹介したHERAの「センシュアルティント:ダンシング・ローズ」は一部オンラインモールで一時的に品切れになった。 もちろん、このような人気の震源地は独特なメイクアップで話題になった「ガシナ」のミュージックビデオだ。

 

「ガシナ」プロモーションビデオの中のソンミのメイクは、一瞬でぱっと目につく。 二日酔いメイクの変形であるいわゆる「ジューシーフェイス(果汁顔)」一辺倒のこの頃だが、「果汁でパンパン」のようなタイトルがつく余地を完全に封鎖した。 彼女は大きく分けて3種類のメイクアップを披露したが、最初の顔は黄昏時に物憂げにカフェに座ってクリームをたっぷりのせたドリンクを飲む場面に登場する。 まぶたに咲くように塗ったレッドオレンジのアイシャドーと薄赤い頬は一見ジューシーフェイスを連想させるが、カモフラージュにすぎない。 このメイクアップの主人公はアイラインを描くようにはっきりと重ねて塗ったブルーグリーンのアイシャドーだ。 近頃では珍しい色の組み合わせは、パステルトーン上の奥ゆかしいグレア効果と調和して、独特な雰囲気を醸し出している。 2番目の顔は、メキシコの画家フリーダ・カーロに対するオマージュが明らかな場面に登場する。 断固として引いた一文字眉毛、彩度を相当引き下げた唇、頭に乗せた赤い薔薇、画面を埋め尽くす色あせた薔薇の花畑。身体的に不自由があったにもかかわらず芸術魂を燃やした女性芸術家のイメージは、「花のように暮らす/私らしく」という歌詞と結合し、「ガシナ」の語り手の内面を現す。「本当に狂ったんじゃないか」と去ってしまった恋人を恨めしく思いながらも各自が生き残るそれぞれの道を歩むことを宣言するしっかりした女性像を視覚的に表現したのだ。 3番目の顔はピンクオーガンジーのトップス、フラワープリントのスイムスーツなど、素早く多様な衣装を消化した後半部に配置された。 衣装によって微細に修正されたメーキャップを披露したこの顔は、一つの基調のもとで統一性を与えられる。 直でゴールドグリッターを大盛りにした目もとと唇を埋め尽くすように鮮明に表現したレッドリップだ。 唇の線に沿って誠実に色を満たす「フルリップ」方式は、ソンミの魅力を倍増させている。 果汁が自然に染み込んだり広がっているかのように表現するのがほとんどである状況では、目を奪われざるを得ないスタイルだ。

 

3つのメイクを全て可能にする原動力はもちろん、ソンミの顔でもある。 肌、フェイスライン、しばしば可愛く見えていた目の下の涙袋などいずれもメイクが似合う条件を備えている上、楕円形を描きながら降りた目尻とはっきりして豊かな唇の形なども持っている。 ソンミの目鼻立ちが引き続き取りざたされる理由だ。 「整ってはいるが退屈」ではなく、「個性のある美しさ」を持った顔だと言える。 ところで「個性のある美しさ」には必然的に多様性が付きまとう。 例えば、IUの「Pallet」プロモーションビデオの中のバーガンディ・メイクは目元を赤く染める挑発的なイメージに対する好奇心とともにまだ流行している。 女性たちは、カラーメイクが日常性と意外性の覇権争いなのだという点をよく知っている。 証明写真用、面接用メイクを一生懸命に真似をしながらも、全部使いこなすことも出来ない78色カラーパレットを買って集め、カラーメイクの無限の可能性を信じている。

 

