サンダーエイジ

韓国のアイドルとか音楽についての自分が後で読み返ししたい記事のふんわり訳と覚書。

2016 GAONチャートを振り返る②[本命の音源チャート編]

[CD音盤チャート編]

 http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2017/02/22/135725


次は本丸の音源ランキングです。
すでにCDショップというものがほぼ絶滅した韓国ですので(シンナラ店舗がなくなった衝撃は個人的に結構大きかった)音源売り上げが真の国内での「音楽が売れた」というバロメーターと言っても過言ではないでしょう。CDとかもはやグッズ扱い。
ストリーミングに関しては深夜寝てる間にノンストップでエンドレスで回すというオタクの回数上げ手法が定着してたり無料券とか色々と雑な要素が入ってきますので、ここではダウンロード販売数ランキングだけ載せておきます。

*10位まではすべての順位を載せましたが、11位以下はアイドル関係の曲と三大事務所の曲、話題になったり何かの目安になりそうな曲だけ載せておきます。OSTが多かったというのとヨボセヨおじさんことイムチャンジョンの偉大さは記しておきます。

 

黒文字→男性グループorソロ・ユニット
赤文字→女性グループorソロ・ユニット
青文字→男女混成デュエット・グループなど

タイトル紫文字→TVなどの企画モノ・OST
(これは後で訂正追加します)

△2014デビュー

○2015デビュー
☆2016デビュー


1. 時を越えて(Rough) /GFRIEND 190万3126 ○
2. CHEER UP/TWICE 183万9566 ○
3. どこにも(어디 에도) /M.C the Max
4. この愛(이 사랑)太陽の末裔OST Davichi
5. あなたを愛していない(널 사랑하지않아) Urban Zakapa
6. You are my everything 太陽の末裔OSTGUMMY
7. 君は俺 俺は君(너는 나 나는 너) /ZICO(Block.B)
8. 忘れないで(잊 어버리지만) feat.テヨンfrom少女時代 / CRUSH
9. ALWAYS 太陽の末裔OSTユンミレ
10. 넌 is 뭔들(you are the best)/MAMAMOO

 

音源では女子グループとヒットドラマのOST強し!という感じですね。
特に「太陽の末裔」はドラマの大ヒットもありほぼ全曲入ってるのではという勢いでした。
他はバラードグループの雄M.C the MaxやCRUSH・ZICO・Urban Zakapaが食い込んでるところを見ると、ジャンル的にhiphopR&Bが優勢なのは変わらないようです。関係ないけどM.C the Maxは昔XのYOSHIKIプロデュースで曲を出していたなあ。INFINITEにも曲提供してたり。


12. 空を見上げて/ウンジ(Apink)
13. Dream / スジ(missA)&ベッキョン(EXO)

音盤では目立っていなかったウンジソロですが、実は女性アイドルソロ単独曲ではいちばん売れていました。
ベッキョン&スジデュエットも
随分売れていたイメージですが、2016はわりとロングヒットの曲が目立ったので結果的に10位以内には入らなかったようです。ベッキョンはここまま絶対売れそうな女性歌手とデュエット専になって行くんです...?('ㅅ')

 

15. この物語の結末をまた書いてみようとして / ハンドングン△

 

この曲は2014年にリリースされたハンドングンのデビュー曲なのですが、超逆走でEXOと争って音楽番組で1位までになった凄い曲です。元々は「偉大な誕生」というオーディション番組でデビューしたハンドングンですが、この曲のリリース当時はパッとしなかったものの、2016年に「覆面歌王」と「デュエット歌謡祭」に出たことで突然2年越しで大ブレイクしました。所属事務所のPledisも(たぶん)びっくり。

 

16. Rain / テヨン(少女時代)
17. OOH-AHH 하게(2015.10リリース) / TWICE

 

テヨンのRainもかなり売れた気がしてましたが(実際売れたんですが)ウンジの方が上でした。問題の(?)SM STATIONからリリースされた中ではいちばんヒットした曲ですね。
そして前年の10月にリリースしたTWICEのデビュー曲がまだこの順位に。

 

20. ため息 / イハイ

 

ジョンヒョン作の曲ですね。音楽番組1位はとらなかったものの堅実に売れています。

(※記事を読んでくださった方が2回一位をとっているはずと教えてくださったので確認したところ、Mカと人気歌謡で1位をとっていました。すみません!)

 

22. Everytime 太陽の末裔OSTチェン(EXO)&PUNCH

 

元せぶち候補生かつ元1PUNCHのサミュエルくんとチェンのデュエット曲です (※これまた教えてくださった方がいたんですが、OSTで活躍されている女性歌手の方のPUNCHさんという方だそうです!とんでもない間違いをしてしまった〜すみません!ドラマ見ていなかったのでMVも曲もちゃんとチェックしてなかったのですが、最近出たチャニョルとの曲も同じ方でした)

K.Willも14位だし「太陽の末裔」OSTは本当に参加したもの勝ちだったかもしれない。

 

24. D(half moon) / DEAN ○
25. 今日から私たちは(Ma gustas tu) (2015.12リリース)/ GFRIEND
26. Why So Lonely / Wonder Girls
27. あなたとわたし (NAVILLERA) / GFRIEND
28. Boys and Girls(2015.12リリース) / ZICO(Block.B)
29. So So / ペクアヨン
30. 戻ってこないで feat. ヨンジュニョンfrom BEASTHeize

 

この辺の曲までは一気に売れたというより、じわじわ何ヶ月もチャートで見かけた中長期ヒットが多いと思います。ヨジャチングはデビュー曲「ガラス玉」以外全て30位以内に入っていました。

 

32. Day Day (Feat. 박재범) (Prod. by GRAY) / BewhY[SHOW ME THE MONEY5 ]△

 

「無限に挑戦」と並んで曲が売れる番組「SHOW ME THE MONEY」シーズン5でいちばん売れた曲ですね。2016年いちばんのrisingラッパーであり、今年年男の93lineです。

 

33. TT / TWICE

 

長期にじわじわ売れる傾向のTWICEは2ヶ月では大体100万DLくらいでした。

 

36. Whistle / BLACKPINK

 

このあたりが100万DLの境目になります。BLACKPINKは99万DLですね。ちなみに2016デビュー組で100位以内に入っているのはポルパルガンサチュンギ(赤い頬の思春期)(23位「宇宙をあげる」123万7970DL)とBLACKPINK、後で出てくるI.O.Iのみです。

 

41. RE-BYE / 楽童ミュージシャン △
42. Russian Roulette / REDVELVET

 

そろそろお気づきかと思いますが、ここまでの順位でまだ男性アイドルグループの曲は1曲も入っていません。
SMEのグループではREDVELVETが音源DL数がいちばん多かったという事になります。

 

46. Toy / Block.B

ようやくここで初の男性グループのランクインです。つまり2016年にいちばん単独音源が売れた男性アイドルグループはBlock.Bでした。

 

49. Pick Meプロデュース101
50. 自責の念 / パクキョン(Block.B) feat.ユナ(GFRIEND)
51. 沒我愛 / SISTAR
52. 息 / パクヒョシン

 

プロデュース101関連でいちばん売れたのはなんだかんだでPickMeだったようです。
男性アイドルソロでいちばん売れたのは間違いなくジコですが、その次がパッキョンソロなのでブロビは凄いですね。

 

57. 愛だった feat.ルナ from f(x) / ZICO(Block.B)

61. Spring Love / エリックナム&ウェンディ(REDVELVET)
62. I MISS YOU / MAMAMOO
63. とてもとても / I.O.I
64. 同じ場所でプロデュース101
65. If you / Ailee

67. Bye bye my blue / ベクイェリン
68. Monster / EXO
69. エウレカ feat.Zion.T / ZICO(Block.B)

71. I feat. Verbal Jint / テヨン (少女時代)(2015年リリース)

76. Ah-choo / LOVELYZ8

 77. FIRE / 防弾少年団

79. SENTIMENTAL / WINNER △

 

2016のテセドルだった防弾のランクインしている曲がFIREだけで、WINGSの曲がないのがファンドムの複雑さを感じました。(って書いたんですが、計算してみたら防弾の今のDLペースだと2ヶ月で60万DL以上いくのは難しいという事がわかったので単純にリリース時期のせいみたいでした)そしてDL数だけだとWINNERもそんなに変わらないという。本来だったら年末年始の式典や授賞式に呼ばれてしかるべきだったんだろうな..と若干しんみり。

 

87. 23 / IU (2015年10月リリース)
88. 私たち友達でいればよかった / GUMMY (2013年リリース)

 

この曲はGUMMYがYGにいた頃にリリースされた曲ですが、2016にGUMMYが歌うOSTがヒットしたために逆走で売れたようです。

 

90. Decalcomanie / MAMAMOO
91. 人々が動くのが / 楽童ミュージシャン △
92. Playing with fire / BLACKPINK
93. WHY / テヨン(少女時代)
94. Don`t Cry / 町内音楽隊長

町内音楽隊長とは「覆面歌王」で音域の驚異的な広さから一番話題になった人物で、正体はクッカステンのメインボーカルのハヒョヌでした。
コンピレーション音源を聴くと、上はもちろん下の音がしっかり出るのが凄いです。

 

  

97. How can you love me 太陽の末裔OST / XIA(JYJ)
98. Good Luck / AOA
99. 11_11 / テヨン(少女時代)

99位のテヨンで66万8462DLでした。

アイドルソロでいちばん売れたのはジコでいちばん多くランクインしたのもジコとテヨンでしたね。この2人はすでにアイドルペンドムを抜けてそれぞれが個人アーティストとしての人気があるのではないかな。
OSTやデュエットを除いてアイドルソロで100位以内に入っていたのはジコ・ウンジ・テヨン・パッキョンの4人だけでした。IUも入れるか微妙ですが、2016はカムバしてないし「23」は2015の曲だしなぁ。


アイドルグループの音源ランキングを上位から順に抜き出してみます。

 

GFRIEND
TWICE
WONDER GIRLS
BLACKPINK
REDVELVET
Block.B
SISTAR
I.O.I
EXO
LOVELYZ8
防弾少年団
WINNER
AOA

 

100位以内に入ったのが13組、そのうち女子グループが9組で男性グループは4組です。
元々音源は女子グループの方が強い傾向がありますが(おそらく、いわゆるゆるオタが男性グループより多いため)音楽そのものが一般層への商品になっている音源ダウンロードチャートだと男性グループの弱さが目立ちますね。

(BIGBANGだけが毎度例外なんですが、アルバムが年をまたいだので諸々ランクインしてなくてもらうとしたら今年の年末か来年か...)


会社別に見るとランクイン数はYGがAKMU・イハイ・BLACKPINK・WINNERの4組(曲出して活動した人達は全てランクインしてますね)SMがテヨン・REDVELVET・EXOの3組、JYPはTWICE・ペクアヨン・ベクイェリンの3組でした。
SMに関しては音源専門のSM STATIONが始動して50曲近く曲を出しましたが、100位以内に入ったのはテヨンのRainとエリックナム&ウェンディのSpring Loveの2曲だけでした。


音源上位を見て思いましたが、ヨジャチングの売れ方は今までの女子グループが一般的にブレイクする売れ方なのですが、TWICEは音源も売れてるけどフィジカルのCDも売れてるんですね。これはオタクと一般層が両方強くついているという事だと思うのですが、こういう売れ方をしたグループって過去を振り返ると少女時代くらいしか思い当たらなかったりします。

 

そしてチャート上部に入った曲たちを見ていてぼんやり思ったのが、やっぱりオタクでない韓国の人々は、カラオケで気持ちよく歌えたり一緒に歌ったり踊れたりする曲を求めているんじゃないかという事でした。
韓国のアイドル業界はここ数年どんどんパフォーマンスも曲も先鋭化される傾向にあって、特に男性グループは大型化とパフォーマンスに高度なテクニックが必要とされるものが一般的になり、気軽にカラオケやダンスコピーするのがどんどん難しくなっていってるのではないかと思います。それは音楽好きとしてはとてもワクワクして面白く楽しい状況ではありますが、一方で日常的に気楽に聴いて一緒に歌ったり踊ったりできるという親しみやすさからは離れているのは感じており、そんなに細かい事考えて音楽を聞かないという一般層は置いていかれていたのがEXOのウルロン以降の約5年間の状況だったのではないでしょうか。
アイドル自体も一般層が誰でも名前も曲も知ってるというと、2008年デビュー組くらいまでな感じがします。

 

でも、いわゆるKPOPが巷に広がっていった起源と言われている(?)ワンガのTell Meなんかを思い出すと、ブラックミュージック要素バリバリの曲だけどパフォーマンス自体は即宴会芸でできそうだしやったらウケるだろうなっていう、ファン以外が入りこめるシンプルな楽しさがある曲なんですよね。いろんな市井の人々がダンスコピー動画を動画サイトにいっぱいあげてたりして。SorrySorryとかGeeとか、当時はそういう普通の人のすぐ側にあるアイドルの曲が多かったように思いますし、だからこそ世界中に広がっていったんじゃないのかなと思います。

 

そういう歴史があり、その後オタクとそれ以外の世界の乖離が年々広がっている状況で、2015〜2016に現れたのがTWICEで、まさにこの「普通の人がすぐ真似できるし楽しく歌える」っていうのにズバッと当てはまったのではないかと思いました。

(オタクは放っておいても自然に増えていくので...)
KPOPずっと聴いてる玄人の人にはどこがいいのかわからないなどど言われたり一部歌唱クオリティなどをdisられたりするのを見かけたりしがちですが、テクニックとかそういう事じゃないんだよ!メンバーと一緒に歌って踊ったら絶対楽しい曲だしハッピーなダンスじゃないか!!って言いたくなってしまいます。TWICEによって一般層もアイドルの楽しさを思い出したんじゃないかなというか。
例えば私は日本の女子アイドルにはオタク的には全然興味がないんですが、それでもフォーチュンクッキーとかヘビーローテションとかカラオケなんかで踊ったら楽しいし、推しを決めて総選挙を見たりするのってワクワクして好きです。そういう楽しさと同じようなものを感じます。

 

idologyのコラムに「アイドルは誰にでも開いている本のようなものだ」という素敵なフレーズがありましたが、本当に本来アイドルというのはファンやオタクだけのためではなく大衆全てのために存在するものであって、そういうアイドルの存在がTWICEによって大衆の方に返ってきたのかなと思いました。

 

無駄に長くなってしまいまして、今まさにGAONアワード2016見ながら打ってるんですけど、諸々の結果を目にして賞って誰のためのなんなのかね〜などと思いつつ終わります。

2016 GAONチャートを振り返る① [CD=音盤チャート編]

 

他の訳をのんびりやっていたのですが、2/22にGAONアワードがあるのを思い出したのでその前に書きかけだった記事を先にテキトーにまとめる事にしました。

 

ちなみに韓国にはすべての販売量やストリーミング数をまとめる日本のオリコンのような統一チャートがないのですが(音楽番組のランキングもあくまで番組内で完結している集計方法ですし)その中でも国内での販売量だけだとGAONがいちばん参考になるだろうということでGAONを振り返ってみます。
(ちなみにHANTEOチャートは国外も含めた登録販売業者内での販売チャートですので、韓国外での売り上げが反映されやすいです)

 

まずは2016年度のフィジカル(CD音盤)販売数から。
繰り返しになりますが韓国ではアイドル関連以外のCDがほぼ全く売れないという状況を反映して1〜100位までほぼ99パーセントアイドルグループ・もしくはアイドルソロか元アイドル(JYJとか元2PMのパクジェボムとか)でした。

100位中唯一アイドル関連ではなくランクインしていたのが、ヘッニムことパクヒョシンのアルバムでした。もちろん音源ではもっと売れてるんですが、ホンビン(VIXX)の熱狂ぶりを見るとある意味アイドルでいいのかもしれません。アイドル以外の歌手の中で唯一というのはすごいです。ソロだとチョーヨンピル以来かも?(調べてないけど)

 

というわけである程度のファンドム規模参考になりそうな10位までだけ。

 

1. WINGS (防弾少年団) 751301
2. EX'ACT KorVer.(EXO) 549378
3. For Life (EXO) 438481
4. 花様年華 Young Forever (防弾少年団)

※リパッケージ 368369
5. Coaster_LANE1(TWICE) 350852
6. Hey MAMA!(EXO-CBX) 275191
7. Lose Control (LAY/EXO) 274238
8. EX'ACT ChiVer. (EXO) 247899
9. LOTTO (EXO) ※リパッケージ 232564
10. FLIGHT LOG_TURBLENCE (GOT7) 225617