しかし、市場は多様化した消費者の心理にきちんと応えていない。 業界は昨年から始まったジューシーフェイスへの偏重現象をあおるのに忙しい。 「カラートーン」という囮商品をスキンローション・エッセンス・クリームという高単価の「基礎」化粧品の売上に結び付かせようとする強迫観念の下、まるでジューシーというのが唯一の美の基準であるかのように「リンゴ味の唇」「果汁がこぼれ落ちそうな頬」のような宣伝文句を濫発する。 化粧品ブランドリリーバイ・レッドはMnet「プロデュース101シーズン2」出身のクォンヒョンビンを掲げた写真を通じて「ジューシーフェイス」の領域を男性アイドルに拡張したりもした。 ガールズグループ所属事務所のファッション・ビューティー公式もすでに「スクールルック+ジューシーフェイス」として定着したのではないかと疑われるほど似た印象が再生産されている。 そして「1つの印象に向かって全力疾走しなさい」というシグナルに飽きた女性たちはむしろ1990年代のメイクに目を向ける。 IUが去る8日に公開したアルバム「花しおり2」のティーザー写真も、去る12日に公開した「花しおり2」ティーザー映像の中のイメージもいずれも穏やかな反響を呼びおこした。 ドライフラワーの薔薇の花びらのような色で唇を埋め尽くしたが、少なくともピンク・オレンジ・レッドにまみれてはいなかった。 ソンミの「ガシナメイク」も1990年代のメイク・テクニックをいたるところに借用したのは同様だった。 BoAが去る6月「CAMO」ミュージックビデオで見せたように、顔を画用紙にしてCGで色調の饗宴を繰り広げることまでは望んではいない。 美しく装った女性の顔をあえて食べ物に比喩するような、画一化された色のメークが美の標準であるかのように提示される奇妙な時代が、早く終わってくれることを願うだけだ。


文 キムソンジュ(ライフスタイリスト)
校正 キムヨンジン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

과즙상=果汁顔。果汁のように爽やかな雰囲気の顔の事。

 

確かにガシナのメイクも花しおりビジュアルも、いわゆる最近の「KPOPっぽい典型メイク」とは違って日本の大人向けモード誌で紹介されていそうな色が引き算された落ち着いたメイクの印象です。とかく潤い感重視(ジューシーなティントとか水肌とか)で若干子供っぽいというか、フレッシュ感至上主義のメイク流行りのイメージから変わって行くのかな?
(ソンミの顔ならどんなメイクでも似合いそうだけど...)

【ize訳】防弾少年団│①K-POPの新しいDNA

【ize訳】防弾少年団│①K-POPの新しいDNA

 

2017.09.19
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017091823087255385

 

ボーイズグループ防弾少年団の新しいアルバム「Love yourself 承Her」タイトル曲「DNA」は7人のメンバーがそのまま曲を構成する基準となる。 曲の後半部の「振り向かないでほしい~(後略)/後悔しないで〜(後略)」部分で2人のメンバーが同じメロディーを繰り返す程度を除けば、この歌はメンバーのパートによって曲の構成も一緒に変わる。 1節はハイライトともいえる強いビットが登場する前まで、イントロを除いても6回変わる。 6回の変化はそのまま6人のメンバーが各自のキャラクターを刻印させる過程だ。 1節でメンバーであるV〜J-HOPE〜ラップモンスター〜ジョングクの順でパートが変わっていくとき、彼らは舞台の真ん中でそれぞれ別々の歌、ラップ、ダンスで自分たちのキャラクターを見せてくれる。 変化と変化の間にはメンバーたちの関係性、または「ケミストリー」がある。 パートを終えて舞台の中央から出てきたVは入って来るJ-HOPEと手を取った後、ちょっとだけ一緒にダンスを踊る。 手を握った瞬間の歌詞は「僕たちの出会いは」だ。 その結果「出会い」は「Her」で表現される女性に対する感情ではなく、グループメンバー間の連帯感とも解釈できる可能性を開いておく。 この連帯感は曲の後半にメンバーの皆が手を握ってまるでDNA構造のような振り付けを表す事へと拡大されていく。 各自の空間を持っていたメンバーたちが一つに結ばれ、その関係性、またはケミストリーの根本には「DNA」があった。 防弾少年団と彼らの企画会社BigHitエンターテインメントは一般的な基準と形式を破った、4分足らずの曲であらゆる想像が可能なキャラクターとストーリーを繰り広げる。

 