 

 

現状EXOのファンドムがいちばん大きいので、2016に出たアルバムがユニット含めて全部10位以内に入るというそのまんまの結果に笑
11位以下は順次グループ別だとSEVENTEENSHINee・INFINITE・VIXX・MONSTA X・BIGBANG・I.O.I・NCT127・UP10TION・WINNER・TEENTOP・BEAST・Sechskiesとつづきます。年代変わらずやはりボーイズグループが強いですね。

 

100位まで見ていくと特徴的なのが防弾少年団の過去アルバムが全てランクインしていることで、つまりこれは2016年に新規のファンになった為に遡って買った人が結構いたという事ではないでしょうか。
EXOがXOXOでブレイクした2013〜2014の間にまったく同じ現象が起きていたため、2016はまさに防弾少年団の年だったということかもしれません。
また唯一ベスト10に入った女子グループであるTWICEの売れ方にとても特徴がありましたが、これについては後ほど音源売り上げランキングの方でまとめたいと思います。


2016の日本のCDアルバム売り上げランキングを見ると、1位だった嵐の「Are you happy?」が推定累積売上数74万7115枚なので、アルバムだけで比べると防弾少年団の方が嵐より売れたという事に...EXOは宇多田ヒカル「Fantome」よりちょっと少ないくらいですね(推定累積売上数56万9963枚)。シングルCDの売上枚数ではAKB48の「翼はいらない」が累積売上枚数151万9387枚で1位で嵐も80万枚以上売れてるので、日韓で比べるのは難しいですが。

GAONは韓国内のみの売り上げとはいえ国外からも買ってる人はたくさんいると思いますが、現在1・2番目に購買力が高そうな韓国以外の国であろう中国でのファンカフェ人数ランキング1位のEXOとは違って、防弾少年団の中国でのファンドムがまだそれほど大きくない事を考えると他の国のペンドム規模が結構あるということで、これは結構すごい事のように思います。

ついでに100位以内に入っていたグループからのソロ活動アルバムCD売り上げランキングも記しておきます。
(人によっては複数ランキング入りしてたりミニアルバムとフルアルバム混在ですが、いちばん売れたアルバム基準です)

 

7.LAY(EXO)
18.テミン(SHINee)
19.テヨン(少女時代)
30.ジェジュン(JYJ)
31.ウヒョン(INFINITE)
33.ジェシカ(元少女時代)
43.ユチョン(JYJ)
47.ティファニー(少女時代)
52.ジョンヒョン(SHINee)
63.XIA(JYJ)
64.キュヒョン(SUPER JUNIOR)
65.イェソン(SUPER JUNIOR)
70.ウンジ(Apink)
72.リョウク(SUPER JUNIOR)
89.サンドゥル(B1A4)
84.Jun.K(2PM)

 

2016は今まででいちばんソロデビューが多かったかも?アルバム出してなくて音源のみの人も入れるともっといましたし。これも音盤はシンプルにファンドム規模を反映しているようですが、音源ランキングだと結構がらっと変わってきます。

 

本命の音源チャート編に続きます。

 

[音源チャート編]

http://nenuphar.hatenablog.com/entry/2017/02/22/211313

 

【ize訳】スジのソロ vs ソヒョンのソロ


【ize訳】スジのソロ vs ソヒョンのソロ
2017.01.31

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2017012912037237959&pDepth1=i2301

 

長い経歴のアイドルグループ出身だが、ソロ活動は初めてだ。 そして、これまで見せてくれたイメージとは異なる方向をそれなりに模索した。 同じ時期に発表されたスジとソヒョンのソロについて、ファンヒョジン記者と音楽評論家ソソンドクがそれぞれ話した。

 

「Yes No Maybe」、スジの「美しさ」だけが残った

 

「Yes No Maybe」のミュージックビデオは、あからさまにリファレンスを示している。 全体的に赤い色が際立つトーン、揺れる画面、香港の街など実際に香港オールロケにより撮影された映像は映画「恋する惑星」や「花様年華」「天使の涙」などの作品を想起させる。 映画を詳しく知らなくても、簡単に把握できるほどだ。 この中でスジはこれまで見せた姿とは少し異なる顔を延期する。 薄いスリップワンピース一枚だけを纏ったまま香港の夜の街をふらつきながら歩いて、呆然とした表情で濃い色の口紅をやたらに塗りつけながら、ベッドの上で恋人と時間を過ごしたりもする。 さらに、最後の場面ではスジが自分から去った恋人と彼のそばにいる誰かを殺したという事実が暗示される。 適度にに清純で適度にセクシーで、でも危うくて危険そうなイメージ。 要約すれば、「Yes No Maybe」のミュージックビデオはスジの裏の面を紹介するために企画されたものだ。

 

スジはいつも晴ればれと明るくて優しい女の子だった。 彼女が所属しているmissAはデビューの頃から挑発的で侮れない女性を謳っていたが、ステージでのスジとスクリーンでのスジは同じ一つの文脈に移されなかった。 VITA500等の広告や映画「建築学概論」などを経て彼女が獲得したキャラクターは、ビタミンのような少女、あるいは「国民の初恋」だった。 しかし繰り返されるイメージには限界があり、これ以上そこに滞在できない状況で少し他のコンセプトである「Yes No Maybe」は妥当な選択のようにも見える。 問題は本当にこれがスジに新たなキャラクターを付与しているのかどうかだ。 ミュージック・ビデオのリファレンスも直観的だが既に時期外れのもので、はるかに破格的に演出することができたであろう設定に退屈に蓋をする。 「声を聞けば明らかにわたしの心がまた揺れてしまう」、「二度とあなたに会わないと決めたのに またあなたに向かっている」など、離れた恋人に揺れる女性のストーリーもまた、2017年の今は古臭く聞こえざるを得ないが、ミュージックビデオで消極的に試みた「逸脱」を反故にしている。 最初から最後まで苦しそうな呼吸の歌、セクシーな雰囲気を漂わせつつもやり過ぎではない振付を、missAのメンバーとしてではなくひとりでも十分消化したのは確かにスジの力である。 ただしこれらの長所も、何一つ目立たないコンテンツの中でそれなりにうまくやり遂げたという程度で埋もれてしまっている。

 

結局、残るのはスジのビジュアルだけだ。 「Yes No Maybe」のティーザーがインスタグラムサイズの短いクリップで作られたように、振り付け映像でもミュージックビデオでも唯一スジの「美しさ」だけが切りはなされて後々まで見たいほどの強い印象を残す。 初恋の少女のようにこんなにも美しかったスジが、あんなことをしても美しいという証明。少なくともスターの魅力を削って食ってしまっていないのはコンテンツとして重要な役割だが、だからといって皆がすでに知っていたスジの美しさをただ損ねない範囲内でとどまった「Yes No Maybe」を成功だと評価できるかは疑問だ。 それは何枚かのファッショングラビアでも可能なことだからだ。 そして、この活動が成功的な企画であったか否かは、俳優としてまたは歌手としてスジの後の行動と成果を通じてさらに確実に判断できるだろう。

 

ファンヒョジン

 


「Don't Say No」、ソヒョンが選択したソヒョン

 

ソヒョンはソロアルバム「Don't Say No」発売後、しばしば自分自身を「新人ソロ歌手」と表現した。 行き過ぎた謙遜の表現かもしれない。 彼が所属している少女時代は今年10周年を迎え、生きる伝説に近い立ち位置になっている。 しかし、MBC[夜]「覆面歌王」でソヒョンは個人技でワンダーガールズの「Tell Me」とドラマ「X-Files」のモノマネ演技を披露しながら自分の実際の声を長く露出し、1ラウンドではプロとアマチュアの違いを明確に表わして2ラウンドを経て、普通の出演者とは全く違うレベルの歌や舞台マナー、振り付け消化力を見せてくれた。 しかし、キムソンジュが一人でやきもきする姿が面白いほど判定団の誰も彼女だと予想しなかった。 理由は二つのことだ。 まず、誰も「少女時代のソヒョン」が「覆面歌王」に出演すると簡単に期待していなかったこと。 そしてもう一つは、人々は思ったよりもソヒョンの声をよく知らなかったということだ。

 

彼女が少女時代のメンバーとしてうたう曲では彼女は曲中で最も多く登場する声に属するが、それをソヒョン個人として認識できることはあまりない。 さらに、テティソの三人のうちひとりだが、すでに大衆的に刻みこまれたテヨンやティファニーに比べ、ソヒョンの声を別途で言及することは多くない。 要するに、ソヒョンの歌は「少女時代の声」だったのだ。 ソヒョンであることを知って聞く「覆面歌王」ステージはその証明だ。 人々は少女時代のヒット曲で聞いたその唱法を、声と顔を隠して歌う完全に他のアーティストの歌を通じて再確認する経験をした。 彼女が自分を「新人」と表現する時、ただ謙遜したり「初心」を表現すること以上の複雑さが盛り込まれる理由だ。

 

その複雑さは「Don't Say No」を作った過程と結果にそのまま投影されている。 彼女が様々なチャンネルを通じて明らかにしたように、最初ソロプロジェクトを開始した時に所属事務所は少女風、正確には「末っ子風」のタイトル曲を推薦した。 大衆が認知している「少女時代のメンバー」に似合う歌、「正しい生活の少女」という公式に近いイメージを反映した意見だろう。 しかし、ソヒョンは固定的なイメージに滞在したり、逆に急激でぎこちない成人式を行うことよりもよい選択をした。 少女時代の中で十分な実験を経たR&B、ポップスで自分の話をすることを。 SMエンターテインメントはこの分野で独歩的な資源と力量を投入できる会社であり、実際に最近一時よりもスムーズな結果を出している。 ビジュアル面でも戦略は類似している。 復古コードでセクシーなイメージを中和したりしながら、ひそかに破格的なビジュアルを挿入する余裕を得る方式はすでに「Mr.Mr.」で追求したものだ。 自ら歌詞を書いて1人で歌全体を消化するというのは、単純な資本の問題ではない。ソヒョンは過去10年間で少女時代として成長し共有したが、「末っ子」のイメージには及ばなかった成人アーティストとしての地位を一気に捕まえた。

 

ゆえに「Don't Say No」は、アイドルが自分のアイデンティティを見つける過程に対する特異な例示の一つとして残るだろう。 普通は自らが創作者の位置に上がって「脱アイドル」を狙うというのが最もありふれたものでありつつも、明確な方法だ。 またはジョンヒョンの例のようにシステム自体を十分に活用する方法を探す賢い方法もありうる。 ところが、ソヒョンは自分に向けたディレクティングを自ら変えてしまった。 その結果、ソヒョンを眺めるスタイルは完全に変わった。 今どのようなアイドルが自らそれをやり遂げられるだろうか。

 

ソソンドク(音楽評論家)

 

文|ファンヒョジン、ソソンドク


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過去の記事も合わせて読むとファンヒョジンさんは明らかにフェミ寄りのライターさんのように感じるのですが、その視点から見るとmissAがあんな感じだった分スジの曲のMVに対する評価はそうなりますよねという感じです。そもそも今のスジファン層を考えると、少し年代が上の男性も多そう(まさに「建築学概論」で己の大学時代を懐かしむような...)だと思うので、そういう層はそんなに逸脱したものは好まなさそうというか。YES NO MAYBEの歌詞もそこはかとなく不倫の香りがしなくもない。個人的にはmissAとドリームハイがかなり好きだったので今のスジはそんなに興味がもてないんですが、建築学以降のスジのおかげでJYPが助かったことを考えると複雑な気持ちです。スジのアルバム、実際売れてますしね。

一方のソヒョンは逆に自分の意志をガツンと出してきた感じが面白いです。ソシのファンは男性が多いイメージですがMAMAの投票割合などを見ると女性も結構多いですし(日本でも女性ファン多いし)最近のSMのガールズグループはどちらかというとガールクラッシュを意識している感じなので、この選択を許したのもなんとなく納得しました。

 

ところでスジのMVのイメージソースと思われる「恋する惑星」「花様年華」「天使の涙」いずれもウォン・カーウァイ監督映画ですね。ウォン・カーウァイ風というか撮影担当だったクリストファー・ドイル風の意匠はここ1・2年のKPOPのビジュアルイメージに頻繁に見られるように思います。防弾少年団はそのままアルバムタイトルとして作品名を拝借していますし、TWICEのMVのジョンヨンパートなどちょっと思い出しただけでもいくつか出てくる程度には流行っているのでしょうか。
一方でソヒョンソロだけでなく最近のSMのパキッとしたレトロな色彩は90年代〜2000年代初頭のTrattoria Recordsのジャケットデザインみたいで、ひょっとしたらまさにその時代に日本でイケてるとされていたテイストが今韓国で流行ってるのかなと。
おしゃれ雑誌の紙面デザインなどもグラビアに文字をほとんど入れず、フラットな写真(切り抜いたりしないで余白多めにとった四角い写真そのままとか)を主役にしてるのが多いのも、当時の日本のおしゃれ雑誌でよく見られたレイアウトみたいです。ざっくり言うと「海外の雑誌っぽい」というか...本当にざっくりだな。

同じ時代の韓国はまたテイストが違うので(まだ日本の文化が全部は解放されてなかったのもあるのかも)、今まさに日本の90sリバイバルを何故か韓国で感じます。
(日本でも80sが終わって90sリバイバル来てるっぽいですが、記憶が曖昧な時代の話なので正直境目がよくわかりません)

【IZM訳】Splash of the year 2016

【IZM訳】Splash of the year 2016

DATE:2016/12

byホンウンソル

 

 http://izm.co.kr/contentRead.asp?idx=28024&bigcateidx=19&subcateidx=20&view_tp=1

 

年末になると人々は三々五々集まって、これまでできなかった話も打ち明けて、来るべき年に向かって約束するような席を持ったりする。 IZMではもう四回目だが、文章で解決する忘年会である「スプラッシュ」特集を進行している。 嬉しいニュースもあるが、来年には遭遇したくない話もある。 より良い明日のための記録、2016年の韓国大衆音楽界の満潮と干潮を集めてみた。

 

1. One and Only BewhY

 

<SHOW ME THE MONEY>の無限疾走、疑いの余地なく今年の人物はラッパーBewhYだ。 MNET<SHOW ME THE MONEY 5>の優勝者、多くの話題のシーンを生み出して見せた主人公に、当然その呼称が帰るだろう。 自分の信仰を音楽に溶け込ませた、いわゆる'神様swag'という明確なキャラクターを構築した彼は、個性のある声とそれに合致する実力で毎回完成度の高い舞台を披露し、堅固なファン層を構築していった。もちろん大衆の視野に入ってきたルーキーが他にいないわけではない。 ミョンドは2次予選でアンコールまで受けた「野望のにおい」をデジタルシングルで発売しており、キラグラムもまた、<SMTM5>以降に放映した<UNPRETTY RAPSTAR3>の特別公演で歌った「Birthday」に新しいビートを入れて出した。 その他にもG2、ウテウンなどが新曲を発表した。審査委員席に座っていたイリオネアレコードは新しいレーベル「エムビションミュージック」を創設し、注目度を高めた。 プログラム参加者のうちハッシュ・スワンとキムヒョウンを迎え入れてイリオネアとはまた違うカラーを予告しショーケースを開くなど、新人を支援している。 このように国内のヒップホップ業界は今、スター飽和状態だ。ただしその先頭に誰がいるかを論ずるなら、答えはたった一人だ。BewhYは「Forever」「Day Day」など新しい音源がアップデートされるたびに続々とチャート1位を占めていただけに、長年の友人で同じく優勝候補だったラッパーCjammと一緒に作業した新しいシングル「Puzzle」をこれといったマーケティングをしなくてもトップに押し上げた。 1993年うまれの「怪物」はその範囲をますます拡大している。

 


2. 乙の乙-善良な歌詞と悪い歌詞という区別があるのだろうか。 あるのだ!