それゆえに「DNA」というタイトルはK-POP、または韓国アイドル産業についての宣言のように見える。 私たちはK-POPについての新たな遺伝子の地図を持っている。 防弾少年団は「DNA」でK-POPの限界に引き続き触れながら、その限界をK-POPではなかなか試みない方法を通じて突破する。 メンバーたちが他のパートを消化し、個々人のキャラクターを浮上させることは韓国アイドル産業の標準技術も同然だ。 しかし、「DNA」はメンバーたちのパートの変化を曲の基準にして、すべての部分でメンバーのキャラクターが浮き彫りにされるようにしている。 当然、曲の一貫性は落ちる恐れがある。 しかし、「DNA」は、従来のK-POPと違う方式で問題を解決する。 一般的な韓国アイドルグループの曲たちは歌手の声を真ん中に置き、演奏で彼らを包み込む。 一方、「DNA」では防弾少年団の声は響きを少しずつ入れ、コーラスを幾重にも配置して他の音と混ぜておく。 曲の声は多様な音たちが立体的に空間を包むようになっていて、防弾少年団の声はその空間の一部となる。 これは歌と演奏の代わりに特定の雰囲気を持った仮想の空間を伝えるのに近い。

 

「DNA」のミキシングとパフォーマンスがすべて左右はもちろん、前後、すなわち深さを作り出すことに集中するのは偶然ではない。 導入部のベースとドラムは登場する順に他の音よりも後ろに配置されて前後の空間を増やし、1節でのラップモンスターの声は他のメンバーたちに比べてより後ろに響きを減らしたまま出て立体感を確保する。 パフォーマンスではVが一番後ろに登場し歌い始め、2節でSUGA〜ラップモンスターのパートではメンバーたちが左から右に作り出した斜線のそれぞれ一番前、中に立っている。 その次のパートのジョングクは一番後ろから前に歩いて出て来て歌う。 「DNA」のハイライト部分パフォーマンスも同じで、前のメンバーたちが地面について急に後ろに退く部分だ。 曲とパフォーマンスいずれも左右だけの平面の代わりに立体を選択して、そのアイデアをメンバーごとに構成を変えながら多彩な内容物を入れる。 一般的な曲が耳に残るメロディーやビートを一つ二つ入れているとしたたら、「DNA」はパートごとに異なる音を空間を構成する要素として演出する。 その結果、口笛とギターの組合せから強烈なビートまですべての部分が耳に残ると同時に、大幅な変化は一つの空間の中の声であるという一貫性を持つ。 防弾少年団はキャラクター、ケミストリー、世界観というK-POPの要素を、K-POPではなかなかやらなかった方法でさらに緻密に具現化する。

 

「DNA」を構成するような要素が以前になかったわけではない。 ワンテイクを活用した3次元的な振り付けはEXOの「Growl」が頂点を極めた。 メンバーのキャラクターに合わせてパートごとに曲の構成が急激に変化するのは、SMエンターテインメントのSMP(SM Music Performance)の特徴でもある。 曲を歌や演奏の結合ではなく、一つの情緒的雰囲気や具体的な絵が描かれる仮想の空間のように表現するのは同時代の欧米ポップスの傾向でもある。 防弾少年団に「Best of Me」をプレゼントしたThe Chainsmokersの様々な曲もそうだ。 しかし、「DNA」は欧米の大衆音楽の傾向と様々な要素をK-POPのキャラクターやストーリーの中に同時に、さらに執拗に混ぜこんでいる。 ジミンとジョングクが連結される「宇宙が生れたあの日からずっと(後略)」はボーイズグループの斉唱に続き、最近のヒップホップでたびたび聞くことができるフロウがそのまま連結されている。 欧米の大衆音楽の傾向を研究したミキシングは、キャラクターを活躍させるスペースを作るのに使われる。 防弾少年団ツイッターYouTubeを通じて米国市場に伝わり、ビルボードの授賞式に行ってきた。 その間メンバーたちは米国のミュージシャンたちと親交を深め、共同作業が可能になった。 「DNA」をはじめとする「Love yourself承Her」結果物たちはそうやってK-POPが現在の欧米の大衆音楽産業と会った時に、どのように変化できるのかを示している。

 