 

メディアの華やかなスポットライトからは距離を置いて孤独な戦いを選んだ人もいた。 ラッパーのJelly Kは今年初め、正規アルバム「感情労働」を発表して「乙」の立場を代弁しており、ソーシャルメディアを通じて所信のある発言を続けた。 最近は政治的メッセージを盛り込んだ曲「HA-YA-HEY(下野して)」を公開して、大衆がヒップホップミュージシャンに望んでいた世相批判への渇望を解決してくれた。

 

しかし、その意図とは関係なく論争をもたらした「悪い歌」もあった。 大統領を狙撃する目的で「披露」されたラッパーSanEの「悪いX」とDJ DOCの「受取人は明らか」は女性嫌悪の疑いを受けて逆に批判の対象となった。 不当利益を取った権力者たちが石つぶてを受けるのは当然のことだが、事態の流れと無関係な要素を持ち出すことは足を引っ張りあうことにしかならない。 どうか「我々の核心的な目標は、『今年達成しなければならないのはこれだ』というものだとして精神を取り戻さなければならない」のだという事を忘れないで欲しい。さあ。

 

 

3. 『存在するだけで悪口を言われる女の子』(チェサム「Ya」)の反撃

 

2016年は韓半島の歴史の中で最初にフェミニズム論争が学問の側面を越え、一般にまで広まった年だった。 しかし、夜明け前が一番暗いと言ったのは誰だっただろうか。 今年の最も大きなイシューにはそんなに手放しで喜べないプログラムがあった。 依然としてPRETTYを「失わなかった」<UNPRETTY RAPSTAR 3>は、編集権を利用し絶えず外見の対決を助長して攻撃の水位を高め、女性らしさの低い女という「ひとつにつぎはぎされた偏見」を掲げて刺激的なキャットファイトシーンを演出した。<UNPRETTY RAPSTAR 2>に出演したラッパーKittiBは新曲「Nobody's perfect」で女性をめぐるフレームと真正面から対立した。 スリックは初のレギュラーアルバム「COLOSSUS」でフェミニズムの問題を歌詞に込め、またアルバムの質的な面でも好評を受けた。 昨年にMC METAとともにヒップホップ業界内の自浄作用と社会参加を促すラップ映像を製作したりもしたチェサムはEP「Suicide」で10代の頃に女性として経験した不当な待遇を淡々としながらもがっちりと告白した。 「音楽をする女」たちはもはやおとなしい「娘」になることを拒否する。

 

 

4. 8月は大人である、私たちの世界!

 

8月が熱いのは天気のためだけではない。 夏はフェスティバルの季節だ。 芝山ではレッドホットチリペッパーズ・JEDD・Disclosureたちがメインで雰囲気を盛り上げ、ペンタポートロックフェスティバルにはSUEDEWEEZER・パニックアットザディスコの登場で歓声が溢れた。ジサンは既存の名前にいくつかの単語を加えて「ジサンバレー・ロックミュージックアンドアーツフェスティバル」という長い名称へとジャンルの半径を拡張した。 ライブで進行するアーティストではなくDJをヘッドライナーとして立てた事については意見が分かれたが、その日の観客たちが皆楽しく遊んだということは否定できない。

 

ソウルミュージシャンに向けた最初のフェス、ソウルソウルフェスティバルもあった。 ペンタポートロックフェスティバルと日程が重なるという点や運営上の未熟な部分は惜しかったが、1日間隔で単独コンサート開催した「覇気」のMAXWELL、ミュージックソウルチャイルド、Gallantなど錚々たるラインナップでこれを克服した。

 


5. 街を彩る音律ー芸術家の叫び・ライブハウスの照明が一つ二つと消えていく。

 

2015年を皮切りに、すでに二枚目が発表された「ツバメ喫茶店のコンピレーション・2016」は、単にインディーズミュージシャンを宣伝するという概念を超え、実際の演奏が行われる場所に対する愛情とそこを守りぬくための訴えを込めるという目的を盛り込んでいる。 ファンギョンハ、ファンプハをはじめ、11人の音楽家は「ジェントリフィケーション」という名でコンピレーションアルバムを出した。 自立音楽生産組合が彼らを支援した。サックス奏者キムオキはIZMとのインタビューで「弘大を越えて最初に公演したパダビ、シクルラウドゥのような空間が今はなくなった。 このような場所がなくなれば結局、私の行くところがなくなる。 さらに、なくなっていく理由が正当なものだとも思えない」として、音楽をするために戦わなければならない現実について吐露した。 その時同時に言及した漢南洞の「Takeout Drawing」は結局、閉店した。

 

Ruailrock 花の香りだけ残っているが
私はどこに行くんだろう
花は散ってビルの森だけがたまって行くのに
私はどこに行くんだろう

* Crying Nut 「Ruailrock'」)「ツバメ喫茶店のコンピレーション・2016」)


https://youtu.be/trE0OGrNDBY

 

ミュージシャンたちはまた、弘大を脱出して光化門広場にも姿を現した。 政府の文化芸術界ブラックリストが明らかになったのが始まりだった。 大統領の退陣を叫ぶ「ハヤハロック」コンサートではHuckleberry fin 、MONOTONES、GALAXY EXPRESSなどが参加してアンプの電源を押し上げた。

 


6. 花道に落とされたいばらーアイドルが傷つく7年目シンドロームが怖い。

 

CUBEはヒョナを除いた4MINUTESのすべてのメンバーと再契約を進行しておらず、結局グループは解体された。 同様に2009年にデビューした2NE1はミンジの脱退とボムの再契約不発によって「ヤンヒョンソクの宝石箱」を去った。 しかし、DSPの「併殺打」は先の両社を軽く越えた。KARAに続きRAINBOWの解体、APRILのメンバーの相次ぐ脱退まで。 ファンはDSPのずさんな管理や戦略不足を指摘しながら激怒している。

 

今年の健康赤信号を最も多く受けたアイドルグループはOHMYGIRLである。 メンバーのうちビニは失神寸前の危険な瞬間を経験しており、スンヒは音楽放送録画後に過呼吸症候群で応急室に運ばれ、ジニは摂食障害で今までも休憩を取っている。パニック障害として活動を中断していたWINNERのナムテヒョンは結局チームを脱退し、YGとの専属契約も解約した。 GFRIENDのオムジは筋肉の異常の症状で休んでいたが、最近復帰した。 REDVELVETのジョイもまた、公演途中に知ることのできない理由で倒れてファンを驚かせた。 防弾少年団のジンとVIXXのレオは悪名高い番組「アイドル陸上大会」で試合の途中にけがを負った。このような危機的状況が発生したということ自体だけでも所属会社は批判を受けなければならないが、それ以上に不備のあるフォローと態度で失望がさらに大きい。 今エンターテイメント会社が1番に価値あるものと考えて優先しているのが「人」であるとは言えない。 アイドルに対する配慮と覚醒が求められる。

 

 

7. 最近何聴いてる?

 

オクサンダルピッや10cmに代表されるレーベル、マジックストロベリーサウンドは混声デュオCheezeというライジング・スターを生み、すでにスウェーデンランドリー(스웨덴세탁소라)という女性デュオの成功的な先例を残したSHOFAR MUSICは新しい家族「赤い頬の思春期」がメジャー市場でも人気を得てチャートで巡航中だ。 一時はマイナー感性と呼べるような比較的難解、時には奇怪な感じまでするような韓スタイルがインディー・レーベルにずらっと並んでいたが、今は柔らかなポップミュージックが大勢だ。 長所と短所があるが、大衆との接点を作ったという点で意味を獲得したのは確かだ。

 

* 2016/12 ホンウンソル

 

乙の立場:労働契約などで書類上雇う側が「甲」雇われる側が「乙」と記載される事から「弱者」の意味。

 

今年達成しなければならないのは〜:2015年5月12日の閣議で朴槿恵大統領が言ったフレーズ。朴槿恵的な話法としてネットでよくネタになるらしい。

 

롸일락(ruailrock):弘大にあるロックミュージックパブ。

 

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JPOPやJROCKなどの国外ミュージシャンを含む様々なジャンルの音楽情報ウェブマガジンIZMの2016まとめ記事でした。

こうして全体を振り返ると、2016の韓国はフェミニズムの年であり、国内ヒップホップはすっかり大衆化して代わりに国内ロックの居場所はますます少なくなり、身も心もすり減るほどに忙しく働く稼ぎ頭のアイドル達の過酷な状況が一層明らかになった年だったのでしょうか。

2016のインディーズスターと呼べるBolbbalgan4(赤い頬の思春期)が所属するSHOFARミュージックは他にも幻想的なイメージの女性デュオ・スウェーデンランドリーや男女デュオのヴァニラアコースティックなど素敵なアコースティック系のミュージシャンが多く在籍しているレーベルで、そういう音楽が好きな方にはおすすめのレーベルです。

https://youtu.be/QLN-T9Bc_X8


10cmやオクダルは昨年日本でも定期的にライブを開催してくれて楽しませてもらったので、SHOFARのアーティストのライブもいつか生で聴けたらいいなと思っています。
(インディーズ系のアーティストのライブは開催日が突発的に発表されることが多くドルコンのように計画して渡韓しにくかったりするので、日本在住者にとっては日本で見られるのはとてもありがたい...)

CLの北米活動とKドルの欧米進出についてのあれこれ

CLがガス・ヴァン・サントやドレイクと仕事をするのではという噂があった時に、CLのアメリカ進出について去年ちょっとだけ調べたメモが出てきたのでまとめてみました。
図にした方がわかりやすいとは思うんですが、このブログは基本スマホから更新してるので図を作って張るのは難しいかなという事で、ひとまず文章にてご容赦ください。うまいことできたらそのうち図も貼るかもしれません。

 

CLのアメリカでのマネージャーはご存知ジャスティンビーバーやアリアナグランデのマネージャーとして有名なスクーターブラウンが担当しています。スクーターブラウンはPSYやGDのマネージメントも担当しており、そもそもYGとは浅からぬ縁ですね。
(CLとPSYはアメリカではSchool Boy Records 所属ですが、ここはDEF JAMと同じ ユニバーサル傘下)

 

そしてYG傘下のEPIKHIGHのレーベルHIGHGRNDは2015年の10月にカニエウエストのDEF JAM傘下のg.o.o.d MUSICとコラボレーションミュージックキャンプをしていました。これにはイハイやhyukohのオヒョクも参加しており、この時製作した曲のうち「FUXX WIT US」はイハイの「SOULITE」に収録されています。
4日で14曲作るというこのプロジェクトはg.o.o.d MUSICからはグラミー賞も受賞している社長のCHE POPEと3人の作曲家が、HIGHGRNDからはTABLO・DJ Tukutz・CODE KUNST・イハイ・hyukohのオヒョクが、カイリミノーグやリッキーマーティンなど欧米のアーティストだけでなくKPOPへの曲提供も多く、過去何曲ものビルボードNo.1ソングを生み出しているノルウェーベースの作曲会社DSIGN MUSICからは4人の作曲家とトップライナー(韓国系の方のようです)が参加して行われました。YOUTUBEで作業光景が公開されているので興味がある方はHIGHGRNDかhyukohのアカウントをご参照ください。


ちなみにDSIGN MUSICはSMエンタともユニバーサルミュージックと合同のソングキャンプを行なっており、EXOのWOLFや少女時代のGenie、I GOT A BOY、REDVELVETのHappinessといった韓国のタイトル曲だけでなく日本アルバムの収録曲もたくさん提供しています。安室奈美恵や嵐や倖田來未などにも曲提供しているようです。HIGHGRNDのソングキャンプにも参加していた所属作曲家のAnne Judithwikさんの10+ASIAインタビューの翻訳がKstyleで読めます。
(http://news.kstyle.com/m/article.ksn?articleNo=2005465)
SMのソングキャンプとの違いはラッパーやシンガーが直接参加したかどうかでしょうか。

 

また、TabloがKRSPというLAのブランドとコラボしましたが、ここのデザイナーはDEF JAMのロゴをデザインしていた方で、音楽も元YGのMastaWuがやっていたりしました。

この流れで言うと既にカニエにはコネクション(?)がありそうですし、DEF JAMとドレイクのブランドOctober's Very Ownとコラボレーションの噂もありましたので、このあたりの人脈はすでに出来ていても不思議ではないと思います。
LiftedのMVを撮ったDave Meyers(Jetの曲が強烈に印象に残るiPodの超有名なCMを撮った監督。ミッシー・エリオットやリアーナという女性アーティストのMVを多く撮っています)がアメリカでのCLドキュメンタリーを撮っていたり、正式デビュー前にDiplo・Riff Raff・OG MACOなど早々たる面子とコラボレーションした曲を出したりできたのは敏腕マネージャーがついているというのもあるでしょうが、ここ数年かけてじっくり浸透していったアメリカ市場でのPSYやBIGBANGといったYGアーティストの信頼性や(PSYはちょっと特異でしょうけど)2NE1が活動できなかった期間に1年以上かけてアメリカで色んなイベントに顔出ししたり始球式したりパーティに参加したりして顔を広めていたCLの地道な努力もあるのかもしれません。少なくとも、よその事務所も◯◯(お好きな欧米の映画監督をお入れください)にMV撮ってもらおうとかそういう感じのノリの仕事ではないのではないかと思います。

 

過去、3大事務所は色々な形で欧米進出を試みてきましたが、ビルボードのランキングで見ると2017年1月まででワールドデジタルチャート(アルバムではなく曲のチャートの方)の1位をとったKPOPアーティストはPSY(4回)・BIGBANG(4回)・2NE1・EXO・CL・防弾少年団・GD&Taeyang・BLACKPINKの8組との事なので、一応今の所はアジア圏以外への定着は平均的にはYGがいちばん成功してるという感じでしょうか。
しかしTWICE諸々の成功で最近景気が良いらしいJYPも3度目の正直でまたアメリカ進出を狙っているとか...韓国のTV番組でそのような事をパクジニョン餅ゴリ社長(正確にはもう社長じゃないそうですが)が言っていたそうで。そういえばEXOもアメリカツアーやってましたね。

 

過去欧米で特に話題になっていたBIGBANG・B.A.P・防弾少年団というグループの並びを見ると、音楽的にはヒップホップ+エレクトロでルックスやコンセプトもswagな感じの方が受け入れられやすいのかな?などと思いました。ダンスに関しては必ずしもびっしり揃ったカル群舞が尊ばれているわけではないようですので、どちらかというと曲とビジュアルイメージの方が重要なのかな...?

【ize訳】2016年のガールズグループ│③GFRIENDからOHMYGIRLまで、それぞれ違う顔のガールズグループたち

2016年のガールズグループ│③GFRIENDからOHMYGIRLまで、それぞれ違う顔のガールズグループたち

2016.05.10

 

http://m.ize.co.kr/view.html?no=2016050820497232794


最近のガールズグループの重要なキーワードは、「少女」だ。最近デビューした新人ガールズグループは、ほとんどが少女のビジュアルの中で特定の要素を強調させ、自分たちのイメージを構築している。以前のガールズグループたちが普通は「清純」と「セクシー」というイメージの中で登場していたとしたら、最近のガールズグループは、「少女」に象徴されるそれぞれの年齢の中で大衆の様々嗜好を満足させようとする。それほどにガールズグループは少女というキーワードを共有するが、過去に比べてより多様な色を表現し、自分たちの市場を探す。一方、MAMAMOOのように少女のイメージを使用していないにも関わらず清純でもセクシーでもどちらでもない、誰も説明できないカラーを持ったグループも登場した。新世代の「ガールズ」グループは、どのように彼女たちの色を作っていくのだろうか。MAMAMOOの歌のように、今新しいガールグループに関心を持ち始めた人のための「好みのどストライクエース」の話。

 

TWICE、美貌が「열일(ヨルイル)」する少女たち
#全員ビジュアル担当#SIXTEEN#スタジャン


TWICEの今回のアルバムのタイトル曲「CHEER UP」で9人全員が両手で頬杖をついて集まっているエンディングは、TWICEのアイデンティティを最もよく示して瞬間である。変身少女ものの主人公からオウドン(パク・オウドン。朝鮮前期の貴族の娘だったが離婚後に芸妓に身を落とし身分の高い男性たちと浮名を流したため、処刑された。おそらくコスプレでは悪女的なイメージ)まで集めてきて、全く一貫性の脈絡がないコスプレのように構成された「CHEER UP」のミュージックビデオも、メンバーひとりひとりの魅力を大変よく見せることができるように作られている。すなわち「綺麗さ」がコンセプト同然のグループであり、「CHEER UP」のステージはそのようなきれいな姿で彼女たちを見る人々を応援する。それぞれ異なる魅力で美しい女の子たちの健康で快活なエネルギー。多くの人が考えている美しい少女たちの集合体である。


IOI、私たちは夢見る少女たち

#プロデュース101 #PICKME #DREAMGIRLS

 