その点で「DNA」は、アイドル産業のほぼ全ての基準をうち立てたSMエンターテインメントの後発走者の答えのように見える。 キャラクターとストーリーを結合しているがそれをメンバーたちのリアルと混ぜ、群舞はするがその土台にヒップホップがあり、アイドルとして歌うが欧米ポップスの傾向を積極的に受け入れている。 もちろん、SMエンターテインメントのノウハウは今後も韓国アイドル産業の標準であり製作指針になるだろう。 ただ、もはや防弾少年団のように歌ったり踊ったりしながら企画する方式も参考にすることができるという事だ。 そして市場の環境は、過去とまた変わるものだ。 直近で「DNA」のパフォーマンスを放送しなければならない放送局は左右だけでなく、前後の空間感をどのように消化するべきか悩まなければならない。 また、韓国アイドルグループが欧米市場で通用する可能性が生じた時、naver VアプリYouTubefacebookなどの対応も変わらざるを得ない。

 

その結果、防弾少年団の世界は成長と拡張を続ける。 デビュー当時、学校で夢が何か悩んでいた彼らは「花様年華」で世間に出て、今回のアルバムを発表する前にはショートフィルムを通じて仮想の世界観をさらに広げた。 その間チームの音楽はヒップホップとEDM、ムーンバートンなどを経てK-POPと欧米の大衆音楽の特徴を化学的に結合し、パフォーマンスとミュージックビデオはますます複雑化したり巨大化してゆく。そしてコンテンツが新たな要素を吸収して進化するたびに、彼らのファンドムは奇跡的と言えるほど爆発的に成長した。 彼らのキャラクターやストーリーはいつも成長と変化を必要とし、成長と変化は新しい領域へ進むきっかけとなって、新しい土地では新たに吸収するものがあった。 その継続される変身と拡張がそのまま防弾少年団の根本的なDNAであろう。 ビジネス文的な書き方をすれば、絶え間ない革新が爆発的な売り上げの伸びにつながったといえそうだ。 しかし、彼らはどちらかといえば「ドラゴンボール」と「エヴァンゲリオン」いずれかの間の主人公程度と説明するのがもっと似合うようだ。 平凡な学生が成長を重ねて宇宙を守るように、彼らは絶えず限界を突破して成長した。 そして「DNA」に到達し、歌詞に宇宙が登場した。 DNAの変化が宇宙まで届いたのだ。 故に今回のアルバムが新たなストーリの「承」(ショウ)に該当するのは偶然のように見えない。 話がピークに達する前に流れが高まる「承」。防弾少年団はそれまでの5年間もそのように絶えず上がってきたし、「DNA」は絶えず曲の雰囲気を上昇させてきたビートを突然「ドロップ」させる。 絶え間なく世界を広げ、新しい世界に出会い、再び世界を広げる。 彼らの「結(ケツ)」は何なのだろうか。 もしかして、少年が神話になることか。


文 カンミョンソク
校正 キムヨンジン


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

まさかのエヴァオチ...でも何かパンPDの趣味といい防弾少年団には妙に似合う気もするしあながち冗談でもないかも(?)
DNAは全体的に(振付・色味・編曲など)EXOっぽいなとは思ってたんですが、良くも悪くも一貫性には欠けるアルバム構成といい(1年の間に色々なことが起こりすぎて、それをそのまま詰め込んだらそうなっちゃったのかもしれないけど)結局全てのアイドルはごく一部を除いてSMPに向かって行くのか...? 宇宙からやってきた最初から「天上人」で徐々に地上に馴染んできたEXOと、地上から宇宙へと飛び立った防弾少年団...ガンダムシリーズか。
(防弾も昔は超能力で戦ってたけど、あくまで学生だった)

「起承転結」の起の部分をすっ飛ばしていきなりプレクライマックスの承ですが、さて転は来るのかどうか。結局前回のWINGSも外伝で単発だし、その辺は流れ次第でふわっとうやむやになるのかな。それがKドル...


パート②は防弾少年団の歴史を図で表したもので、見ればわかるものだと思うので訳はしませんでした。
リンク貼っておきます。
http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017091823087226471

 

「ボーイズグループ防弾少年団を定義することができるキーワードは絶え間ない成長だろう。 デビュー当時、注目される新人程度だった彼らは5年余の時間の間一歩ずつ成長し、現在に至った。 その成長がどれほど小さいことからだったか、どれほどの巨大なものに変わったのか体感したいなら、下記のインフォグラフィックをご確認頂きたい。」