MNETのサバイバルプログラム「プロデュース101」で "私たちは夢を見て少女たち」と歌った「PICK ME」が少女たちの夢をかなえてほしいという願いだとしたら、「DREAM GIRLS」は自分の少女に投票した人にその夢がどのように現実になるかを示す結果である。投票を介して生き残っただけのメンバーは、すでにそれぞれのファンドムとイメージを重ね合わせた。ミュージックビデオもソミがクライミングをしたりチェヨンが階段で踊ったりするようにそれぞれのメンバーに似合うキャラクターを付与することにより、プログラムで積みかさねていったこれらのイメージをそのまま持って行く。ここで何度も失敗しながらも素晴らしい成功をするミュージックビデオの内容は、プログラムを通じたデビューという成功叙事詩を強化する。 「夢見る少女たち」がいよいよ 「この時間は、私のもの」にする過程を一曲の中で見せてくれて、それを人々が納得することができるグループである。


REDVELVET、不思議の国の少女たち

#ミュージックビデオ#RED&VELVET#人形工場

 

「レッド」と「ベルベット」のふたつのコンセプトに分かれて活発なダンス音楽と暗く夢幻的なバラードを消化する。そして「DUMB DUMB」の時はインスタグラムを連想させるアスペクト比の映像ティーザーを製作し、意味は分かりにくいが独特の雰囲気のイメージと信じられないほど細かいテンポに合わせて激しいダンスを踊る姿を休むことなく見せてくれた。REDVELVETはベルトコンベアー上ののピッピ人形(「DUMB DUMB」)のようにきれいで溌剌としているが、「くるくる花踊る、ウダンタンタンウサギたちが戦う」世界では今ここに落ちてきたばかりの少女たちであるわけだ。 ユニークさそのものがコンセプトの一部と言えるほど独特な位置を占めている。


GFRIEND、最後まで走りつづける少女たち

#跳び箱振り付け#七転び八起き#音源強者

 

毛先までキックをしたり、跳び箱を飛ぶ振付とタイムマシンの振り付けを披露するヨジャチングの舞台パフォーマンスは、彼女たちが見せようとする少女のイメージそのものだ。体育の時間の力強い女子高生のようだった「ガラス玉」から「すぎていった時間の世界の中で君を抱きしめてあげる」と告白する「時を超えて」まで、ヨジャチングはどんなことがあっても最後まで走りぬくしっかりした少女のイメージを着実に固く守ってしてきた。そしてミュージックビデオでは、体育館で声高に悪戯をして跳び箱を跳んだり、扇風機を回して横たわっているかのように、現実にどこかで見たような身近なイメージをうまく描き出す。はにかみながらも走る、どこかで見たような顔の少女たち。彼女達のグループ名が「ガールフレンド」であることは偶然ではないだろう。


LOVELYZ、一層悲壮になった漫画の中の少女たち

#CANDY&JELLY#レースソックス#執着

 

LOVELYZが示す少女は、現実から一歩離れた少女漫画の中の世界に存在するように見える。 「CANDY JELLY LOVE」のガラス瓶に入れられたキャンディとゼリーのようなきれいな小物たちと、ミュージックビデオに静止画像のようなポーズで座っていたメンバーは、少女たちのイラストをそのまま移したかのようだった。しかし、内気な心が暴かれることを恐れて隠れて見守っていた少女(「AH-CHOO」)たちは、「DESTINY(私の地球)」に至るとは「なぜずっと彼女の周りだけをぐるぐる廻っているの」と尋ねながらも、「背を向けることができない 君だけが好き」と話す。 彼女たちはもう鬼ごっこするように内気な心を表現した少女であり、悲劇的な片思いの痛みを悲壮な表情で乗り越えていく少女に成長した。 まるでジャンルが変わった純情漫画のサブヒロインのように。


OHMYGIRL、瑞々しい空想を広げる少女

#インスタグラム#フォトカード#星座振り付け

 

OHMYGIRLは愛しあう人たちを結びつけてくれるいたずら好きの天使(「CUPID」)や、「一匹の鯨がピンク色の海」を泳ぐ自分を想像する少女(「LIAR LIAR」)だ。 そして少女たちの豊かな想像のようなコンセプトはディテール部分でのビジュアルで完成される。 インスタグラムではローラースケートと半そでTシャツ・スカートを色とりどりに配置した写真でコンセプトを公開したり、全体のイメージを分割してアップロードすることもある。 ファンタジー世界の妖精たちのようなコンセプトの「CLOSER」では、舞台の上から眺めると星座の形になった振付の動線が話題になったりもした。 まるで色とりどりにダイアリーを飾っておく少女たちのように、想像を手助けする小さな部分までも逃さず彼女たち自らが少女の空想になるのだ。

 

APRIL、コスチュームプレイをする少女たち

#メイド服#ガールスカウトティンカーベル

 

「夢キャンディ」のメイド服や「MUAH!」のガールスカウト、今回のアルバムの「ティンカーベル」まで、APRILはアルバムごとに異なる衣装でコンセプトを露出する。そしてミュージックビデオは、コスプレを介して彼女たちを童話の中の少女になったかのように描く。ネイビーの上着と赤いスカートにアルプスの少女のようなメイド服を着て山の中を歩き回る白いユニコーンと会い、日が差している森の中でティンカーベルの衣装を着て踊ったりする。 コスチュームでコンセプトやストーリーラインを説明しながら、曲ごとに異なる世界を示している。 その点で、毎回変わる少女の姿そのものが一つのコンセプトと呼べるようなグループだ。


MAMAMOO、自分たちだけでも楽しいMAMAMOOだけの世界

#不朽の名曲#UmOhAhYeh#アドリブ

 

特殊メイクをほどこして男装をするほど、ミュージックビデオであからさまに「百合」コンセプトを明示した「Um Oh Ah Yeh」は、現在のMAMAMOOの独特の位置づけをよく示している。 必然的にステージの外の誰かに愛していると言うガールズグループとは異なり、MAMAMOOはムンビョルを通じてグループの中ですでにロマンチックな関係を完成させた。 メンバー同士で背の高さについて喧嘩をする話を歌(「1cmのプライド」)にして公開するように、彼女たちは外部の誰かに愛を告白するよりは、メンバー同士で楽しく遊ぶ姿そのものをコンセプトとして作られた。 あえて外部の男性に愛を告白せず、彼女たちだけでも楽しい世界を見せることで成功できるということを証明した、他のどの少女たちとも違う独特な位置だ。

 


記事|コイェリン
校正|キム・ヨンジン


※ヨルイル:열일=最近はもっぱら「熱心に働く(열심히 일하다)」の略語として使われる事が多いよう。エステサロンに行って美しさが열일とか、ジムに通って肉体美が열일という感じ。
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REDVELVETやOHMYGIRL、MAMAMOOはガールクラッシュと呼ばれて女子に人気がありますが、それぞれの理由がわかるような記事だと思いました。REDVELVETは女子中高生、OHMYGIRLは女子アイドル、MAMAMOOは大人の女性に人気があるというのも納得です。れっべるは小さい頃にいつも一緒に着せ替えをして遊んでいたお気に入りのドールたちみたいだし、おまごるは少女が鍵つきのノートに綴った空想の物語のヒロインのようだし、背の高さで張り合うMAMAMOOは男性グループがいちゃいちゃしている姿を見るような、ちょっとどきっとするような雰囲気というか「萌えがあるような気がします。
(「Um Oh Ah Yeh」は歌詞からして、主人公が見つめていた相手と「オンニその女誰よ!」と詰め寄っていた女性は女性同士でただならぬ関係である事が想像できますし、主人公もその先の事はわからなくて想像の余地があるあたりがなるほど!!という感じです)

【ize訳】2016年のガールズグループ│②TWICEのコンセプトVS I.O.Iのコンセプト

2016年のガールズグループ│②TWICEのコンセプトVS I.O.Iのコンセプト
2016.05.10

 

http://m.ize.co.kr/view.html?pDepth1=i2101&no=2016050821127231952

 

 

サバイバルプログラムでデビューし、メンバーが多く、メンバーひとりひとりの個性がはっきりしている。何よりも知名度があるという武器を既に装着した状態だ。この渦中にTWICEとI.O.Iが切ったカードは「応援」というキーワードだ。果たして、両グループは同じキーワードで各自どのようなストーリーを見せてくれているのか。そしてその結果は、見る人々を説得することができるレベルなのか。TWICEの「CHEER UP」とI.O.Iの「DREAM GILRS」についてファンヒョジン記者と音楽評論家ソソンドクがそれぞれ話した。

 

TWICE、今最も知名度のあるガールズグループの顔

 

TWICEのコンセプトには、解釈が入り込む隙がない。 「CHEER UP」というタイトルで即座に連想されるのは誰かを応援する画像であり、TWICEのスポーティな舞台衣装はこれを忠実に反映したものである。実際には歌の内容はスポーツからは離れており、ただ自分が好きな相手により積極的に近づいてもらうように乞う内容だという点はそれほど重要ではない。それこそ「応援」というコスチュームを装着したコンセプトだ。それぞれ異なる美しさを持つTWICEのメンバーが野球ジャンパーとクロップドT、テニススカートなどを身に着けているシーンは、それ自体が健康感とセクシーさの明らかなメッセージでもある。

 

「CHEER UP」のミュージックビデオは、カメラフィルタと呼ばれる装置を介してすべてのものがコスプレに過ぎないことをそっくりそのまま露出する。映画「ティファニーで朝食を」を思わせるエレガントなドレス姿のチュウィ、セーラームーンのように変身スティックを振り回すサナや、清純な初恋のイメージを現すミナ、セクシーな戦士のように変身したモモまでTWICEの個性を浮き彫りにしているコスチュームはこれらのリファレンスをあえて心配しなくても良いようにわかりやすく直接的である。そして、「CHEER UP」のすべての要素には、ポイントを強調するために残りの部分をぼかして処理するように曖昧に作る戦略が適用されている。ほとんどのパーツはサナの「シャシャシャ(SHY SHY SHY)」とリフレインの「チョロプベビー(CHEER UP BABY)」のようなものを除けば、一度曲に入ってからはどのような歌詞なのかなかなか分かりづらいだけでなく、耳に明らかに残るようでもない。メロディーは地味に展開され、振り付けもロープ引く振りやおしべとめしべのように形作ったり、両腕を可愛く下げるなど、ステージ用パフォーマンスというよりも自らを自慢しているよう見えるほどだ。サビのセンターがジヒョとナヨンという点は何よりも重要である。すっきり伸びやかに広がるジヒョの高音、溌剌とした動作が最もよく似合うナヨンの姿は、トワイスがこの歌を介して表示したいすべてのものである。いわば「CHEER UP」は、TWICEへ最大多数の一般層が簡単にアクセスできるように誘導する曲というわけだ。

 

「CHEER UP」の主人公が相手のアプローチを待って「ミルダン(押して引くような恋の駆け引きのこと)」する女性であるという事実は、そのためにより意味を持っている。さらにミナはセーラー服を着て花びらが舞う街ではにかむようにカメラを見て「女の子だからわかってくれるよね」と歌う。 (訳注:これはミナではなくナヨンのパートかも?)「OOH-AHH」がきれいで高慢でエネルギーにあふれながらも接近の余地を残す程度にはオープンな女性の話だとしたら、「CHEER UP」は相変わらず美しく堂々としているが好きな人の前では大人しくなる、そしてその人だけを見つめる女性がテーマである。以前よりもさらに受動的な女性のキャラクターが、はるかに多くの人がアクセスしやすいコンセプトを介して具体化された。もちろん、それでも9人のメンバーは変わらずキラキラ生き生きと輝く。ミュージックビデオに埋め込んでおいたコスチュームプレイと呼ばれるデバイスは、TWICEがストーリーテリングのようなものに関係なくいつでもこのキャラクターから逃げ出すことができるというアリバイかもしれない。しかし現時点では、この退行があまり良好なシグナルには見えない。音源サイトでずっと1位を守るほど、今現在最も大衆的なガールズグループの顔であれば、なおさらだ。

 

ファンヒョジン

 

I.O.I、生まれながらの限界を克服する結束の強さ

 

5月4日にI.O.Iのデビューミニアルバム「CHRYSALIS」が公開され、最初の週末が過ぎていった。 MNET 「プロデュース101」最終回以来、約1ヶ月ぶりだ。その間少女たちは2部作リアリティショー「スタンバイI.O.I」でデビューの準備のストーリーを公開した。 JTBCの「シュガーマン」は、音源のリリース要求があるほど話題になった「お尻」のパフォーマンス(https://youtu.be/5fXAI5iTcbg)

があった。デビュー週末にはKBSの「オソオプSHOW」、TVNの「SNL KOREA」「コメディビッグリーグ」JTBCの「知っているお兄さん」があった。その他の広告は約5件、写真集の撮影は完全体で登場しただけで3つ以上である。そして、すぐに放送される録画分が数個あり、当然ショーケースのステージとケーブル音楽放送、そして様々なイベントがあった。過去1ヶ月間I.O.Iは本当に忙しく過ごしているが、来年2月に予定される活動終了期間までこの傾向が続くことができるかは分からない。

 

ほとんどのアイドルの活動期間が同じように短い期間に本当に忙しいという事もある。 しかし、過去の1週間を見聞きしてからひとつの疑問が始めている。この前代未聞の時限つきガールグループは、一体何のためのものなのだろうか? 「スタンバイI.O.I」第2回でデビューコンセプトを説明する場面を介して明示的に示したように、「DREAM GIRLS」は、今大変な状況に置かれた彼女たちへの応援を盛りこんでいる。それぞれのメンバーはいくつかの種類の文字を与えられ、その中でフラストレーションと克服を示す。団体群舞がグラウンドを背景にして一種のチアリーダーのように見えるのは当然、その延長線にある。

 

このコンセプト自体に問題があるわけではない。最終的な11人のデビューが他の少女たちや応援が必要な人たちに声をかけることで始まった場合、これは「簡単な選択」よりも「当然の選択」に近い。 「プロデュース101」の競争とサバイバル叙事詩を今になって突然なかったことのようにするのは、ここではむしろおかしい事だ。残念なのはその具現化の仕方である。ダンス・バレエ・新体操・ロッククライミング・フェンシング・テニス・ジョギング(もしかして陸上だろうか?)など、悩みの痕跡もなく芸体験能の選手たちが一覧表示されるのを見ていると、応援というよりも少々無視されているような感じすらある。歌の方は大丈夫だよと自分を慰めたりできたりするようなものだったら本当に良かっただろうが、想像力不足は歌自体も似たようなものだ。 「PICK ME」がかつてそうであったように、ガールズグループの歌づくりを本に学んだような旧態依然さが残念だ。一ヶ月は短すぎる期間だったのか?

 

それにもかかわらず、このデビューは見守られているものになる。ほとんどのファンは「プロデュース101」時代からのメンバーと感情的な共感を維持してきており、その絆はたった今デビューした新人が目立つというようなものとは異なる次元のものである。要するにI.O.Iは、サバイバル番組であらかじめ強力に感情的な連帯をデビューの根底に敷いてあるので、「類似恋愛」のような関係の構築に時間を投資することなくすぐに熱く消費される。だからデビューした週末に「SNL KOREA」のホストとなるというのは、彼女たちがCJ E&Mの『金のスプーン』であるからというよりも、それだけ早く消費されなければならないからである。いくつかの環境上無理数に近いこの試みは、のっけからシン・ドンヨプとユ・セユンをガードする冗談で「あなたが心配していることを私たちも心配している」というような合図からスタートした。しかし、そこまでしなければならないのかという質問には答えを聞くのは難しいだろう。

 

一言でいえば、現在I.O.Iは常識的なコンセプトに基づいてはいるが丁寧さは不足している音楽とビジュアルでデビューし、議論が起こる可能性を冒しつつもすべてのチャンネルを総動員して活動している。質問はこうだ。不足している準備期間と期限付きという生まれながらの限界が、サバイバルショーで鍛えられた感情的な資産をもとにしてこのような形にならざるを得ないのだろうか?それともこういう風にさせられているだけなのだろうか?

 

ソソンドク(音楽評論家)

 


記事|ファンヒョジン、ソソンドク(音楽評論家)
校正|キム・ヨンジン

 

 

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I.O.Iの「ノムノムノム」、聴けば聴くほど「Gee」に似てるというか曲の展開の仕方がほぼ同じではと思っていたら結構マッシュアップがあったので、みんなそう思ってるんだなと思いました。

(JYP作詞作曲ですが...)

ところで「シュガーマン」でI.O.Iがカバーした「お尻」ですが、原曲はSJソンミンの奥さんがいたバナナガールズだったなぁ(キムサウンが加入したのはグループ末期だったので「お尻」の時期ではないですが)